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2024年12月 8日 (日)

再び紅葉の平林寺

 2024年11月30日(土)、「平林寺」(埼玉県新座市)の紅葉。

 

 東武東上線志木駅の南口から、9時48分発の西武バスひばりヶ丘駅北口行きに乗車。約14分で平林寺バス停下車。

 「総門」は、県指定有形文化財(建造物) 。左手に受付があって、入山料500円。パンフには、入山料は国指定天然記念物「平林寺境内林」の整備に使われていますと書いてある。

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 「総門」からすぐに「山門」。こちらも県指定有形文化財(建造物)。

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 「山門」の先に見える「仏殿」の前で、立ち入り禁止。昔はその先の「本堂」まで拝観できたと思ったが、今は行けなくなった。

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 「半僧坊感応殿」の建物の傍にある「放生池」。かつては仏教の「放生」の儀式に使用されていたのだろうか。「放生」とは、生き物を解き放つことで、慈悲の心を示す行為。水面に映る紅葉に赤い鯉が映える。

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 「平林寺境内林」は、武蔵野の面影を残す雑木林として、国の天然記念物に指定。2009年(平成21年)11月、天皇明仁・皇后美智子夫妻(現上皇后夫妻)が訪問したと説明板にある。皇太子時代の1977年(昭和52年)以来の再訪だという。

 「野火止用水」の「平林寺堀」が、境内を通る。

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 川越藩主で幕府老中だった松平伊豆守信綱夫妻の墓(県指定史跡)。

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 約三千坪の墓域に配された墓石は、すべて大河内松平家一族歴代のもの。一大名一族の墓が、一箇所にこれほどまでに残っているのは、国内であまり例がないという。

 信綱布佐の墓所の近くに、「寛永年中 肥州島原対死亡霊等」と刻まれた島原の乱戦没者供養塔がある。

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 供養塔の左手にある説明板には、

 『寛永十四年から十五年(1637~38)にかけて肥後国天草の農民が、キリシタン信者と結合して起こした大反乱(島原・天草の一揆)を、大河内松平家の祖である松平伊豆守信綱が収めたことに由来する供養塔です。
 この戦いによって亡くなった人たちの霊をなぐさめるためと、先祖の松平伊豆守信綱の足跡を知らしめるために、三河国吉田藩松平伊豆守家の家臣である大鳴左源太が、文久元年(1861)に大河内松平家の菩提寺である平林寺に建立したものです。』

 とある。

 この供養塔について、島原の乱で亡くなった人々を悼みその霊を慰めるためのもので、「対死」すなわち敵味方双方の慰霊のため塔だと解釈する向きもあるようだが、平林寺のホームページの「山内散策」ページには、あくまでも「幕府側の犠牲者を弔う供養塔」と書いてある。

 12時過ぎに平林寺を退場。先月、紅葉前に来た「睡足軒の森」に入場。

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 平林寺バス停12時23分発の志木駅南口行きの西武バスに乗り、志木駅ビルEQUiA(エキア)の2階「すし三崎丸」でランチし、帰路へ。

 

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 「野火止用水を歩く」 2024/10/27投稿
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 「紅葉の平林寺」 2014/11/28投稿
   http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-55bd.html

 

 ★★★

 この日は、紅葉の時期の土曜日で、天気も良く、境内は家族連れなどで賑わっていた。外国人も多かった。今年の紅葉は全国的に遅れていて、「平林寺」でも全山紅葉とまでには至っていないが、それなりに楽しめた。「平林寺」の紅葉期間中の人出は6万人ともいわれ、埼玉県内第1位の紅葉人気スポットだそうだ。

 近年、国内の観光地に過剰な観光客が訪れることで、「オーバーツーリズム」が問題になっている。観光地のインフラや地域社会に悪影響を及ぼし、地元住民の生活が妨げられたり、自然環境が破壊されたりする。この問題に対処するために、観光地や管轄の自治体では、訪問者数の制限や各種の規制、ルールの厳格化などの対策を講じているところもある。

 臨済宗「金鳳山 平林寺」は、「禅の修行の場であり、参拝や散策は静粛に」と平林寺のパンフやホームページに書いてある。以前は、本堂の拝観も出来たし、自由に境内を散策できたようだったが、いまは散策コースが定められていて、立入り禁止の柵があちこちに設けられ、散策する範囲が狭まっていて残念だ。

 注意事項・禁止事項として、写真・動画は個人で楽しむ限りスマホやカメラ等で手軽に撮影するもののみ。撮影用の機材(一脚・三脚、自撮り棒、レフ板、ライト、踏み台)の使用やモデル撮影、撮影会の開催は禁止。写生やスケッチ、総門・山門・仏殿の前での集合写真も禁止。飲食(弁当、軽食、酒類)、喫煙は禁止。敷物類や折り畳み椅子、スポーツ用トレッキングポールの使用禁止。ガイドや案内説明の行為、ペット(ケージに入っていても)の入山、動植物の採取も禁止。ゴミは持ち帰り、御朱印帳の記帳はない等々・・・とけっこう細かい。

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