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2024年1月の3件の投稿

2024年1月18日 (木)

四谷から神宮外苑

 2024年1月13日(土)、四谷界隈から神宮外苑をめぐる10kmほどの新春ウォーク。
 本ブログ記事「四谷界隈の谷と坂」の続き。
 

■四谷界隈を歩いたあと、地下鉄で四ツ谷駅に移動し神宮外苑をめぐる。

 丸ノ内線の四谷三丁目駅を12:55発、四ツ谷駅12:57着。赤坂口から出る。

 ちなみに「四ッ谷」と言う表記は、江戸時代から明治中ごろまで多く、明治末からは「四谷」が多くなったそうだ。現在「四ッ谷」 を使っている主なところは、JRと東京メトロの「四ツ谷駅」くらいのようだ。

 「若葉東公園」の中を突き抜けて迎賓館へ。

●迎賓館 13:10

 正門(参観者の出口)から見る「迎賓館赤坂離宮」。参観の入口は西門(学習院初等科側)、正門からはご入場できない。

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 迎賓館は、世界各国から賓客を迎える内閣府の迎賓施設で、港区元赤坂の「迎賓館赤坂離宮」と京都御苑内の「京都迎賓館」の2か所がある。非公開だったが、2016年度からは一般公開されるようになった。「迎賓館赤坂離宮」は、本館と庭園は予約なしで、和風別館は予約制で参観可能。いずれも有料。毎週水曜日が休館日で、また接遇等により公開中止になる。入場時に禁止事項、注意事項等があり、金属探知機による検査と手荷物検査がある。

 現在の迎賓館の建物は、東宮御所として1909年(明治42年)に紀州藩の屋敷跡に建てられた。しかしネオ・バロック様式の外観が華美に過ぎたことや住居としての使い勝手が良くなかったため、皇太子嘉仁親王(大正天皇)がこの御所を使用することはなく、天皇に即位した後は離宮として扱われることとなり、名称も「赤坂離宮」と改められた。戦後、「赤坂離宮」を改修し迎賓施設にすることが決定、1974年(昭和49年)に現在の迎賓館が完成した。

●学習院初等科

  四谷角筈線(都道414号線)に出ると、そこは「学習院初等科前」交差点。

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 「学習院初等科」の正門。赤坂御用地には近い。

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 1847年(弘化4年)に孝明天皇により公家の学習所として、京都御所前に「学習院」が創設。1877年(明治10年)神田錦町に華族学校として改めて校名を「学習院」として開業、学習院予備科(初等学科)設置した。1884年(明治17年)官立学校。1947年(昭和22年)私立学校となる。元々は神田錦町にあったが、火事で虎ノ門へ、老朽化で現在の迎賓館の場所に、その後現在の迎賓館前に移動した。現在の本館は明仁親王(現上皇)が入学する際に建設されたという。

 四谷角筈線の「鮫ヶ橋坂」を下る。「鮫ヶ橋坂」は、本ブログの前の記事「四谷界隈の谷と坂」で記載した 「みなみもと町公園」のある南元町交差点で終わる。

 「迎賓館」西門近くから「鮫が橋坂」を見下ろす。出典:Googleマップ

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 坂下の「みなみもと町公園」辺りは、すり鉢地形のもともと低い湿地で、かつては沼から鮫川が東南の赤坂溜池に流れていたそうだ。湿地は、江戸時代に外堀工事の残土で埋め立てられ、町屋となったという。

●鮫が橋門 13:20

 赤坂御用地の「鮫が橋門」。南元町交差点辺りに位置する。

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 ここは、「学習院初等科前」交差点から350mほど。四谷角筈線(都道414号線)のこの辺りから先は、「安鎮坂(あんちんざか )」の上り。別名「権田原坂(ごんだわらざか)」 。

 「鮫が橋門」付近から「安鎮坂」の上り。出典:ウキメディア・コモンズ

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 「安鎮坂」の名は、かつて坂の前にあった安藤左兵ヱの屋敷内に安鎮大権現の社があったことに由来し、後に「安珍坂」と書くようになったという。別名の「権田原坂」は、付近に屋敷のあった権田氏、あるいは権田原僧都の碑など諸説ある。この坂を上り切った場所は、「権田原交差点」という。

●仙洞御所正門 13:25

 「仙洞御所(せんとうごしょ)正門」の皇宮警察の派出所。ここは、赤坂御用地の「鮫が橋門」から約350m、「安鎮坂」の途中にある。

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 正門の写真は、撮れなかった。「仙洞御所」とは、主に退位(譲位)した天皇の御所をいう。

 2019年(平成31年)4月30日24:00をもって第125代天皇が退位して上皇となり、同時刻の令和元年5月1日0:00、今上天皇が第126代天皇に即位した。これに伴い、皇居の従来の御所が上皇の御所である「吹上仙洞御所」に、赤坂御用地の従来の「東宮御所」が天皇の御所である「赤坂御所」にそれぞれ改称された。

 その後、2020年(令和2年)3月31日に上皇と上皇后は、「赤坂御所」が正式な「仙洞御所」として改修されるまでの間の仮住まいとして、港区高輪の旧高松宮邸に転居し、これを「仙洞仮御所」と称した。一方、皇居の「吹上仙洞御所」は改修を経て、2021年(令和3年)9月6日より今上、天皇一家の正式な御所となった。そして天皇一家転居後の「赤坂御所」は改修され、2022年(令和4年)4月26日に上皇・上皇后が旧高松宮邸から再度転居し、正式な「仙洞御所」となった。

 四谷角筈線(都道414号線)の「安鎮坂」は、権田原交差点で外苑東通り(都道319号)と交差する。

●国立競技場 13:45

 権田原交差点の歩道を渡り、外苑に入る。左手に明治神宮野球場、草野球の聖地・明治神宮第二野球場を見ながら進むと、木材を使用した「国立競技場」が見える。

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 2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいては、「オリンピックスタジアム」の名称で、メイン会場として使用された。隈研吾によるデザインは、明治神宮外苑との調和を目指した『杜のスタジアム』のコンセプトを掲げ「自然に開かれた日本らしいスタジアム」を提案。屋根や軒庇などを鉄骨と木材のハイブリッド構造とし、最大高さを47.4mと比較的低く設定することで、水平ラインを強調した構造となっているという。

 この日は、ラグビー全国大学選手権決勝(帝京大―明大)がこの国立競技場で行われた。

 3大会連続、12度目の優勝を目指す帝京大(関東大学対抗戦1位)と、5大会ぶり14度目の優勝を目指す明大(同2位)が対戦。試合前は晴天に恵まれた国立競技場周辺だったが、15:20の試合開始ごろには厚い雲に覆われる天気に。点灯試合になると、前半5分ごろには雨が降り始め、その後はみぞれ、時折雷鳴や稲光に見舞われる天候となった。帝京大の7-0で迎えた15:45(前半22分37秒)、試合を中断、16:40分に再開した。中断時間は55分間だった。節目の60回目の大会の決勝は、帝京大34―15明大。創部100周年の明大は、及ばなかった。

 試合開始の頃には、地下鉄に乗って渋谷を経由して、池袋に向かっていた頃で、天気の急変には気がつかなかった。

●聖徳記念絵画館 13:45

 神宮外苑の中心的な建物。建築当初のままの荘厳な建物には、明治天皇のご生誕から崩御までの出来事を、年代順に前半を日本画40枚、後半を洋画40枚で展示されている

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 明治天皇崩御後に建築計画が持ち上がり、大喪の礼が行われた「青山練兵場」の葬場殿跡地で、1926年(大正15年)10月竣工。幕末から明治時代までの明治天皇の生涯の事績を描いた歴史的・文化的にも貴重な絵画を展示している。

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 施設維持協力金1人500円を納め、入館する。維持管理は、宗教法人・明治神宮の予算で賄われているそうだ。

 13:50~14:30、絵画80点を鑑賞。以下、4枚の写真の出典は、ウキメディア・コモンズ

 館内展示の様子

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 「大政奉還」慶応3年10月13日(1867年11月8日)京都・二条城 画家;邨田丹陵 奉納者;公爵・徳川慶光 

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 「徳川邸行幸」明治8年(1875年) 東京・徳川昭武邸 画家;木村武山 奉納者;侯爵・徳川圀順

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 「憲法発布観兵式行幸啓」明治22年(1889年)東京・桜田門 画家;片多徳郎 奉納者;日本興業銀行

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 絵画館を出ると、晴天だった青空は、一面曇りに変わり、傘を差さなくても良い程度の雨がパラパラ。

●外苑キャンパス 14:35

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 「外苑キャンパス」は、「京都芸術大学」と姉妹校の「東北芸術工科大学」の東京の拠点として、2010年7月に開設された。神宮外苑の敷地の中にある2階建てのキャンパスでは、芸術を学ぶことができる多様な公開講座を開講、社会人のための新型アートカレッジ「東京藝術学舎」や年間開講数約470を超える通信教育部課程のスクーリング授業などに利用されているという。

 「京都造形芸術大学」 を運営する学校法人瓜生山学園 は、2020年4 月より「京都芸術大学」と名称変更した。これに対し「京都市立芸術大学」が抗議し、「京都芸術大学」の名称使用の差し止めを求め提訴したが、大阪地裁で敗訴し、2021年7月大阪高裁で和解した。「京都市立芸術大学」は、これまで「京都芸大」「京芸」などと通称・略称されているので、学園側は「京都芸術大学」の名称を使えるが、「京都芸大」「京芸」を使用しないなどとすることで合意したという。

●御観兵榎 14:40

 神宮外苑のいちょう並木の近くに、「御観兵榎(えのき)」と呼ばれる旧跡の石碑がある。明治天皇が帝国陸軍の視察を行う際に着座していたとされる場所。

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 石碑は、神宮外苑が整備された1926年(大正15年)7月に建てられ、揮毫は、伯爵・東郷平八郎。

 神宮外苑は、造営前は陸軍の「青山練兵場」だった。明治天皇は、1889年(明治22年)2月11日の憲法発布観兵式や1906年(明治39年)4月30日の 日露戦役凱旋観兵式など、観兵式出席のため練兵場を訪れた際は、ここに生えていた榎の大木の西側に設けられた御座所で視察したという。その後、神宮外苑が造営されることになった際、この木を「御観兵榎」と名付け、長く保存することとなった。

 当時の榎は、1995年(平成7年)9月の台風で倒れてしまったため、現在は自然実生木(みしょうぼく、種から生えだした木、生命力が強い)を移植した木が二代目。

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●外苑いちょう並木 14:50

 黄葉した葉が落ちたいちょう並木は殺風景で、写真を撮るのを忘れてしまった。

 以下2枚の写真は、2012年12月1日撮影。

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 神宮外苑を出て、近くの地下鉄外苑前駅に向かう。

 東京メトロ銀座線の外苑前駅15:01発、渋谷駅15:06着。渋谷駅で下車して外に出ると、路面が濡れている。副都心線に乗り換え、渋谷駅15:15発、池袋駅15:25着。池袋駅西口のマック店のコーヒーで時間を潰し、16:25~18:35居酒屋「楽蔵」で新年会。

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  「都内をめぐる日帰り研修旅行」 2017年6月3日投稿
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 ★ ★ ★

 明治神宮がある内苑の造営は国費で賄われたが、外苑については「明治神宮奉賛会」が全国の国民からの寄付金を取りまとめて資金を捻出し、また献木や青年団による勤労奉仕により、スポーツ・文化施設や緑地、公園などが明治神宮に奉献された。この外苑のうち、現在66.2%を明治神宮が保有・管理している。

 明治神宮の賽銭や玉串料などの「神社としての収益」は全体の約12%程度。その他は、結婚式場などのほかスポーツ施設利用の売上など「神社事業以外の収益」から得ている。これらの売上から費用を引いた利益により、内苑や外苑の森林管理維持費を捻出している。

 明治神宮は、神宮球場や秩父宮ラグビー場は耐震問題などで建て替えや外苑の再開発を検討しているが、資金を負担できる財政状況にはない。また、宗教法人には公金の投入は禁止されている。そこで、隣接する伊藤忠商事の東京本社ビル建て替えと三井不動産の再開発事業と絡めることで、民間企業の資金で再開発することにした。

 外苑のシンボルであるいちょう並木を始めとした豊かな緑を保全・継承し、新たな樹林地の創造、老朽化したスポーツ施設を段階的に建て替え、次の100年に繋がる国際的な文化とスポーツの拠点として整備、広場や緑地などのオープンスペースの整備により、宿泊施設や商業施設、オフィス、広場などを建設し、 様々なイベント実施による賑わいの醸成や避難場所として防災に寄与するなど、大規模再開発事業「神宮外苑まちづくり」のプロジェクトに取り組んでいる。

 この神宮外苑の再開発の是非が、東京都、専門家、文化人、住民を巻き込んで大きな論争になっている。豊かな緑や風致地区は本当に保全されるのか。そもそも都心部の再開発はなぜ必要なのか・・・。事業者側の計画では、2024年に着工予定、2036年の完成を目指すという。
 

  ★ ★ ★

 気象庁は13日、強い寒気が流れ込んだ影響で東京都心で初雪を観測したと発表した。平年より10日遅く、昨冬より11日早い。都心ではこの日、14時前に11℃を超えていた気温が、17時半には2℃まで急降下。夕方、雨に雪が交じって降る「みぞれ」となった。積雪はなかった。この日、国立競技場で開催されたラグビーの全国大学選手権が雪の決勝になるなど、都内各地で降雪に見舞われた。

 都心の雪は、夜遅くにやむ見通しだとのことだったが、池袋の居酒屋から外に出た18時半過ぎには、降ってなかった。しかし昼間と違って北風が吹いて、帰路は寒かった。

 「四谷界隈の谷と坂」をめぐり、四ツ谷駅から神宮外苑の絵画館までの新春ウォーキング。計画、案内してくれたYさんに感謝。

2024年1月17日 (水)

四谷界隈の谷と坂

 2024年1月13日(土)、四谷界隈から神宮外苑をめぐる10kmほどの新春ウォーク。


■JR信濃町駅から四谷三丁目の都会の谷と坂をめぐる。

 新宿駅からJR総武線、9:55「信濃駅」着。改札口(1ヶ所)を出て、正面に見える「信濃町歩道橋」の左手「千日坂」を下る。

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●千日坂と一行院 10:00

 「千日坂」を下る途中、首都高(4号新宿線)の外苑出口高架の下に、「一行院」(現・一行院千日谷会堂)がある。

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 この辺りは、徳川家の家臣で大名の永井直勝の下屋敷があった。「一行院」は、僧侶になった直勝の部下のために、下屋敷の一部を与えて庵を建立したのがその始まりとされる。ちなみに「信濃町」という地名は、ここに屋敷を有していた永井家宗家が代々「信濃守」を称していたことに由来する。 

 「千日坂」は、「一行院」の正式名称「一行院千日寺」に由来する。直勝の死後、回向(えこう)のため千日回向を行った。このことから正式名称が「一行院千日寺」となったと言われている。直勝の子孫に、作家の永井荷風三島由紀夫、狂言師の野村萬斎などがいるそうだ。

 「みなみ児童遊園」を左折し、狭い道を東に進むと、「みなみもと町公園」にぶつかる。

●鮫河橋地名発祥所 10:10

 「みなみもと町公園」 出入口の左手に、小さな赤い鳥居と祠の「鮫ヶ橋せきとめ稲荷」、その中に「鮫河橋地名発祥所」の碑がある。

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 「鮫河橋」は、「鮫ヶ橋」とも表記される。かつてこの辺りは 低湿地帯で「鮫河」という川が流れており、 そこに「鮫河橋」が 架かっていたとされるが、今はその痕跡はない。江戸時代までこの碑のある場所は、周囲から下ってくる谷の合流点、いったん雨が降ると小さな川は濁流となった。急な崖で隔てられた台地上には大名や旗本の屋敷があったが、谷筋の低湿地は町人地で、台地と低地の境には四谷南寺町という寺院密集地帯があったという。

●みなみもと町公園 10:15

 「みなみもと町公園」の東側出入口付近から見る「ちびっ子広場」。

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 天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、公園デビューしたところ。近くには、東宮御所(現在は仙洞御所)がある。

 園内を散策。「鮫河橋坂」に面する公園の北側出入口の方にある「森の広場」から、左の「多目的広場」、右の「ちびっ子広場」を望む。

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 明治時代は、公園の敷地を含む地域は御料地となり、その後は学習院の所有地となったりいくつかの変遷を経て、東京都が買収、1964年(昭和39年)に都立公園として開園、1967年(昭和42年)に新宿区に移管後、1996年(平成8年)に全面改修され現在に至っている。

●出羽坂 10:25

 中央線・総武線・首都高のガード下をくぐってすぐ左手に、「出羽坂」。(出典:Googleマップ)

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 「出羽坂」は、明治維新後にこの坂上に旧松江藩主であった松平伯爵(徳川時代は松平出羽守)の屋敷が移転してきたため、この坂名になった。現在は大きなマンションを含む高級住宅街になっている。「出羽坂」には上らず直進する。ここから「須賀神社」方面に向かう住宅街を通る道幅は狭い。ファミリーマートで左の道を進むと、突き当たりが新宿区立「若葉公園」。

●若葉公園と闇坂 10:30

 「若葉公園」入り口の右手が「闇(くらやみ)坂」(出典:Googleマップ)。

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 この坂の左右にある「松厳寺」と「永心寺」の樹木が繁り、 薄暗い坂であったためこう呼ばれたという。

 住宅街の中にある「若葉公園」は、すり鉢状の谷に位置し、三方を擁壁で囲まれている。遊具の他、湧水を利用した水路と池が設置されている。

●鉄砲坂 10:35

 再び元の「須賀神社」に向かう道に戻り、更に進むと右手の丸正若葉ハイツ(若葉町2丁目)から登る「鉄砲坂」。江戸時代、坂の崖下に幕府の鉄砲練習場があったことからこの名がついた。
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●戒行寺坂

 更に元の道を進み左手に「戒行寺坂」がある。

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 若葉二丁目から左手に須賀町9番の日蓮宗「戒行寺」の南脇に登る坂道。坂道の坂下はかつて「戒行寺谷」と呼ばれていた。
  
●観音寺坂 10:40
 
 「観音坂」は、若葉二丁目の「西念寺」と「真成(しんじょう)院」との間の坂。「西念寺坂」などとも呼ばれる。若葉二丁目から北東、新宿通り(国道20号)方面に通じる。
 
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 坂名は、「真成院」の「塩踏観音」またの名「汐干観音」にちなむ。「真成院」は米軍の空襲受けて全焼。戦後に再建され、1971年(昭和46年)に現在の寺院に生まれ変わった。東京の土地事情を鑑み、当時としては珍しい室内墓地「四谷霊廟」を全国に先駆けて建立した。
 
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●西念寺と服部半蔵 10:45

 
 「西念寺」(浄土宗)は、服部半蔵が創建、服部氏の菩提寺である。この界隈は寺社が多い。

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 境内にある服部半蔵の墓。半蔵は、徳川家康の旧臣で伊賀者の頭領、槍の名手だった。

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●須賀神社 10:55

 「須賀神社」の男坂を上る。

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 「須賀神社」は、江戸時代には四谷十八ヵ町の総鎮守の天王様として信仰を集めた。アニメ映画『君の名は。』の聖地、モデルとなった男坂の石段が有名。

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 神社には、新宿区指定有形文化財(絵画)に指定の「三十六歌仙絵」がある。境内にレプリカが展示してある。

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 「三十六歌仙」は、平安時代中期の公卿・藤原公任(きんとう)が、優れた歌人36人を選定したもの。万葉歌人から柿本人麿・山部赤人・大伴家持の3名、平安時代前期の『古今集』『後撰集』頃の歌人から紀貫之・在原業平・小野小町ら33名が選ばれている。

 「須賀神社の三十六歌仙絵」は、三十六歌仙を一人一枚の絵に仕立て、縦55cm×横37cmの絹地に彩色、額装の上社殿内に掲げてある。当時画家として高名な四谷の旗本・大岡雲峰の絵と、和歌や書画で人気を博した公卿・千種有功の書により、1836年(天保7年)に完成・奉納された。

 「須賀神社」の境内から「女坂」を下る。

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●東福院(天王)坂と愛染院 11:10
 
 「東福院(天王)坂」は、「須賀神社」男坂の反対側(北側)にある。坂名は、坂の途中にある「東福院」に因む。また「天王坂」とも呼ばれ、明治以前の「須賀神社」が「牛頭天王社」、周辺が「天王横町」と呼ばれていたことに由来している。
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 「愛染院(真言宗豊山派)」は坂の途中、上り右手にある(写真なし)。墓地に、『群書類従』の編者の塙保己一の墓がある。残念ながら墓地には一般の者は出入りは不可。

●円通寺坂

 「円通寺坂」は、若葉二丁目と須賀町の境界から北へ上り、新宿通りに至る坂道。坂名の由来となった「円通寺」が上り左手にある。新宿通りまで行って、戻る。
   
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●於岩(おいわ)稲荷 11:20
 
 四谷警察署が建つ外苑東通り(都道319号)から東に一本入った路地に、二つの「於岩稲荷」がある。「於岩稲荷田宮神社」は、『東海道四谷怪談』の主人公・お岩の伝承をもつ神社。
 
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 東京都指定旧跡「於岩稲荷田宮神社」に立てられた、以下のような都教育委員会の案内板がある。

 「田宮稲荷神社は、於岩稲荷と呼ばれ四谷左門町の御先手組同心田宮家の邸内にあった社です。初代田宮又左衛門の娘お岩(寛永13年没)が信仰し、養子伊右衛門とともに家勢を再興したことから「お岩さんの稲荷」として次第に人々の信仰を集めたようです。鶴屋南北の戯曲「東海道四谷怪談」が文政8年(1825年)に初演されるとさらに多くの信仰を集めるようになります。戯曲は実在の人物からは200年後の作品で、お岩夫婦も怪談話とは大きく異なり円満でした。(…後略)」

 もう一つは、道路の反対側にある「於岩稲荷陽運寺」。こちらもお岩さんを祀る。

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 両者とも「於岩稲荷」と名乗って、本家争いをしているらしい。どうも歴史的な背景を辿れば、田宮神社の方が本家のようだ。陽運寺は、戦後にこの四谷に移転してきた日蓮宗の寺院。「於岩稲荷田宮神社」の人気にあやかり、建立されたお寺だという。

●そば処「稜花」 11:30~12:20
 
 「於岩稲荷」の前の道を北上し、T字路で右折して緩やかな坂道を下って左の角地にある店に入店。夫婦で営む落ち着いた店で、ランチに鳥せいろ(1,300円)を注文。

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●女夫坂 (めおとざか)

 店を出て前の道路が「女夫坂」(上の写真)、別名「夫婦坂(めおとざか)」。「円通寺坂」の西側に平行する。昔はもっと勾配があって、両方からの上り下りの坂で、これを「夫婦坂」と呼んだ。この辺りの火事で改修され勾配は緩やかになり、歩いていて坂とは気がつかない。この坂を北上し、新宿通り(国道20号線)の四谷三丁目交差点と津之守坂入口交差点の中間に出る。
 
●津之守(つのかみ)坂

 新宿通りの「津之守坂入口」交差点。写真右側のビルの間が、「津之守坂通り」。
 
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 四谷二丁目付近の新宿通りから、靖国通り(都道302号線)までを南北に結ぶ通り。三栄町交差点から合羽坂下交差点までの通りの北半分が「津の守坂」と呼ばれる坂であるため、この通称が付けられた。

●車力(しゃりき)門通りと金丸神社 12:25
 
 津之守坂入口交差点の横断歩道を渡り、新宿通りを50mほど西に歩いた右手が「車力門通り」の入口。江戸時代、通りは荒木町エリアへ向かう。荒木町が松平摂津守の屋敷だった頃、「車力門横町」と呼ばれ、物資が屋敷へ荷車で持ち込まれていた。この辺りは、花街と呼ばれた場所で賑わった。

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 荒木町の花街は、すり鉢状に窪んだ谷地の底に溜まる「策(むち)の池」を中心に料亭や茶屋が並んでいた。今も飲食店が多く、隠れ家的な酒場が大勢を占めていて、花街の名残を残す。周囲はオフィス街、丘の上には高級住宅街、谷底に下町のような長屋がまだらに広がっている場所で、すぐ近くの喧騒の新宿の歓楽街とは違った雰囲気の街だという。

 「金丸稲荷神社」は、「車力門通り」に面する小さな神社。美濃国高須藩主・松平摂津守上屋敷の守護神として1683年(天和3年)創建した

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 美濃国高須藩・松平家3万石は、御三家・尾張徳川家の分家で、尾張藩の支藩として荒木町に江戸上屋敷を、西新宿に下屋敷を有していた。幕末の第10代藩主松平義建(よしたつ)の子・慶勝(よしかつ)、茂栄(もちはる)、容保(かたもり)、定敬(さだあき)の4人は、この荒木町の上屋敷に生まれ、各々他家に養子に出された。

 本家尾張藩を継ぎ、明治新政府に味方した徳川慶勝。維新時、徳川家を代表して明治政府と交渉する立場に立った御三卿の一橋茂栄。新政府軍に徹底抗戦した会津藩主・松平容保と桑名藩主・松平定敬。「高須四兄弟」は、それぞれの立場で、激動の幕末・維新を生きた。

●千葉坂、策の池と津の守弁財天 12:30

 「金丸稲荷神社」から、北へ5、600m進むと、趣のある石畳のS字の「千葉坂」。石段を下っていくと、谷底に突如現れるのが「策の池」。
 
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 荒木町の最深部の谷底に残る「策の池」と「津の守弁財天」。
 
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 松平義行の屋敷には4mに及ぶ滝を伴った大きな池があり、家康が鷹狩りの際に乗馬用の策(むち)をここで洗ったことから「策の池」と呼ばれている。廃藩置県でこの地は、荒木町となり池が開放された。現在では湧き水は減って池も埋まり、この滝つぼ跡に昔の痕跡をわずかに残す。池のほとりにあった弁天祠を1956年(昭和31年)崇敬者によって現在地に遷座し、町民の守り神「津之守弁財天」として祀った。学問や音楽の神様としても親しまれている弁財天は、芸妓の多かったこの花街で親しまれた。

 「策の池」から北東に進むと、急階段の「仲坂」。

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 「仲坂」を上り切って左に折れ、外苑東通りを南下。「金丸稲荷神社」を経て新宿通りへ。12:55、丸の内線「四谷三丁目駅」から一駅移動、12:57「四ツ谷駅」で下車。
 
 本ブログ記事「神宮外苑」に続く。

2024年1月11日 (木)

新型コロナ2023.12 増加に転ず

 新型コロナウイルスが感染症法の5類に移行した2023年5月以降、第9波の感染拡大は9月下旬にはピークアウト。以後、感染者数は11週連続で減少し、11月24日の厚労省発表では、11月19日までの1週間では平均患者数が1.95人で、前週の0.97倍。11週連続で減少し、移行後で最少を更新した。

 しかし12月1日発表では、11月26日までの1週間で1医療機関当たりの平均患者数が2.33人で、前の週の1.19倍となり、およそ3か月ぶりに増加に転じた。その後、毎週連続して緩やかな増加が続いている。厚労省は「年末年始で高齢者など人に会う機会が増える時期なので、引き続き感染対策を徹底してもらいたい」としている。

 2023年12月1日から31日までの新聞、テレビ、ネット情報から、新型コロナの主なニュースを辿る。本ブログ記事「新型コロナ2023.11 移行後最少」の続き。【写真や図をクリックすると、拡大表示します】

 

【12月1日】

●新型コロナ患者数、約3か月ぶりに増加  「今後も対策を」 厚労省

 厚労省は1日、11月26日までの1週間に全国およそ5千の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から1851人増えて1万1499人と発表。1つの医療機関当たりの平均患者数は2.33人で前の週の1.19倍、およそ3か月ぶりに増加に転じた。都道府県別では多い順に、北海道6.61人、長野5.82人、山梨3.95人、福島3.15人、新潟3.09人などで、38の都道府県で前の週より増加している。

 11月26日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は938人で、前の週と比べて154人の増加。厚労省は、全国の流行状況について「多くの都道府県で患者数が増えていて、来週以降も増加が続くか注視する必要がある。毎年冬は感染が拡大する時期であることから、今後も対策を続けてほしい」としている。

 12月1日発表の定点把握(11月20日~26日)出典:NHK新型コロナ特設サイト

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●インフル流行、23道県で「警報」レベル

 一方、季節性インフルエンザの新規感染者数は、前週の約1.31倍の28.30人だった。44都道府県で増加し、23道県で「警報」レベルの「30人」を超えた。前年同時期の0.11人を大きく上回っており、休校や学年.学級閉鎖は全国で計6174校で、前週の3954校から約1.56倍に増えた。

【12月2日】

●新型コロナワクチンで感染者数や死者数大幅減か 京都大が試算

 京都大学の西浦教授らのグループは、国内で新型コロナのワクチン接種が始まった一昨年2月から11月までの10か月間について、感染者数や死亡者数などを数理モデルを使ってシミュレーションした。シミュレーションでは無症状感染などを含めた実際の感染者数が報告の4倍だったと想定し、人の移動状況のデータや変異ウイルスの性質、それにワクチンの接種状況などの要因を実際のデータに合致するよう数式化した。

 そして、仮にワクチンが無かった場合を試算すると、この期間の感染者数はおよそ6330万人、死者数がおよそ36万4000人に上るという計算結果になった。実際には、感染者数の推計がおよそ470万人、死者数がおよそ1万人で、大幅に少なかったという。ワクチン接種が進んだことで接種しなかった人も感染から守られる「集団免疫」の状態が生まれたことが効果を高める一因になったと分析している。

【12月5日】

●コロナ感染も救急搬送されず死亡 両親が国などを提訴

 2021年8月に新型コロナに感染して死亡した千葉県船橋市の当時23歳の男性の両親は、国や千葉県などに対し訴えを起こし、5日に都内で会見を開いた。基礎疾患があった男性はコロナ感染後、発熱などのため繰り返し救急搬送を要請したが、受け入れ先病院が決まらないなどとして搬送を断られた。5回目の要請で男性は自宅から救急車に乗せられたが、およそ1時間半にわたって搬送先が決まらず、そのまま車内で心肺停止、病院に搬送後に肺炎で死亡した。

 両親は、保健所を運営する船橋市と、搬送先の病院を調整していた千葉県に加え、国に対しても「都道府県に必要な指示を行う権限があった」などとして責任があると主張、合わせて1億300万円の賠償を求めている。弁護士によると、新型コロナ患者の救急搬送をめぐって国を訴えるのは初めて。

●NHKに放送倫理違反 BPO意見 コロナ報道巡り

 NHK報道番組「ニュースウオッチ9」の5月15日放送の約1分のVTRで、新型コロナのワクチン接種後に家族が亡くなったと訴える遺族3人を、コロナ感染で亡くなった人の遺族のように取り上げた問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の検証委員会は5日、「放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。意見書を受けNHKは5日、「視聴者の信頼を裏切り、遺族の心情を大きく傷つける結果を招いたという指摘を真摯に受け止める」とのコメントを発表した。

 意見書は「適切な取材を怠って事実と異なる内容を放送するという問題が数年おきに繰り返されている」と指摘。ただチェック体制の強化よりも「ジャーナリズムを担う者として当然備えているべき現実社会についての知識や関心、問題意識の低下という事態が進行しているのではないか」とし、「ジャーナリズムに関わる感度の底上げ」を求めた。

【12月7日】

●緩和1年、「ゼロコロナ」の爪痕 中国、今季も肺炎流行

 中国政府がゼロコロナ政策を転換してから、7日で1年となった。市民の生活はもとに戻ったが、3年近く続いた厳しい行動制限や、突然の政策転換による爆発的な感染拡大は、今も市民社会に深い傷痕を残している。この冬、中国では子どもを中心にインフルエンザや肺炎などが流行している。11月22日にはWHOが中国側に詳細な報告を求めた。中国の情報統制によって感染が拡大したと不信感を持たれているが、当局の情報公開に後ろ向きな対応は今も続いている。

 ゼロコロナ転換は、市民の間では「解放」とも言われ、経済はV字回復するとの期待があった。しかし現実は、生活が「さらに厳しくなった」といった声がネットでは目立つ。大きな原因は、経済回復が想定通りに進んでいない。不動産不況に見舞われ、空前の規模で進められたPCR検査などコロナ関連の出費や、店舗や企業活動の停止で地方経済は疲弊。コロナ禍を通じて学んだことは、「政府にも限界はある。自分の命は自分で守るしかない」。

●社会保険料滞納、差し押さえ2.6万社 コロナ禍の猶予後、倒産も増

 厚生年金などの保険料滞納で、預金や土地、建物などの資産を差し押さえられる企業が増えている。日本年金機構によると、今年度上半期(4~9月)は約2万6300社で、前年度1年分(約2万7800社)に達する勢い。コロナで猶予した保険料の徴収が本格化したため。差し押さえがきっかけで倒産も増えている。年金機構が徴収しているのは、厚生年金や協会けんぽ保険料、介護保険料など。

 帝国データバンクが7日発表した統計によると、差し押さえで資金繰りに行き詰まるなど社会保険料や税金の負担を理由にした倒産は、今年1~11月で111件だった。前年同期の1.7倍。全体の倒産も全国的に増加傾向だが、増加ペースは全体を上回る。サービス業の中でも人件費が大きいソフトウェア開発の会社が目立つ。

【12月8日】

●新型コロナ後遺症に悩む患者らの会発足 国に支援強化など要望

 新型コロナに感染したあとに、けん怠感などの症状が続く、いわゆる「後遺症」に悩む患者や、その家族らは、後遺症について理解を広め対策につなげようと、患者やその家族らが11月に「全国コロナ後遺症患者と家族の会」を立ち上げた。8日、その会の9人が厚労省を訪れ、武見厚労相に要望書を手渡した。

 要望書では、後遺症に悩む患者が質の高い医療を受けられるよう、治療法の確立や医療費の公費負担を求めているほか、働くことができず、経済的に困窮するケースもあるとして、休業手当や傷病手当を受け取れる期間を延長するなど、セーフティーネットの拡充が必要だとしている。このあと記者会見を開き、後遺症が1年以上続いているという50代の女性は「後遺症によって人生を諦めるようなことがないよう、しっかりと対策をしてほしい」と話した。

●新型コロナ、2週連続で増加 インフルは微減も17道県で「警報」

 厚労省によると、11月27日~12月3日に全国およそ5千の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から2084人増えて1万3583人となった。また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は2.75人で、前の週の1.18倍。前の週から増加が続くのは2週連続となる。都道府県別では最多の北海道が6.82人、山梨6.39人、長野5.78人、新潟4.33人、福島4.04人と続く。41都道府県で増加した。

 今月3日までの1週間に全国およそ500の医療機関から報告された新規入院患者数は1022人、前の週と比べて76人の増加。厚労省は「全国的に感染が広がり2週連続で増加傾向となった。冬になり感染拡大の時期であることから、感染対策を続けてもらいたい」。一方、季節性インフルの新規感染者数は、前週(28.30人)の約0.94倍の26.72人の微減。17道県で「警報」レベルの「30人」を超えた。休校や学年・学級閉鎖は全国で計4690校で、前週の6174校から減った。

 12月8日発表の定点把握(11月27日~12月3日)出典:NHK新型コロナ特設サイト

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【12月12日】

●年末年始の新幹線予約、コロナ感染拡大前と比べ10%増 JR各社

 JR各社は、今年12月28日から来年1月4日までの新幹線の指定席について、12月11日時点での予約状況を発表した。それによると、予約済みはおよそ290万席で、前の年と比べて45%増えたほか、感染拡大前の2018年度と比べても10%増えた。JRは、需要が感染拡大前と同じ水準まで回復したことに加え、今回の年末年始から東海道・山陽新幹線の「のぞみ」で、自由席がなくなり、すべての席が指定席になることが影響したとしている。

【12月13日】

●国産初の新型コロナワクチン、接種始まる

 製薬大手の「第一三共」が開発したmRNAワクチンは今月から全国で接種が始まった。新型コロナワクチンはこれまで、ファイザーやモデルナなど海外の製薬会社のものが使われていたが、このワクチンが先月承認されたことで、国産として初めて接種に使えるようになった。このワクチンは新型コロナのオミクロン株の派生型「XBB」系統に対応していて、3回目以降の追加接種を行う12歳以上が対象となっている。

【12月15日】

●新型コロナ感染状況、前週から全都道府県で増加

 厚労省によると、12月4日~12月10日の1週間に全国およそ5千の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から3796人増えて1万7379人となった。また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は3.52人で、前の週の1.28倍となった。前の週から増加が続くのは3週連続。都道府県別では多い順に、北海道が7.82人、山梨7.76人、長野6.64人、岐阜5人、愛知4.8人などで、すべての都道府県で前の週より増加している。

 10日までの1週間に全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は1468人で、前の週と比べて445人の増加。厚労省は全国の流行状況について「3週連続の増加で、前の週と比べるとすべての都道府県で患者が増加した。例年冬は感染が拡大する傾向にあることから、感染対策を続けてほしい」としている。

 12月15日発表の定点把握(12月4日~10日)出典:NHK新型コロナ特設サイト

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●インフル流行、「警報」レベル 全国平均は5季ぶり

 厚労省は15日、全国約5千の定点医療機関に今月4~10日に報告された季節性インフルエンザの新規感染者数は計16万6690人で、前週の約1.26倍の33.72人となったと発表した。全国平均で、今シーズン初めて大流行の発生・継続が疑われる「警報」レベルとされる「30人」を超えた。

 全国で「警報」レベルとなったのは、新型コロナが流行する前の2018~2019年シーズン以来。例年は1~2月に「警報」レベルに達することが多く、大流行した2009年に次ぐ早さで「警報」を超えた。全都道府県で前週より増加、33道県で「警報」を超えた。例年、インフルの流行は春までにおさまるが、今年は昨年12月からの流行が続いたまま今シーズンに突入。10月に「注意報」レベルの「10人」を超え、感染拡大が続いていた。

【12月16日】

●子どもの感染急増で病児保育逼迫 オンライン授業を活用する学校も

 首都圏で病気になった子どもの保育サービスを行う千代田区に本部を置くNPO法人「フローレンス」には依頼が殺到し、予約を受け付けても十分に対応できない状態になっている。会員の自宅に保育スタッフを派遣、発熱や病気で学校に行けない子どもの看病を仕事を持つ保護者に代わって行うサービスを展開している。利用の予約は半年前ごろから多い状態が続き、特に今月に入ってからはインフルやかぜの子どもの保護者からの依頼が殺到している。

 東京・葛飾区の小学校は1年生から6年生まであわせて13クラスあり、児童数はおよそ430人。学校などによると、10月に6年生1クラスが最初に学級閉鎖になったあと、学年やクラスを変えながら断続的に続いていて、これまでに11クラスが学級閉鎖になった。今週は、4年生1クラスでおよそ3分の1の児童がインフルエンザで2日間学級閉鎖になった。このクラスでは休み中もタブレット端末を使ったオンラインの授業が行われ、希望した児童10人余りが参加した。

●インフルエンザ、コロナ前と比べておよそ3.5倍

 国立感染研などによると、今月10日までの1週間に全国およそ5千か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は16万6690人で、1医療機関当たりでは33.72人となった。新型コロナの感染が拡大する前の2019年のほぼ同じ時期では、患者数は4万7200人、1医療機関当たりでは9.52人で、今回発表された数はおよそ3.5倍となっている。

 都道府県別でも、今月10日までの1週間で「警報」レベルとされる「30人」を超えたのは、33の道県だったが、新型コロナの感染拡大前の2019年のほぼ同じ時期では「警報」レベルを超えている都道府県はなかった。子どもを中心にインフルの流行が続いていることについて川崎市健康安全研究所の岡部所長は「インフルについては去年までのコロナ禍では感染者が少なく今の時期は免疫をもっている人が少ないことが流行の要因の1つと考えられる」と話す。

【12月19日】

●WHO 新型コロナワクチンの公平分配目指す「COVAX」、年内終了

 「COVAXファシリティ」は、先進国などの資金拠出をもとに、途上国に対して無償で新型コロナのワクチンを分配する国際的な枠組みで、新型コロナが世界的に感染拡大した2020年に、WHOなどが立ち上げた。この枠組みについて、WHOは19日「これまで146の国と地域に対し、およそ20億回分のワクチンを提供し、少なくとも270万人の命を救った」と指摘したうえで12月31日で終了すると発表した。

 ワクチンを必要とする途上国は、今後2年間は途上国でのワクチン接種に取り組む国際団体「Gaviワクチンアライアンス」から供給を受けられるという。「COVAX」について、WHOは、グローバル・サウスと呼ばれる途上国や新興国で「新型コロナの苦しみを緩和するのに大きく貢献した」と評価する一方、当初、資金不足やワクチンの輸出制限で供給が計画通りに進まなかったことで「ワクチンの不公平さを完全に克服することはできなかった」と指摘している。

●コロナ新変異株「JN.1」、「注目すべき株」に WHOが注意呼びかけ

 WHOは19日、オミクロン株の亜系統「BA2.86」から派生した「JN.1」を「注目すべき変異株」(VOI)に指定したと発表した。欧米などで置き換わりが進んでいおり、今後感染拡大を引き起こす可能性もある。「JN.1」は、「BA2.86」系統と比べて、免疫を逃れやすく、感染しやすく変化する可能性がある。WHOは、現時点では「世界的な公衆衛生上のリスクは低い」と評価。日本を含む各国で行われているXBB株対応のワクチン接種が有効な可能性があるとしている。

 国内でも「JN.1」は検出されている。国立感染研によると、11月20~26日の感染確認例を解析した169検体のうち、「JN.1」は2.96%だった。最も多いのはXBB系統の「HK.3」で、21.3%を占める。12月18~24日には、いずれもXBB系統の「HK.3」が46%、「EG5.1」が19%となり半数以上を占める一方、「BA2.86」は24%にとどまると推定されており、国内では依然、XBB系統の優位が続くとみられている。

●「セミナー」開きグループ拡大 コロナ給付金10億円詐欺事件、捜査終結

 会社役員やその家族らのグループが新型コロナ対策の持続化給付金の不正受給を繰り返したとして逮捕された事件で、警視庁は12月、会社役員ら2人を詐欺容疑で書類送検し、1年半以上続いた捜査を終えた。警視庁は、グループによる国の被害は5カ月間で約960件(計約10億円)あり、コロナ禍後で最悪の給付金詐欺事件とみる。捜査関係者らへの取材で、協力者の勧誘に応じて報酬が支払われる「ねずみ講」のような仕組みでグループが急拡大した経緯が浮かんだ。

【12月21日】

●コロナ対応踏まえ、国が緊急時に指示 法改正検討へ 岸田首相

 政府の地方制度調査会の市川会長は21日、首相官邸で、国の新型コロナ対応の課題を踏まえ、新しい国と地方のあり方について検討した答申を岸田首相に提出した。答申では、令和2年2月に発生したクルーズ船での集団感染で、県をまたいで患者を移送する際に、国と自治体との間で調整が難航したことなどに触れ、緊急時に迅速に対応できるよう、関係を見直す必要があるとしている。

 そして、国民の安全に重大な影響を及ぼす感染症や災害が発生した場合には、感染症法など個別の法律に規定がなくても、国が自治体に必要な指示を行えるよう、地方自治法に新たな規定を盛り込む。指示の際は、関係大臣が判断し、閣議決定を経ることが適当とする。岸田首相は「具体化に向けて、法制上の措置も含め、早急に対応を考えたい」と述べ、地方自治法の法改正を行う方向で検討を進める考えを示した。2024年の通常国会に改正案を提出することを目指す方針。

【12月22日】

●コロナワクチン、自己負担7千円に 来年度、高齢者ら対象の定期接種

 65歳以上の高齢者らが対象の来年度の新型コロナワクチンの定期接種について、政府は22日、標準的な自己負担を7千円とする方針を決めた。低所得者が無料になるよう、接種費用の一部を助成する。季節性インフルエンザワクチンと同様に、自治体が独自に補助する場合など、実際の自己負担額は7千円より低額となる可能性もある。定期接種の対象でない人は任意で受けられるが、助成の対象からは外れ、原則全額自己負担となる。

 今年度のコロナワクチンは、生後6カ月以上の全世代を対象に、費用の全額を公費で負担している。来年度からは、65歳以上や重い基礎疾患がある60~64歳を対象にした定期接種となり、秋から冬に年1回接種する。費用の一部は原則、接種を受ける人が負担する。こうしたことから、希望者が接種できる負担軽減策を求める声が全国知事会から出ていた。

●年末年始の航空国内線予約 大手2社はコロナ感染拡大前の約85%

 国内の主な航空会社11社のまとめによると、年末年始の期間中(12月28日~1月3日)、国内線の予約数は、12月22日の時点でおよそ215万人。これは前の年と比べておよそ99%で、ほぼ横ばい。このうち、全日空と日本航空の2社の予約数はおよそ158万人で、新型コロナの感染拡大前の4年前と比べると、およそ85%まで回復した。また、国際線の予約数は、国内の航空会社6社のまとめでは、およそ36万人と、前の年と比べおよそ144%となった。

●新型コロナ感染状況、4週連続の増加 厚労省「年末年始、対策徹底を」

 厚労省によると、12月11日~17日の1週間に全国およそ5千の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から3132人増えて2万511人となった。また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は4.15人で、前の週の1.18倍。前の週から増加が続くのは4週連続となる。都道府県別では多い順に、山梨県が9.63人、北海道9.31人、長野8.49人、愛知6.09人、岐阜5.97人などとなっていて、40の都道府県で前の週より増加している。

 12月17日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は1320人で、前の週と比べて176人の減少。厚労省は全国の流行状況について「緩やかな増加傾向が続いていて、4週連続の増加となった。年末年始で高齢者など人に会う機会が増える時期なので、引き続き感染対策を徹底してもらいたい」としている。一方、季節性インフルの新規感染者数は、1定点あたり29.94人で、前週の0.89倍。23道県で「警報」レベルの「30人」を超えた。

 12月22日発表の定点把握(12月11日~17日)出典:NHK新型コロナ特設サイト

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【12月25日】

●ノババックスのワクチン、有効期限で国内接種終了へ 厚労省

 新型コロナのワクチン接種は現在、米国の製薬会社のファイザーとモデルナ、それに第一三共が開発したオミクロン株の派生型「XBB」系統に対応したワクチンと、米国の製薬会社ノババックスが開発し、武田薬品工業が国内で生産した従来株ワクチンの合わせて4種類で行われている。このうち、ノババックスのワクチンについて厚労省は、25日で購入したすべてのワクチンが有効期限を迎えるため、国内での接種を終了すると発表した。

 厚労省によると、ノババックスのワクチンは去年5月から使用され、ファイザー、モデルナ、第一三共とは異なる仕組みでアレルギー反応が出た人などに使うことを想定していた。これまでおよそ824万回分が購入、このうちおよそ110万回分が自治体に配送されて接種に使用された。配送されなかったおよそ714万回分については、廃棄される予定。厚労省は「希望する国民全員に接種の機会を提供するため、廃棄は発生したがむだではなかった」としている。

【12月26日】

●コロナ補助金、元派遣社員が情報不正持ち出しか 会社側が被害届

 コロナ禍で中小企業を支援する補助金をめぐり、10月に補助金の対象に採択された事業者に対し、必要な事務手続きを有料で支援するという不審なメールが届いた。補助金の事務局業務を受託する人材サービス会社「パソナ」が調べたところ、この会社の元派遣社員が在籍していた当時、およそ7万5千の事業者のデータを保管していた業務用パソコンから何らかのデータを不正に持ち出していた疑いがあることが分かり、今月中旬、警察に被害届を提出した。

●ワクチン未接種の職員隔離 第三者委「人権保障に問題」

 2021年、甲賀広域行政組合消防本部が、新型コロナワクチンを接種しなかった職員をほかの職員から離れた廊下脇のスペースで勤務させる「業務区別」の対応をとった問題で、第三者委員会は中間報告をまとめた。職員はおよそ4か月後に退職し、第三者委員会が聞き取りを行うなどして調査を進めていた。

 26日、消防本部に報告した中間報告書の中で、第三者委員会は、ワクチンを接種しない職員に上司などが面談や電話で接種を執拗に求め、精神的な苦痛を与えたと認定したほか、「業務区別」の対応は職員に不利益な取り扱いで、許されるものではないとしている。そのうえで、消防本部の一連の対応は、組織としてのコンプライアンスの確保や人権保障において問題があったなどと指摘している。

【12月28日】

●インフルワクチン接種に来た4人、コロナワクチン誤接種 山口

 山口県光市で今月2日、市内の診療所でインフルのワクチンを接種に来た30代夫婦と7歳の女の子、5歳の男の子の家族4人に、誤って新型コロナのワクチンを接種するミスがあった。本来、11歳以下には小児用のワクチンを打たなければならないところを、2人の子どもにも12歳以上用のワクチンを接種していた。接種の直後にミスに気付き、家族に謝罪するとともに、当日、光市に電話で報告し、家族の健康状態の確認を定期的に続けているという。

●東京都内の感染症 溶連菌感染症と咽頭結膜熱 減少も、「警報」続く

 東京都内の感染症について、都は今月24日までの1週間の1医療機関当たりの感染者数を公表した。それによると、主に子どもが感染し発熱などの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が5.79人と前の週の0.96倍。同じく子どもを中心に感染する「咽頭結膜熱」が2.72人と前の週の0.81倍と、いずれも減ったものの、引き続き「警報」の基準を超えている。

 また、インフルエンザは18.08人と前の週の0.88倍と減ったものの、引き続き「注意報」の基準を超えている。一方、新型コロナは3.13人と前の週の1.21倍、5週連続で増加した。都はこまめな手洗いや、せきやくしゃみが出る場合はマスクなどの感染対策を呼びかけている。

【12月29日】

●年末年始も発熱や救急患者受け入れ 都内の病院には多くの患者

 この年末年始は休診とする医療機関が多い中、年末年始を休まずに発熱や救急の患者を診療する都内の病院には多くの患者が訪れている。品川区の「東京品川病院」は、この年末年始も休まずに発熱外来を受け付けていて、29日も午前中から多くの患者が訪れていた。午前中に受診した38人のうち、新型コロナは5人、インフルエンザは8人だったという。

 副院長は「新たな変異株の影響なのか、ここ数日、新型コロナの感染も再び増えている」と話していた。この病院は救急も通常と同じ体制で受け入れることにしていて、29日は昼までに14人が運ばれてきた。

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