鴻巣の「びっくりひな祭り」
2023年2月26日(日)と3月3日(金)、埼玉県鴻巣市のひな祭り会場をめぐる。
埼玉県は、ひな人形の出荷額が日本一。岩槻、鴻巣、越谷、所沢が主な生産地。
2月26日(日)、さいたま市岩槻区の「まちかど雛めぐり」 のあと鴻巣市に移動し、15:00~15:40「花久の里(かきゅうのさと)」を観覧。また、3月3日(金)10:50~12:00、再び、鴻巣市の「花久の里」を訪ねる。
●花久の里
花と音楽の館かわさと「花久の里」、ここは、「鴻巣ビックリひな祭り」のサテライト会場。「花久の里」の長屋門をくぐる。
「花久の里」は、旧家・青木家より寄贈された家屋を改装。約1,000本のバラを中心とする庭園のほか、コンサートやそば打ち体験などの催しが行われている。食事処では手打ちうどんや季節の天ぷら、コーヒーやケーキを味わうことができるという。
長屋門や母屋、離れなど地方の旧家の佇まいを残していて、母屋のサロンではグランドピアノ常設のコンサート、長屋門には2つの会議室を有し、 離れの和室の食事処「花音里」、茶室(和室)では色々な催しを行える。
多目的広場には、ひな祭りをモチーフにした関東工業自動車大学校と鴻巣市のコラボレーション『ひなカー』。
長屋門を利用した会議室に飾られた吊るし雛。
母屋の天井から吊るし雛
かぐや雛
サロンの雛飾り
竹林のコンサート 花久の里交響楽団
ひな祭り花火大会
六角錐17段のひな壇
茶室の吊るし雛
2月26日(日)この後、出発地に戻る。また3月3日(金)には、「花久の里」から鴻巣駅前のショッピングモール「エルミこうのす」に移動。
●エルミこうのす
3月3日(金)12:20~13:45、日本一高いピラミッドひな壇を見物。
ここは、「鴻巣びっくりひな祭り」のメイン会場。1階、セントラルコートの吹抜けにある、31段、高さ約7mのピラミッドひな壇。「花久の里」のピラミッドひな壇よりはるかに高い。「鴻巣びっくりひな祭り」は、鴻巣市が約380年の伝統を持つひな人形の生産地であることをPRするために2005年から始まり、今年で19回目だという。
1階から見上げるピラミッドひな壇。
1回から19回の「鴻巣びっくりひな祭り」のポスターとピラミッドひな壇に飾りきれないひな人形が並ぶ。
2階から眺めるピラミッドひな壇。
3階から見下ろす。
こんな大きなひな壇をどうやって組み立てて人形を並べるのかと思っていたら、テレビでその作業映像を流していた。跳び箱を積み重ねるようにしてピラミッド形の丈夫なひな壇を組み立てて、大勢の人が登って上から下へと人形を並べていた。もちろん上部の高いところで作業する人は、ヘルメットを被って命綱をつけている。
「花久の里」にもあったが、鴻巣市内の何ヶ所かのサテライト会場に、こういうピラミッド型のひな壇がいくつかあるようだ。
「エルミこうのす」は、鴻巣駅東口周辺の再開発における中核ビル。A1街区のビル(商業棟・マンション棟)は、2007年(平成19)10月にに開業、2階で鴻巣駅に直結している。A2街区のビルは2009年(平成21)7月に 「シネマックス鴻巣」が開業したが、2011年(平成23)12月閉館。その後鴻巣市が映画館を取得、2013年(平成25)7月に日本初の市民ホールと融合した「こうのすシネマ」として再開した。
モール1階のレストランで昼食後、産業観光館「ひなの里」へ移動する。
●ひなの里
産業観光館「ひなの里」は、「鴻巣びっくりひな祭り」のサテライト会場。3月3日、14:10~15:20まで観覧。
「ひなの里」は、ひな人形や「赤物」など鴻巣の歴史を今に伝える展示や、中庭には季節の花などが咲き、市内の観光案内や特産品の販売も行っている。「ひなの里」の蔵は、明治後期に段階的に増築された人形店の蔵を鴻巣市が改装したもの。2013年(平成25)10月に埼玉県の「景観重要建造物」に指定された。
一般的なひな人形の七段飾り
昭和20年頃
御殿飾り 昭和30年代
御殿飾り 昭和30年代
古今雛 九番親王 九番は人形のサイズを表す。
享保雛
三五芥子15人飾り 三五(さんご)や芥子(けし)は、人形のサイズ
翁(おきな)と媼(おうな)、鶴亀は長寿の縁起物。
頭が出来るまでの工程
「赤物」(だるま)が出来るまでの工程
干支人形、獅子頭、だるま、招き猫などの縁起物、魔除けのお守りを「赤物」と呼んでいる。鴻巣の人形職人が昔ながらの手法で一点一点手作りしている伝統工芸。原材料が紙ではなく、桐の木粉を糊で固めた練り物なのは、鴻巣の赤物ならではの特徴だそうだ。
格子と五人囃子
平安御所庭 武政作
等身大の享保雛(復刻)
日本一大きい御殿飾り。
傘福(かさふく)?。山形県酒田市周辺で飾られるつるし飾り。笠福ともいう。
福岡柳川のさげもん、伊豆稲取の雛のつるし飾りと、傘福は「三大つるし飾り」と呼ばれるそうだ。
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