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2020年4月12日 (日)

新型コロナ2020.02 感染拡大

 2020年4月、昨年末に中国武漢市に端を発した新型コロナウイルス感染症は、世界中に拡大。その勢いはとどまることを知らない。

 

 4月11日までの新聞、テレビ、ネット情報から、新型コロナウイルスの主なニュースを辿る。本ブログ記事「新型コロナ2020.01 感染確認」の続き。


 国内で新型コロナウイルス感染者が初めて見つかったのは、2020年1月16日。3月4日には感染者数は累計1,000人を越え、3月25日には2,000人を越えた。それからわずか1週間後の4月1日、感染者数は1日で244人、累計3,000を人越え3,193人となった。。

 

 ●2月25日

 政府の「新型コロナウイルス感染症対策本部」が開催され、「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」が決定された。

 ●3月1日

 厚労省が「新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために」を公表。

  感染症対策は、咳エチケットや手洗いなどが重要だ。

 「感染症対策」のチラシ 出典:首相官邸ホームページ (クリックすると拡大表示)

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  集団感染の共通点は、特に「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」だ。政府や自治体は、これら密閉・密集・密接の三つの「密」を避けてほしい、と繰り返し呼び掛けている。

 「3つの”密”をさけましょう!」のチラシ 出典:首相官邸ホームページ (クリックすると拡大表示)

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 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、対人距離の確保のために「できるだけ2m程度の距離を保持することが望ましい」としている。諸外国では、人と会話したり近づいたりする距離を「ソーシャル・ディスタンス」(社会的距離)という。

 
 ●3月7日

 世界では、感染者数が10万人を超え、世界保健機構(WHO)は遅まきながら世界的流行を意味する「パンデミック」と認定。中国、アジアから、欧米へ感染が広がってきた。

 ●3月24日

 今夏に開催する予定の「東京2020オリンピック・パラリンピック大会」は、海外からも中止や延期を求める声が上がり、24日国際オリンピック委員会(IOC)と東京2020組織委員会は、大会の1年延期を発表した。大会の中止はこれまで5回ほどあったそうだが、大会の延期は史上初めて。

 ●3月27日

 東京や神奈川、埼玉、千葉の1都3県で、週末の「外出自粛」要請が出た。デパートや娯楽施設などでは3月28日(土)、29日(日)を臨時休業や時間短縮する所が出てきた。

 ●3月29日

 お笑いタレントの志村けん(70歳)が亡くなった。19日に発熱と呼吸困難になるなど容体が悪くなった。20日重度の肺炎と診断され、都内の病院に入院。21日には更に呼吸状態が悪化して、人工呼吸器を装着。23日には、新型コロナウイルスの検査で「陽性」であることが判明。24日には転院して人工心肺を使用し治療が続いていた。入院から10日も経たずに死亡するという、この感染症の怖さを日本中に伝えた。

 ●4月3日

 3日午後6時(日本時間)の時点での世界の感染者数は、100万人を突破、死者は約5万人。感染者数は中国の8万2千人を抜き、1位米国24万5千人、2位イタリア11万5千人、3位スペイン11万2千人、4位ドイツ8万4千人。中国は5位となり、以下フランス、イラン、英国・・・と続く。欧米各国では、”医療崩壊”の危機に直面している。更に中南米やアフリカなど医療体制が貧弱な国で、感染者が増加し始めた。

 この日の1日で、国内感染者数は300人を越え333人。国内累計で3,828人。

 ●4月4日

 政府は緊急経済対策を発表。野党などは全世帯一律現金10万円支給という声も多かったが、新型コロナウイルスにより所得減少が生じている世帯に、30万円を支給する。現金を受け取るためには自ら新型コロナの影響で収入が減ったことを「自己申告」しなければならない。この日、東京都の1日の感染者が100人を超え、118人。

 ●4月5日

 東京都のこの日の感染者が143人となり累計1,033人。都道府県で初めて1,000人を超す。同日の死者累計は104人。2月13日に国内初の死亡から約2カ月で、死者が100人を超えた。 国内感染者数累計は、4,568人。 
   
 ●4月7日

 7日夕方、安倍首相は新型コロナウイルス対応の「特別措置法」により「緊急事態宣言」を発令。テレビ各局は予定していた番組を中止して、生放送の特番で首相の記者会見を中継した。宣言の対象地域は、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡の7都府県。期間は、大型連休が終わる5月6日迄。

 外国のような都市封鎖(ロックダウン)はせず、病院、公共交通機関、スーパーなどの生活インフラを除き、休業や時間短縮、テレワークや外出自粛を要請。学校も臨時休校、人と人との接触を7~8割削減するという。また、108兆円規模の緊急経済対策を行うという。この日、国内感染者数累計は5,000人を超え、5,152人。

 ●4月8日

 中国武漢市では1月23日から続いていた厳しい都市封鎖を77日ぶりに解除。武漢市に閉じ込められた人々の移動が始まった。 

 ●4月9日

 9日、国内感染者562人が新たに確認、累計は6,000人を超えて6,255人。「緊急事態宣言」が出た7都府県のうち、東京の181人をはじめ、大阪92人、兵庫38人、埼玉35人と、1日当たりの最多感染者数を更新した。

 この日、東京ディズニーリゾートは政府・自治体からの要請を踏まえ、臨時休園期間を更に再延長することを決定、再開については5月中旬に判断する発表した。当初、2月29日~3月15日に臨時休園したが、再延長を繰り返し直近の再開日は4月20日以降としていた。

 ●4月11日

 世界の死者は10万人を超えたという。最も多いのがイタリアと米国でそれぞれ約1万9千人、スペイン約1万6千人、フランス約1万3千人が続く。WHOは、致死率はインフルエンザの10倍ほどと推定、危険性を訴えた。

 WHO本部 出典:クリエイティブ・コモンズ WHO HQ main building, Geneva, from North.JPG(by Thorkild Tylleskar)

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 東京都内は休業要請などで人通りは少なくなっているが、11日の感染者数は197人と4日連続で最多を更新、累計では1,902人で2,000人を超す勢い。感染源が不明な人が8割と増加しているのも問題。国内感染者数累計は7,591人。

 (備考)以上、国内感染者累計には、クルーズ船、チャーター便、空港など検疫で判明した人を含む。

 

 ★ ★ ★
 
 経済活動への打撃は深刻で、世界の景気は落ち込み、株価は急落。3月20日のNYダウ平均株価は19,173ドル。週間下落率は17%超、リーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きな下げを記録した。3月19日の東京市場の日経平均株価も、2016年11月以来3年4ヶ月ぶりの安値となる16,552円まで下落。現在少しずつ株価は回復しつつあるが、これが大底なのか、今後更に2番底や3番底があるのか、見通しは立たない。中小企業では、派遣の雇い止め、従業員の解雇、倒産寸前の所も出ている。

 2008年のリーマン・ショック級の金融危機を越えそうだ、世界大恐慌になりはしないかという話も出ている。いや、この新型コロナウイルス感染拡大は、第三次世界大戦にも匹敵すという人もいる。

 田原総一朗は、4月17日の「週刊朝日」に、

 「第三次世界大戦」が起こるとすれば、おそらく核戦争だろうと考えてきたのだが、新型コロナウイルス感染者の世界的拡大は、これこそ人類の文明の脆弱さが露呈した、「第三次世界大戦」ではないのか。

 と書いている。

 100年前の「スペイン風邪」と、「第一次世界大戦」、「第二次世界大戦」の死者数を調べてみた。

 世界各国で極めて多くの死者を出した「スペイン風邪」は、インフルエンザによるパンデミックであった。1918年1月から1920年12月までに、日本を含む世界中で5億人、当時の世界人口の4分の1程度が感染したという。死者数は1,700万人~5,000万人と推計、1億人に達したという説もあるなど、人類史上最悪の感染症の一つであった。

 病棟で治療を受けるスペイン風邪に罹患した陸軍基地(カンザス州)の兵士 出典:ウィキメディア・コモンズ Emergency hospital during influenza epidemic (NCP 1603), National Museum of Health and Medicine.

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 当時、欧州では「第一次世界大戦」の真っ最中だったが、戦死者数は確認できるだけで軍属約1,000万人、民間人約700万人、あわせ1,700万人。しかし戦争を起因とする疾病や飢餓や未確認の行方不明者をあわせ総計約2,500万人、また約3,700万人という推計もある。

 1939年から6年間続いた「第二次世界大戦」は、軍属の死者約3,800~5,500万人、民間人約2,200~2,500万人、総計の死者数は5,000万〜8,000万人。これらには、戦争の影響による飢饉や病気の犠牲者も含まれる。当時の世界の人口の2.5%以上が、犠牲者となったという。

 近代兵器を投入した数年間にわたるこの2つの近代戦争の死者数よりも、2年間ほど続いた「スペイン風邪」の死者数がいかに多かったかが分かる。

 

 京都大学名誉教授の佐伯啓思(けいし)氏(ケインズ経済学、文明論の研究など)の3月31日朝日新聞朝刊の「異論のススメ スペシャル」の蘭で、次のように述べている。

 このコロナウイルス騒動は、見事に現代文明の脆弱さをあらわにしてしまったように見える。現代文明は、次の三つの柱をもっている。第一にグローバル資本主義、第二にデモクラシーの政治制度、第三に情報技術の展開である。このパンデミックを引き起こしたものは、冷戦以降のグローバリズムである。世界的な市場競争が企業の海外進出を促し、また、EUのように、自由と民主主義の理念によって移民を受け入れ、広範な人口移動をもたらした。そこへ世界的な観光ブームである。

 そして、グローバル経済のひとつの中心が中国であった。中国が世界の工場になり、各国は中国の市場をあてにして自国経済を成長させようとした。世界中が中国頼みになったのであり、この各国の戦略が、中国発のウイルスによって逆襲されたわけである。

 高度な文明が進んでいる21世紀になっても、目に見えないほどの小さいウイルスの恐怖におののく人類は、かくも脆(もろ)いのだと改めて思い直す。昔であれば、中国の一部地域の風土病で終わったであろう。中国の情報公開の遅れ、情報隠しの不透明さ、渡航制限の遅れなど、習政権と中国を忖度するWHOテドロス・アダムス事務局長に、トランプ米大統領をはじめ世界が怒っている。我々は、あまりにも中国という一国に頼りすぎた世界経済を、これからのグローバリズムはどうあるべきかを、考え直すべきではないだろうか。

 

 
 3月に続いて筆者が参加する4月、5月の行事やイベント、会合、展示会などの全てが中止され、1ヶ月近く外出を自粛している。予定していたブログ記事が、中止で書けなくなくなったのは、以下の通り。

 ●4月6日 秩父・羊山公園の芝桜と美の山の桜

 ●4月20日 渡良瀬渓谷の桜、足尾銅山と桐生の町並み

 ●5月9日~11日 加賀百万石の城下町・金沢探訪

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