国立歴史民俗博物館(中世~現代)
2020年2月1日(日)、千葉県佐倉市の「国立歴史民俗博物館」に行く。
本ブログ記事「国立歴史民俗博物館(先史・古代)」の続き。
「国立歴史民俗博物館」(略称「歴博」)は、日本列島に人類が登場した旧石器時代から近代・現代まで、考古学・歴史学・民俗学の総合博物館。
3年前にここを訪れた時は、第1展示室「原始・古代」はリニューアル中のため閉室。今回は、午前中「先史・古代」と名を変えた第1展示室を中心に観覧した。
昼食後の13:00~14:00、第2展示室(中世)~第6展示室(現代)は復習のつもりでわずか1時間でザッと見て回った。
■第2展示室(中世)13:00~
平安時代の半ばから戦後期時代にかけて、テーマは、王朝文化(10〜12世紀)、東国と西国(12〜15世紀)、大名と一揆(15〜16世紀)、民衆の生活と文化(14〜16世紀)、大航海時代のなかの日本(15〜17世紀)、印刷文化(8〜17世紀)。
王朝文化:入口からの展示風景。中央は、屋根飾りの「鴟尾(しび)」。右手は、藤原道長の邸宅「東三条殿」模型。
御帳台(右)と王朝貴族の服装。左から十二単(女性)、束帯(そくたい、男性の正装)、白の直衣(のうし、日常着)。
京都の町並み。四条室町付近。
大航海時代の日本:御朱印船の模型(17世紀)
民主の生活と文化:芸能と職人。手前は田楽の装束。奥は大鋸(おが)引き。初めて製材か可能となり建築に一大革新をもたらした。
■第3展示室(近世) 13:15~
近世は、江戸時代を中心(16世紀末~19世紀半ば)に、人びとの生活や文化を紹介。テーマは、国際社会のなかの近世日本、都市の時代、人と物の流れ、村からみえる「近代」、絵図・地図に見る近世、寺子屋「れきはく」。
都市の時代:江戸橋広小路の模型。日本橋と江戸橋の間の南側一帯。江戸の中心部の町。
人と物の流れ。多くの道しるべが建てられた。
北前船は、大阪と蝦夷地を結ぶ長距離航路で活躍。
■第4展示室(民俗) 13:25~
人びとの生活のなかから生まれ、幾多の変遷を経ながら伝えられてきた民俗文化を展示。テーマは、「民俗」へのまなざし、おそれと祈り、くらしと技。
おそれと祈り:右は、能登の宇出津(うしつ)あばれ祭りの神輿。中央は、沖縄県八重山地方の西表島節祭(しち)では中国伝来の龍船競争も行われる。
死と向き合う:佐渡の五十回忌棚飾り。奥に見えるのは、安らかなくらし:移動式の神前結婚式祭壇(東京、明治の終わり頃)。
なりわいと技:カツオ一本釣り漁船「竜王丸」。
里のなりわいと技の展示。
■第5展示室(近代) 13:40~
19世紀後半の近代の出発(明治)から 1920年代(大正~昭和初期)までを、文明開化、産業と開拓、都市の大衆の時代の3テーマで構成。
文明開化:山梨県に建てられた擬洋風建築の小学校。人々の献金で建てられた。
文化住宅の台所。関東震災以後に中流向け家庭のために造られたアパートの台所。水道・ガス完備。
都市の大衆の時代:大正~昭和の浅草の町並み。
■第6展示室(現代) 13:45~
1930年代から1970年代(昭和5年~昭和45年)までを、戦争と平和、戦後の生活革命の2テーマで構成。
戦時生活:人生画訓
占領下の生活:闇市、露天の実物大の模型。
戦後の生活革命:1964年東京オリンピックポスター(左)、1960~70年代おもちゃ(右)。
14:05、「歴博」を退場。
14:15「歴博」の駐車場を出発、佐倉の城下町を巡る。
本ブログ記事「城下町佐倉」に続く。
本ブログの関連記事「国立歴史民俗博物館」 2017年3月7日投稿
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-b174.html
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