那須塩原-その2
2019年7月10日(水)~11日(木)、栃木県那須塩原の1泊2日の宿泊旅行。
本ブログ記事「那須塩原-その1」の続き。
2日目の7月11日(木)、5時半起床。
6時半からラジオ体操。このホテルは、毎朝2階フロント前で宿泊者向けのラジオ体操がある。日替わりで、標準語、青森弁、岩手弁、茨城弁、京都弁、大阪弁、土佐弁、博多弁、鹿児島弁…など各地の方言を使ったラジオ体操第一をビデオで流す。
この日は、ウチナーグチ(沖縄)。掛け声がさっぱり分からないが、数を数えるのは何となくわかる。
ティーチ(1) ターチ(2) ミーチ(3) ユーチ(4) イチチ(5) ムーチ(6) ナナチ(7)ヤーチ(8)。ちなみに9はククヌチ、10はトゥー。
20人ほどの参加者には、ミネラルウオーターが配られた。PETボトル500mLの「 麗( うるわ)しずく 」。環境省の名水百選にも認定されている長良川中流域の地下天然水をボトリング。カラダに吸収されやすいとされるpH7.3、硬度27の軟水、とても美味しい。
ラジオ体操の後は、朝風呂へ。前日の迷子になりそうな「湯仙境」ではなく、西館の地下1階にある「岩風呂」に入り、気分爽快。体も脳も活性化。
7時45分から朝食。この時刻はちょうど混み合う時で、列に並んでやっと8人掛けのテーブルに着席。朝食は、60数品目(ドリンクを除く)もあるという。
誰もが那須塩原の正確な地図を持っていない。あるのは観光地図で、道路をデフォルメして書いてあるので、距離感がつかめなない。とりあえず、今日の予定は塩原渓谷の有名な滝と大吊橋。お昼は、那須で適当なステーキ店を探すことに。行きあたりばったりの旅。
10時、「ホテルニュー塩原」を出発。時折、雨がパラパラ。箒川(ほうきがわ)に沿った国道400号線を下る。
10時15分、国道沿いに塩原の代表的な滝である「竜化(りゅうげ)の滝」入口にある駐車場に到着。
●竜化の滝 那須塩原市塩原字東山国有林 10:15~10:55
案内板には、ここから700m、山道を歩いて片道20分とある。箒川(ほうきがわ)に注ぐ沢をさかのぼる。
山道を登ると、この辺りは材木岩と呼ばれる柱状節理を見ることができる。
沢を渡る橋から、下流側に滝らしい流れがある。そこから全体は見えないが、これが案内板にあった「抛雪(ほうせつ)の滝」か。
国道400号線の「澄鮮橋(ちょうせんはし)」からだと滝全体が見えるらしいが、澄鮮橋付近には駐車場も路肩もないそうだ。しかも国道は道幅が狭くカーブが多い上に交通量も多いので危険、見学は無理。
沢に沿ってよく整備された遊歩道を登る。雨で濡れていて滑り易く、急な坂道が続く。
案内板にあった2番目の滝の「風挙(ふうきょ)の滝」は、沢が少し開けた所にある。落差は約10m。
コンクリートのトンネルの中で、遊歩道の行き止り。ここが観瀑台。
観瀑台の眼前に、迫力のある「竜化の滝」。落差60m、三段になって流れる様子が、竜が登っているように見えるそうだ。
次の目的地は、大吊り橋。「竜化の滝」駐車場から国道400号の約4㎞先、途中に長さ1.5Kmの「がま石トンネル」を抜ける。
●もみじ谷大吊橋 那須塩原市関谷 11:10~12:55
レストラン、ショップ、トイレのある「森林(もり)の駅」の駐車場に着く。塩原ダム湖に架かる全長320m、歩道吊り橋としては本州最大級の「もみじ谷大吊り橋」。通行料は大人300円、小中学生・高齢者(65歳以上)は200円。
特に紅葉の時期なら、雄大な塩原渓谷の自然に囲まれた吊り橋の景観が楽しめそうだ。
対岸がダム公園になっていて、展望台がある。また2013年に「恋人の聖地」として認定され、この谷の周辺に生息するクマタカのつがいのモニュメントが設置されていて、恋人たちの記念撮影スポット。また人間国宝の宮大工・西岡常一(1908年~1995)の唯一の内弟子・小川三夫氏が制作したという立派な祠(ほこら)が、何故かここにある。
大吊り橋から国道440号を南下し北西に進路を変え、那須郡の那須町へ。
●和牛ステーキ桜 那須高原店 那須郡那須町高久甲 13:05~14:40
那須街道(県道17号那須高原線)を走り、昼食のステーキの店を探す。しかしどこも高級店でランチで5千円以上。お子様ランチなら、それなりの値段で肉が食べられそうだが…。
「和牛ステーキ桜 那須高原店」の店を覗く。
ここはランチのステーキが5千円前後。ちょっと手が届かないが、国産牛ハンバーグなら150gで1,800円、200gで2,300(いずれも税抜き)。これにサラダ、スープ、パンまたはガーリックライス、デザート、コーヒーまたは紅茶が付く。
全員これで手を打ち、入店。ちょうど8人が入れる個室に案内された。ハンバーグのサイズ、パン・ライスなど、各自好みのものを注文。ステーキはあきらめたが、ハンバーグも十分美味しくて全員が満足。
●チーズガーデン那須本店 那須郡那須町高久甲 14:45~15:00
「チーズガーデン那須本店」に寄り、チーズケーキを購入。
「御用邸チーズケーキ」1,350円。
帰りは、東北道の佐野SA(サービスエリア)で休憩、買い物。
「御用邸の月」(6個入り)884円
「皇室御用達」ではないと思うが、那須高原に皇室の御用邸があることに因んだ「御用邸」ブランドのお土産は、なんとなく気品があって、手に取ってしまう。
佐野SAを出て間もなく本格的な雨が降り出した。梅雨時期の今回の旅行は、晴れることはなかったが、何とかここまで雨が降らず助かった。
17時過ぎに出発地に到着。
★ ★ ★
「那須塩原市」は栃木県北部の都市で、2005年(平成17年)1月に黒磯市、西那須野町と塩原町の合併により発足。なお東那須野村というのがあったが、1955年に当時の黒磯町と合併している。
那須塩原市は、人口11万6千人(2019年7月)で県内で第6位、面積は日光市に次いで県内第2位。大田原市、矢板市、日光市、那須郡那須町、塩谷郡塩谷町と隣接する。
日本最大級の扇状地「那須野が原」の大部分を市域とする。明治政府の「那須野が原」開拓事業により形成された比較的新しい都市で、山間部に塩原温泉や板室温泉などの観光都市も併せ持つ。酪農も盛んで、生乳の粗生産額が本州第1位(全国第4位)。
那須、那須塩原、那須高原、那須野が原、那須温泉郷など、混同し易く、分かりにくい。以下に整理してみる。
・「那須」:おおよそ旧那須郡を指す。那珂川の上流(支流も含む)一帯の地域名。
行政区画では、大田原市、那須塩原市、那須烏山市、那須郡の那須町と那珂川町が相当する。
地形的には、那須岳の南麓地域の「那須高原」と複合扇状地の「那須野が原」から成る。
観光地としての「那須」は曖昧だが、一般的には那須町の「那須岳」、その麓の「那須高原」や「那須温泉郷」を指す場合が多いようだ。
・「那須塩原」:黒磯市、那須郡西那須野町の那須の一部地域と、那須に含まれない塩原町が合併した「 那須塩原市」のこと。
・「那須高原」:那須岳の南麓地域。那須岳の標高千数百mの地域より、東北本線や国道4号が通る標高300m辺りまでの緩やかな斜面。那須御用邸がある。
・「那須野が原」:「那須」地域にある日本最大級の複合扇状地。那須連山や大佐飛山地の山麓部から、箒川と那珂川の合流部にかけて広がる標高150~500m程度の緩やかに傾斜した台地。南の箒川と北の那珂川で区切られる。中央に扇状地特有の水無川の「熊川」、「蛇尾川(さびがわ)」がある。日本三大疏水の一つ「那須疏水」(用水路)が流れる。
・「那須温泉郷」:那須岳の南麓に位置する那須町を中心に散在する温泉の総称。
・「塩原」:那須塩原市の塩原地区(旧塩原町)を指し、塩原温泉郷が有名。
・「塩原温泉郷」:旧塩原町の箒川(ほうきがわ)沿いの谷間を中心に点在する11の温泉の総称。
なお「箒川」は、大佐飛山地(那須塩原市塩原)を源流として塩原渓谷を形成して塩原温泉郷を流れ、「那須野が原」の南端を流れて大田原付近で1級河川の那珂川に合流する。「那珂川」の本流は、那須岳山麓(那須町)を源流として「那須野が原」の北端を流れて、茨城県ひたちなか市で太平洋に注ぐ。
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