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2019年6月18日 (火)

大谷石とカルビー

 2019年6月5日(水)、栃木県宇都宮市へ日帰りのバス旅行。
 

 この日は、朝からどんよりとした曇り。関東地方は大気の状態が不安定で天気の急変に注意という予報だが、午後から日差しも出て蒸し暑い夏日となった。

 バスは午前7時半、集合場所の駐車場を出発。参加者24名を乗せ、圏央道から東北道へ。車中でカラオケを楽しむうちに、バスは宇都宮インターを降り、10時半の「大谷資料館」着。

 

●大谷資料館 (宇都宮市大谷町)

 昨年10月に行った時(文末の関連記事を参照)は、「大谷石資料館」の建物から大谷石採石場跡の地下30m、2万平方メートルの巨大地下空間へ長い階段を歩いて降りた。しかし、地下空間へバスに乗ったまま直接行くこともできる。参加者の希望通りバスは、地下への狭い通路で車体を擦るのではないかとハラハラしながら、真っ暗な地下空間へ入る。

 バスを降りると、薄灯りの地下で目が慣れるまでしばらくかかる。

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 壁にある温度計を見ると、坑内気温9℃。半袖シャツでは肌寒い。年間平均気温は、夏は外気より涼しく12~13℃、冬は暖かく1~2℃くらい。

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 地下空間を移動。

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 地下空間から地上に通じる階段。

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 ガイドの案内で地下の採石場跡を巡り、大谷の地質、大谷石の特長、採掘方法、手掘りと機械掘り跡などの説明く。

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 華道家・假屋崎さんの花アートの前。 

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 最初に人の手で地下に開けられた穴だそうだ。

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 この地下空間は、最近ではテレビや映画のロケ、コンサートや結婚式などのイベントに利用されている。

 地下空間を利用したイベントのフォトギャラリー。

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●平和観音像 (宇都宮市大谷町)

 11時過ぎ「大谷資料館」を出て、バスはすぐ近くの「大谷公園」の市営駐車場に移動。

 戦後、太平洋戦争の戦没者供養と世界平和を祈って、大谷石採石場の壁面を利用して「平和観音像」が刻まれた。 

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 また「平和観音像」の左側の階段から登る展望所から、観音像の目線で名勝「御止山(おとめやま)」や大谷の景観などの眺望を楽しむことができる。

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 大谷公園は、元々は大谷石を産出する採石場だった。公園の中央には、大岩が2個ある。

 よく見ると、左の親ガエルと右の子カエルが、向き合っているように見える。

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 この「親子がえる」の説明板には、次のように書いてある。

 「その昔ある聖僧が仏教を広げるため各地を歩いておりますと、このあたりに蜂の大群が住みつき、住民を苦しめているとの話を耳にされました。聖僧は住民を助けようと、当地で三七・二十一日の苦行を重ねて、観音様を作りあげました。そのとき、蜂の大群がこの村に攻めてきました。するとどこからともなく「親子がえる」が現われ、岩肌にしがみつき蜂の大群と戦い、身をもって住民を守ったといわれています。それ以来、住民はかえるに感謝し、今も地守神様として子孫に言い伝えております。宇都宮観光コンベンション協会」
 

●宇都宮餃子館 (宇都宮市徳次郎町)

 11時45分「大谷公園」を出発、12時ちょうど「宇都宮餃子館 健太餃子」宇都宮インター店に到着。

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 焼き餃子、蒸し餃子、水餃子、揚げ餃子の餃子づくしの定食で満腹になって、13時「カルビー株式会社」へ向け出発。
 

●カルビー工場 (宇都宮市清原工業団地)

 「かっぱえびせん」や「フルグラ」でお馴染み、カルビー清原工場に午後1時半到着。

 工場の案内係員から、商品と工場の概要を聞き、ビデオを視聴。

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 徹底した衛生管理、商品が出来るまでの工程などの説明を聞き、自動化した梱包ラインなどを窓越しに見学。

 「かっぱえびせん」が出来るまでの説明パネル。写真をクリックすると、拡大表示します。

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 原料として使用されている小エビは、アカエビ、サルエビ、キシエビ、アマエビの4種類。広島で水揚げの瀬戸内海産との説明だったが、現在は中国、アメリカなど海外産のエビも使っているようだ。

 原料の小麦粉、でんぷん、塩などと、ミンチにした数種類のエビ(頭から尻尾までそのまま)を混ぜ合わせる。蒸してこねると、餅のような生地ができる。これを薄くのばし、「かっぱえびせん」の形にカット。ここまでは広島工場で加工される。清原工場に運ばれたカットされた生地は乾燥させ、そして塩で煎ることで生地が膨らみサクサクした食感が生まれるという。油で揚げてはないが、のど越しを良くするため、味付けの時に適量の油を吹き付け、舌触り・のどごしをまろやかにしているそうだ。 

 ”かっぱえびせん”の歴史のパネル。

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 「かっぱえびせん」は、1955年に発売されたスナック菓子「かっぱあられ」が原点。昭和20年代、清水崑の漫画『かっぱ天国』が大人気で、かっぱのキャラクターをパッケージに使ったためこの名前になったそうだ。

 「フルグラ」は、フルーツ・グラノーラを略した商品名。清原工場では、焼き上げたオーツ麦やライ麦といった穀類を主原料とし、ドライフルーツなどを混ぜた大人気「シリアル食品」(後述)の「フルグラ」を主力に製造している。工場の中のあまい香りは、「フルグラ」の原料を焼く匂いだそうだ。

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 製造工程は、細かくした穀物類にシロップを加え混ぜ合わせ、機械にかけて平たく延ばして1枚のシート状にする。長さ40mもあるオーブン設備で、シート状のまま香ばしく焼き上げる。焼いた後に砕くことで大小の粒となって、ザクザクした食感が得られるそうだ。アーモンド、ココナツ、いちご、りんご、パパイヤ、レーズン、かぼちゃの種などのドライフルーツを加えて混ぜ、包装する。

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 試食タイムでは、「かっぱえびせん」の3種類の味の中から、好きな味を選んで自分で味付け。「フルグラ」に、牛乳のほか、フローズン・ヨーグルトとすりおろしたリンゴを加えて、美味しい食べ方を教わる。

 カルビー商品詰合せのお土産を抱え、15時30分工場をあとにした。

 帰りのバスの中でもカラオケ。18時前に出発地に無事到着。今回も楽しい、有意義な研修旅行であった。
 
 

 本ブログの関連記事
  
  「宇都宮と大谷石」 2018年10月22日投稿

    http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-46a2.html


 
 ★ ★ ★

 「カルビー株式会社」は、スナック菓子やシリアル食品(グラノーラ)などを製造・販売している。1949年(昭和24年)、松尾孝が広島市で「松尾糧食工業株式会社」として設立。1955年(昭和30年)現在の会社名のカルビーに変更した。「カルビー」という名前は、当時の日本人に不足しているとされたカルシウムの「カル」と、ビタミンB1の「ビー」を組み合わせたもの。

 1964年に発売された、瀬戸内海の小海老を使った「かっぱえびせん」がヒット商品となり、カルビーの名が知られるようになる。「やめられない、とまらない、かっぱえびせん」のキャッチコピーのCMは、誰でもが知っている。

 現在販売されている「かっぱえびせん」。

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 1971年、スナック菓子「仮面ライダースナック」が発売。テレビドラマ『仮面ライダー』を題材としたカードがおまけとして付属したことで、爆発的な人気が出た。1975年、「ポテトチップス」を発売。その翌年、当時14歳だった藤谷美和子を起用したテレビCMで、

 「100円でカルビーポテトチップス買えますが、カルビーポテトチップスで100円は買えません。あしからず。」

は面白くて大評判となり、同社はポテトチップス市場でトップに躍り出たという。当時筆者も、おどけた藤谷のファンになった。

 現在販売されている「ポテトチップス」と「サッポロポテト」。

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 現在販売されているその他のスナック菓子の一部。

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 1973年、本社を広島から東京に移転。2005年には3代続いた同族経営を止めて、創業家外の社長が就任。その後も「カルビー株式会社」は 、積極的な経営革新を続け、現在に至っている。

 

 シリアル(Cereal)とは、穀物または穀物の加工食品のこと。長期保存に適した形状に加工、加熱調理した簡便食。主に牛乳やヨーグルトなど、乳製品をかけて食べることが多い。

 シリアル食品の代表的なものには、コーンを焼き上げ薄い形状にした「コーンフレーク」、これに砂糖をまぶしたものが「コーンフロスト」。食物繊維がたっぷり含まれている小麦外皮(ブラン)を焼き上げた「オールブラン」。大麦、小麦、オーツ麦などを焼き上げたものが「グラノーラ」。またオート麦の実を潰して乾燥させたもので味が無い「オートミール」は、加熱調理して食べる。更に「オートミール」にドライフルーツやナッツなどを混ぜ合わせ、食べやすくしたものが「ミューズリー」。

 

 グラノーラ(Granola)は、シリアル食品の一種。オーツ麦や、麦、玄米、とうもろこしなどを主とした穀物加工品と、ココナッツ、ナッツなどを砂糖、蜂蜜、メープルなどのシロップや植物油とで混ぜ、オーブンで焼いたもの。さらにドライフルーツなどが混ぜられることも多い。オーブンで焼く途中に何度かかき混ぜる、または焼き上げた後に破砕することで、適当な粒状でサクサク感のある食品が出来る。日本では主に、カルビー、日清シスコ、日本ケロッグが販売。

 グラノーラは、ヨーグルトや牛乳をかけて朝食としたり、おやつとしてそのまま食べる。軽くて持ち運びやすく栄養価が高いため、アウトドアの携帯食にも向いている。グラノーラを棒状に固めたグラノーラ・バーも人気があるようだ。栄養価が高い半面で、糖質(炭水化物)が低めなため、「低糖質ダイエット」に利用されるなど、人気の理由にもなっている。ただし、食パンなどと比較してもカロリーは低くないので、食べ過ぎに注意すべきという。
 

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