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2019年4月 3日 (水)

奥武蔵・棒ノ嶺

  2019年3月23日(土)、奥武蔵の棒ノ嶺に登る。


 「棒ノ嶺」(ぼうのみね)は、東京都奥多摩町と埼玉県飯能市の境、奥武蔵と呼ばれる1,000m前後の山域にある。奥多摩側から登るコースもあるが、アクセスの良い飯能側から登る。もう若い時に登って以来の山で、標高は969m。

 棒ノ嶺は別名、棒ノ折山(ぼうのおれやま)とも呼ばれる。鎌倉時代初期の有力御家人で坂東武士の畠山重忠が、鎌倉幕府への道中の山越えで使っていた杖がここで折れたという伝説に因む。

 強い寒気の影響で23日は各地で気温が下がり、関東地方では5月下旬並みの暖かさとなった22日から一転して最高気温が15度前後低くなり、真冬並みの寒さとなったところもあった。
 

 8:00、参加者4人は乗用車に乗り合わせて出発。途中、日高市内のコンビニで昼食の弁当購入。飯能市街から入間川に沿って上流へ向かって、県道70号線を西へ、県道53号線を北上する。
 9:25、下名栗の「さわらびの湯」近く、お休み処「かわせみ」の駐車場に到着。トイレあり、登山装備の準備、すtれっち。

 9:35、登山開始。舗装された車道を進むと、やがて石を積み上げた「有間ダム」が現れる。

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 ダム堤頂から名栗湖を望む。

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 堤頂道路を歩き、湖面を右手に見ながら湖岸道路を進む。

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 ダムの取水口。
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 10:05、道路の左手に白谷沢登山口。ここは、標高331m。登山開始。気温は8℃。

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  この「白谷沢コース」の登り始めは、急斜面の杉林が続く。

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 やがて左手に白谷沢を見ながら登ると10:35、3つある滝の一つ「藤懸の滝」が現れる。ここで休憩。

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 この先は、険しい渓谷を急登。奇岩が両岸から迫る。

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 鎖やロープを伝って登る。

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 水量が少なかったせいか、「天狗の滝」と白いクジャクが羽を広げたような「白孔雀の滝」は、気がつかなかった。

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 白谷沢を抜け、白い物がチラホラ降りだす。林道を渡りベンチで休憩。

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 休憩後、再び急勾配の木立の登山道をひとしきり登る。
 
 11:55、5mほどもある巨岩の「岩茸石」(いわたけいし)で休憩。ここは標高793m。気温4℃まで下がる。

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 「岩茸石」で3方に分かれる。東側が「名栗温泉」へ下る道、北東側(岩茸石の裏側)が帰りに通る「さわらびの湯」方面。西側の登り道を進む。

 気温が下がっているのは、高度が上がっているせいもあるが、低気圧が近づいているようだ。白いものは霰(あられ)のような粒雪。 

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 丸太の階段は、土砂が雨で流され歩きにくくほとんど使えない。

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 12:30「ゴンジリ(権次入)峠」、893m。気温は3℃、寒い。木立の間から名栗湖が眼下に。

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 この先は尾根道。登山道の左手は東京都の杉やヒノキの林、右手は埼玉県のカエデなどの雑木林。 

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 あられが強く降りだし、登山道を白く覆い始める。

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 最後のきつい急坂を登りきれば、12:50棒ノ嶺の山頂969m。ベンチ、テーブルや東屋(あずまや)のある公園のような広場。
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 気温は1~2℃。寒い中震えながら、昼食。

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 寒くて眺望を楽しむ余裕がなく、25分ほど滞在して下山開始。

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 「岩茸石」の分岐まで戻り、岩の裏側をまわり、登りとは別ルートの「さわらびの湯」(河又)方面へ。長い杉林の「滝の平尾根」の急坂を下る。

 いつの間にか雪は止んでいて、風が吹き出す。
 
 杉木立の中をしばらく歩くと「白地平」。木々の間から名栗湖の湖面がよく見えるが、息が上がっていて写真と撮る余裕が無い。

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 木の根が露わな長い杉林の急坂の下りも、楽ではない。そのうちに膝に負担がかかって、膝が痛くなり踏ん張れなくなる。  

 15:40、やっと民家の裏庭に出る。ここが河又か? 気温はだいぶ上がってきて、8℃~10℃。
   
 15:45、「さわらびの湯」近く、お休み処「かわせみ」の駐車場に到着、登山靴を履き替え10分休憩。
    
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 15:55、日帰り天然温泉「さわらびの湯」で汗を流す。入浴料800円。

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 17:20、「さわらびの湯」を出て帰路へ。

 18:55、帰宅。
 

 渓谷美、沢登り、眺望が満喫できるという「棒ノ嶺」。名栗湖を経て、長い杉林の急斜面が少し飽きたころ、奇岩のある渓谷を急登。鎖・ロープもあってスリル満点の岩登り。岩ゴロゴロの山道、杉の根の露わな山道など、変化に富んだコースだった。山頂では気温が下がってあられが強くなり、眺望を楽しむ暇なく下山した。秩父・奥武蔵の山々、視界が良ければ榛名山、谷川岳、赤城山、北に男体山などの日光連山。東に川越・所沢の市街、遠く池袋・新宿などを遠望できるそうだ。 

   
 ★ ★ ★

「さわらびの湯」は、名栗村体験交流センターとして村営日帰り温泉だった。名栗村は、埼玉県の南西部に位置する入間郡の村だったが、2005年1月に飯能市に編入合併された。現在、名栗さわらびの湯共同事業体が運営しているようだ。圏央道狭山日高ICから車で約45分、西武池袋線飯能駅からバスで約45分、さわらびの湯バス停下車。 

 温泉は、無色透明、無臭のアルカリ性単純泉。地元「西川材」を使った木の香り漂う木造(ロッジ風)の建物。食事のサービスが無いが、持ち込みで食事は可能だそうだ。登山帰りに利用できる素朴でシンプルな施設。入館料800円。

 

 関連ブログ記事

 「奥武蔵・蕨山」 2014年4月30日投稿

  http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-1823.html

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