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2019年2月28日 (木)

ハウステンボス

 2019年2月18日(月)、長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」に行く。

 

 ハウステンボスは、オランダ語で「Huis Ten Bosch」、略称はHTB。佐世保市の針尾島ハウステンボス町にある。地図を見ると針尾島は、佐世保市の南西部に位置し、大村湾をふさぐように佐世保湾との間に浮かぶ島。

 オランダの街並みを再現し、テーマはヨーロッパ。東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの合計)の1.6倍の敷地面積、単独テーマパークとして日本最大。

 

 佐世保行きの「快速シーサイドライナー」に乗車。

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 10:26、川棚駅を通過する佐世保発長崎行きの”幻”の豪華客車、JR九州 SWEET TRAIN「或る列車」に運良く遭遇。

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 SWEET TRAIN「或る列車」は、JR九州が運行する観光列車。車内で軽食やスイーツのコース料理を提供しながら、約2時間半前後をかけて運行する列車。

 2015年(平成27年)8月から運行開始。時期によって 佐世保駅~長崎駅間の「長崎コース」と大分駅 - 日田駅間を久大本線経由で運転する「大分コース」がある。長崎、大分コース以外にも、九州内で特別企画のコースもあるそうだ。予約制のパッケージツアーで、金~月曜を中心にのみ運行する。今年の長崎コースは、1月19日~5月12日。1日1往復、大人一人25,000円~37,000円。

 10:36「快速シーサイドライナー」がハウステンボス駅に到着すると、ホームには出発待ちの博多行き10:43発の「特急ハウステンボス12号」が停車中。

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 ハウステンボス駅ホームから、「針尾橋」の向う、ハウステンボスの入口にある「ホテルオークラ JRハウステンボス」。

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 手前は川のように見えるが、大村湾と佐世保湾をつなぐ海峡「早岐瀬戸」。

 一方、「西海橋」と「新西海橋」が架けられている「針尾瀬戸」は、佐世保市の針尾島と西彼杵半島の西海市との海峡で、渦潮が有名。

 ハウステンボス駅を出ると、すぐに「針尾橋」を渡る。

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 早速チューリップがお出迎え。

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 ハウステンボスの入場口「ウェルカムゲート」。

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 チケットは、入場+約50のアトラクション施設利用の「1DAYパスポート」が大人7,000円、シニア6,500円。入場のみタイプの「散策チケット」は、大人4,500円。そのほか夜だけ入場のタイプや、2DAY、3DAY、年間パスポートなど多種あり。

 

●運河クルーズ船

 1DAYパスポートで利用できる「カナルクルーザー」に乗る。「ウェルカムゲート」からすぐの所に船乗り場がある。船上から街の景色を楽しむ。

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●タワーシティ

 「カナルクルーザー」は、タワーシティに到着。

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 高さ105mのシンボルタワー、地上85mの「ドムトールン展望台」にエレベータで上がる。 

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 展望台は思ったより狭い。ここから園内のイルミネーション全体を眺望できそうなので、混み合うに違いない。

 東の方角は、ハウステンボス駅の方向。左はアートガーデン、中央はアトラクションタウン、手前はアムステル広場。

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 右上の赤い屋根の戸建てやその奥にマンションが並ぶ。入園者は入れないそうだが、住宅や別荘に利用されているワッセナーと呼ばれる居住区もある。

 南の方角。大村湾とハーバ―タウン。黒船を復元した帆船「観光丸」を以前来園した時に見たが見当たらない。

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 西の方角。手前のビルは、ホテルヨーロッパ。中央は池のあるフォレストヴィラ。その奥はオランダの宮殿を模したパレスハウステンボス(内部は美術館)。写真をクリックして拡大表示すると、右奥の三本の塔「針尾無線塔」が見える。右手の施設は、園外の米軍基地住宅。

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 「針尾無線塔」は、太平洋戦争の開戦を告げる「ニイタカヤマ ノボレ」が送信されたと言われているが、真偽のほどは確かではないそうだ。

 展望台を降り、タワーシティのレストラン「とっとっと」で昼食。オムライス、ハンバーグ、ナポリタン、コロッケがセットになった長崎名物のミックストルコライス1,450円。何年かぶりに食べたが、ボリューム満点で、けっこう味が濃い。

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 レストランやフードコートには、長崎卓袱(しっぽく)料理、ちゃんぽん、皿うどん、佐世保バーガー、五島うどんなど長崎名物が目を引く。

 

●アムステルダム広場

 100万本の大チューリップ祭り。ここアムステル広場のほか、パレスハウステンボス、フラワーロード、ホテルヨーロッパ内でもたくさんのチューリップが咲き誇っているらしい。

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 アムステルダム広場ではカーニバルの舞台。仮装を楽しむ参加型の「仮面舞踏会パーティ」が開催されていた。

 

●アトラクションタウン

 噴水広場。この上に、イルミネーションの「光の天空ツリー」がある。

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 「ミューズホール」では、13:20~ミュージカル「THE SHOW MUST GOON」~ショービジネスの栄光と挫折の物語を観賞。館内は撮影禁止。

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 そのほか「ミューズホール」では、「ハウステンボス歌劇団」による歌劇「古代浪漫レビュー~ヤマトタケル」と「天翔けるブーツ~長崎での竜馬」も開催中。

 カラフルな彩られた傘のアーケード通り「アンブレラストリート」。夜はイルミネーションが楽しめる。

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 「スーパートリックアート」に入館、錯覚を利用した面白い写真が撮る(写真の掲載は省略)。

 「ホライゾン・アドベンチャー・プラス」では、800トンの水の大洪水の猛威を体験する。館内は撮影禁止。

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 「ロボットの館」と「Kirara(キララ)」の建物。

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 「ロボットの館」の正面には、映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」で撮影に使用された実物大立像タイプ(高さ9m)の機動警察パトレイバーが立っている。

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 「ロボットの館」の内部。ロボットのミュジアムでショップもある。

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 ロボットを操縦、対戦できるコーナー。

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 「Kirara(キララ)」では、大迫力の映像「もしも月がなかったら」を鑑賞する。館内は撮影禁止。

 2005年(昭和」17)の愛知万博で人気パビリオンだった「三菱未来館@earth(アット・アース)」のテーマ「もしも月がなかったら」を譲り受け、2006年 (平成18)7月からアミューズメント施設「Kirara(キララ)」として公開しているそうだ。

 ここは、機動戦士ガンダムスペシャルシアターとして、ガンダムの全容と魅力を巨大な三面スクリーンとミラー貼りされた天井、床、壁にまで広がる無限の映像で紹介していたそうだが、そのイベントは2017年(平成29)3月に終了したようだ。

 

●フラワーロード

 風車と色とりどりのチューリップのある風景。

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●光の王国

 イルミネーションイベント「光の王国」。イルミネーションは、世界最大の1300万球だという。これまで、これほどの規模のイルミネーションは、見たことは無い。

 6:50頃、アトラクションタウンの噴水広場、「光の天空ツリー」に灯が点っている。

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 スリラーシティのビルのイルミネーション、音と光の点滅。

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 アムステルダムシティからタワーシティに渡る橋から、観覧車の方向を望む。

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 アートガーデンでは、ファイヤーパフォーマンスが行われていた。

 火を操るスペシャリストのパフォーマンスと光のドラゴンロボットのショー。全長13m高さ6.5mのドラゴンロボットが、本物の火を吐き、自身をいろいろな色に発光させるというが、現場に着いた時には、残念ながらちょうどパフォーマンスが終わっていた。

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 アートガーデンから、タワーシティを望むと「光の滝・ブルーウエーブ」。高さ60mの滝から流れる光は、広大な海に広がる。

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 観覧車に乗って見るイルミネーションが最高だっただろうが・・・。

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 アートガーデンから見る「光と音楽の運河パレードショー」。次々とクルーザーやカヌーが通り、運河が虹色に輝き噴水が吹きあがる。

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 船のデッキではミュージシャンたちが生演奏。

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 フラワーロード近くの水上噴水ショー「ウォーターマジック」。音楽に合わせて躍動する光と水。

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 フラワーロードの夜のチューリップ。

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 光のチューリップガーデン。よく見るとチュリップは本物ではなく、花の中LEDが仕組まれている。

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 この日の天気は曇り、最高気温は12℃。比較的暖かだった。

 夜になって時折雨粒が落ちて来て心配したが、何とか本降りにならずに済んだ。着込んで来たものの、思ったよりも寒くはない。

 まだほかにもハウスパレステンボスなどで、3Dプロジェクションマッピングや光のオーケストラなど夜のショーは22時まで続くが、19:30頃に退園。

 

 ★ ★ ★

 20年以上も前、ハウステンボスに行ったことがあった。豪華なオランダ風の建物や風景を見て回った。いかにもオランダに来たかのような雰囲気だった。エイチ・アイ・エスの社長に変わってから、経営が良くなったという。うわさに聞いていたが、インフラはオランダ風だが、内容は「何でもあり」だった。

 アトラクションやイベントは、どちらかといえば若者向け、子供向け。「楽しければ何でもあり」という感じで、全体としてのテーマ性が無いように見える。アジアからの観光客は多かったが、オランダ人はここを訪れてどう思うだろうか。

 例えばヨーロッパに「ジパング村」というテーマパークがあったとする。そこでは、天守閣のあるお城、神社仏閣、日本庭園があり、武家屋敷、町屋や長屋がある。建物や町並は確かに江戸時代の町。しかしアトラクションは、忍者パフォーマンス、歌舞伎のほかに、ミュージカルやバレー、西部劇もやっている。レストランには、寿司やうどん・蕎麦などのほかに中華や韓国料理、ハンバーガーなどのファーストフードがある。。そこに行った日本人は違和感を持つ人も多いと思う。しかし楽しければ、それはそれでも良いか・・・。

 アメリカの日本食レストランに行った時、内装は日本風だったが、中国風の寺の写真が飾ってあったり、韓国服を着たコリアンらしきのウエイトレスがいた。メニューに日本食のほか中華や韓国料理もあった。でも安くて美味しければ、許される。

 

 ハウステンボスを創業したのは、神近義邦氏。1942年(昭和17)生まれで、長崎県西彼町(現在の西海市西彼町)の出身、長崎オランダ村やハウステンボスの社長を歴任した。1962年(昭和37年)西彼町役場へ就職、農業指導を担当。長崎県庁出向後、1973年(昭和48)役場を退職した。その後、土地買収問題がきっかけで東京の料亭「一條」の経営再建に手腕を発揮、またベアリングのミニベア株式会社の役員にもなった。

 1979年(昭和54)ヨーロッパ出張に行き、そこで見たオランダの風景に感動。その後、自らの観光果樹園を基礎として「人と自然の調和」を主題にした自然動植物公園「長崎バイオパーク」を1980年(昭和55)に開園、ハウステンボスの前身となる「長崎オランダ村」を1983年(昭和58)にオープンさせ、順調に観光客を集め発展した。長崎県が造成したが分譲が進んでなかった針尾工業団地に飛びつき、巨大リゾート・ハウステンボスにつながる計画案をまとめた。

 ハウステンボスは、昔は水田だった土地に新たに運河が掘削された。水際は、動植物に対し自然の生態系が形成されるように、砕石や土、木を利用。運河護岸はコンクリート壁を使わず、動植物と馴染む石積みとした。

 オランダ400年の国づくりに学びながら、時代を先取りする環境都市となっていくストーリーを作り、「人と自然が共存する新しい街」を目指してつくられたという。オランダの文化と豊かな自然が息づかせ、ハウステンボスで生活する人々や訪れる人々につかの間の余暇と、本格的な充実したリゾートライフを提供することを目指している。オランダ政府の協力や助言のもとに、実在する建物を忠実に再現する方法で造られており、建物に付属の石像もオランダの文化財修復家が製作に当たったという。またハウステンボスには、ワッセナーという居住区があって、マンション、戸建ての住宅が建ち生活もできる。

 

 ハウステンボスは1992年(平成4)にオープン。初年度から九州でも最大級の集客実績を上げたが、神近の建設時のこだわりも一因となった莫大な初期投資(約2,200億円)が負債となって、苦しい経営が続いた。そしてバブル崩壊後に続いた景気後退が集客減少を招き、ハウステンボスの経営は悪化した。2000年(平成12)、神近はハウステンボス社長を辞任した。その後ハウステンボスは興銀主導での再建を模索したが、2003年(平成15)に会社更生法の適用を申請。出資していた多くの地元企業の経営も大打撃を被っている。

 ハウステンボスのコンセプトは素晴らしかったが、経営としてはうまく行かなかった。2010年(平成22)、経営再建のために旅行業の株式会社エイチ・アイ・エスが支援、事業主体のハウステンボス株式会社を子会社化し、エイチ・アイ・エス社長の澤田秀雄氏が社長となった。18年間赤字だったハウステンボスを一気に黒字に転換、現在に至っている。

 今やハウステンボスは、九州旅行の定番となり、「楽しければ何でもあり、客が集まるなら何でもあり」というテーマパーク。オランダというテーマにこだわった神近氏の理想を引き継ぎながら、ロボットなどの新たなテーマ性を創造し、現実的な経営を進める澤田氏のユニークな経営でますます評価されているようだ。

 ただ、ディズニ―ランドのように、園内に入ると夢の国と異なり、園外の景色が見えてしまうこと。また宅配便のトラックが園内を走っていることなどが現実の世界に引き戻される。しかしディズニーのまねをする必要はない、独自の方向に進んでほしい。

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