無料ブログはココログ

« 倉敷アイビースクエア | トップページ | 倉敷美観地区 »

2018年11月14日 (水)

大原美術館

 2018年10月22日(月)~24日(水)、2泊3日の岡山県倉敷の旅。23日(火)午前中、「大原美術館」に行く。

 本ブログ記事「倉敷アイビースクエア」の続き。

 

 

 10月22日(月)、「倉敷アイビースクエア」に宿泊。

 23日(火)、6:30起床。7:00~朝食。9:00集合、記念撮影後、美観地区へ繰り出す。天気は、雨になりそうな曇り空。

 9:40、「大原美術館」の敷地に入場。

 

 「大原美術館」は、倉敷紡績(現クラボウ)二代目社長・大原孫三郎が1930年(昭和5年)に創設した日本で最初の近代西洋美術館。創業当時の作品を収集したのは、孫三郎の援助で渡欧した岡山出身の画家・児島虎次郎だった。

Img_4151mos

 ギリシャ神殿のような古典様式の「大原美術館 本館」。

Img_4155

 「本館」入口の右手に、ロダン作『カレーの市民 ジャン・ダール』1890年。イギリス・フランス間の百年戦争(1337~1453)のエピソードをもとに制作された。

Img_4153

 左手は、ロダン作『洗礼者ヨハネ』1880年。聖ヨハネは、キリストに洗礼をさずけた人物。

Img_4156

 入館料(本館/分館/工芸・東洋館含む) 一般1,300円、音声ガイド500円。

 館内は撮影禁止のため、主な作品をウィキメディア・コモンズから転載。
 

 シャヴァンヌ『幻想』1866年 四点の装飾画の一つ。 天馬は人間の想像力、花摘む少年は美への感受性を暗示しているという。

320pxpierre_puvis_de_chavannes__fan

 セガンティーニ『アルプスの真昼』(1892年) スイスの平和な、明るい太陽の光をいっぱい浴びた放牧の風景。

800pxmittag_in_den_alpen

 セザンヌ『風景』1885 - 95年頃 セザンヌは、印象派として活動していたが、1880年代から独自の絵画様式を探求。20世紀美術に多大な影響を与えたことから、「近代絵画の父」とされる。

800pxpaul_czanne__landscape__google

 ゴーギャン 『かぐわしき大地』1892年 ゴーギャンが、オセアニアのタヒチ島に渡って、間もなくしてからの作品。

320pxpaul_gauguin_069

 ロートレック『マルトX夫人の肖像、ボルドー』1900年 気品のある落ち着いた雰囲気と的確な明暗表現が、印象深いとされる作品。

800pxhenrimarieraymond_de_toulousel

 アマン=ジャン『髪』1912年頃 児島虎次郎が収集した最初の西洋画。二人の優美な色彩や親密な雰囲気の描写、あたかも化粧風景を覗き見てしまったような臨場感の作品。

800pxedmondfranois_amanjean__hair__

 ルノワール 『泉による女』1914年 印象主義を追求した明るい太陽の光のもとの裸婦画。

320pxpierreauguste_renoir__woman_by

 モネ『睡蓮』1906年頃 浮世絵を部屋に飾るなど親日家のモネの邸宅を、児島虎次郎が訪ねて譲り受けた作品だそうだ。 

800pxclaude_monet__waterlilies__goo

 モディリアーニ『ジャンヌ・エビュテリヌの肖像』1919年 ジャンヌ・エビュテルヌはフランスの画家で、モディリアーニのお気に入りのモデルであり、内縁の妻だった。

320pxamedeomodigliani1919portrait_o

 エル・グレコ『受胎告知』17世紀初頃 天上から雲に乗って突然現れた天使を、本を読んでいた聖母マリアが視線を合わせ、告知を受け止めているという名画。純潔の白百合の花、精霊の鳩が描かれている。

800pxel_greco_domenikos_theotokopou
 
 「分館」が「本館」の裏側にある。

Img_0277

 前庭芝生の左手に、ロダン『歩く人』(1877年)。

Img_0283

 前庭右手に、ムーア『横たわる母と子』1975-79年。

Img_0281

 芝生には、他にイサム・ノグチ『山つくり』1982年
 
 「分館」内には、日本の洋画家の作品や現代美術の作品を展示。

 

 岡田三郎助『イタリアの少女』1901年 岡田のあのフランス留学中の作品。パステルの筆あとに、少女の肌のやわらかさを表現。

800pxokadasabursuke1901italian_girl

 青木繁『男の顔』1903年 青木の代表作は『海の幸』。名声を得ることなく放浪の末に胸を患い、28歳で早世。この絵は、20歳の頃の自画像か。

800pxaokishigeru1903face_of_a_man

 関根正二『信仰の悲しみ』1918年 極貧であった関根は、この作品を描いた翌年、わずか20歳でこの世を去った。

800pxshinkounokanashimi

 小出楢重『Nの家族』1919年 日本独特の洋画を構築しようとする大正期洋画界の動向を示す作品。自分と家族を描いた。

Koide_narashige__n_family

 岸田劉生『童女舞姿』1924年(本資料のみ「大原美術館」パンフより転載) 岸田は、娘・麗子をモデルにした作品を多く手掛けている。

Img_20181125_0008

 児島虎次郎『自画像』1922年頃 大正11年、児島の41歳の頃の作品か。

800pxkojimatorajir1917selfportrait

 児島虎次郎『里の水車』1906年 外光を逆光として取り入れ、明暗を生かした構図。美術学校卒業後、ヨーロッパ留学前に描かれた。

1024pxkojimatorajir1906waterwheel_i
 
 児島虎次郎『ベゴニアの畠』1910年 フランスからベルギーに移った児島は、ベルギー印象派の点描技法を身につけた。

800pxkojimatorajir1910garden_of_beg

 児島虎次郎『睡れる幼きモデル』1912年 椅子にもたれてまどろむ幼い少女。明るい色彩があふれる、洋風の室内の様子がていねいに描写されている。

800pxkojimatorajir_1912_sleeping_yo

 児島虎次郎『朝顔』 1916 - 1921年 『朝顔』の作品は3枚あるうちの1枚。朝顔に囲まれた浴衣の少女が、下駄で爪先立ちで水遣りをしている。この絵が好きな女子が多い。

800pxkojimatorajir1916morning_glori

 児島虎次郎『アルハンブラ宮殿』1920年 フランスからスペイン旅行中に描いたグラナダの風景。

800pxkojimatorajir1920alhambra

 

 「工芸館」には、河井寛次郎、バーナード・リーチ、濱田庄司、富本憲吉の陶器、棟方志功の木版画、芹沢銈介の染色などが展示。

 「東洋館」は、児島虎次郎の収集を中心とした東洋の古代美術品を展示。

 なお、「工芸館」と「東洋館」は、もとは大原家の米蔵を展示館に改装したものだという。

Img_0285

Img_0287

 12:00頃、退館。

 本ブログ記事「倉敷美観地区」へ続く。
 

 

 ★ ★ ★

 「大原美術館」は、倉敷の実業家・大原孫三郎(1880–1943)が、資金援助していた洋画家・児島虎次郎(1881–1929)に依頼して収集した西洋美術、エジプト・中近東美術、中国美術などを展示するため、1930年(昭和5年)に開館した。近代西洋美術を展示する美術館としては、日本最初。

 大原孫三郎は、倉敷紡績(クラボウ)、倉敷絹織(クラレ)、倉敷毛織、銀行、電力会社などの社長を務め、大原財閥を築き上げた。 昭和初期、一地方都市にすぎない倉敷に、このような美術館が開館した先見性に驚愕する。

 氏は、岡山孤児院を設立した石井十次の社会福祉事業の影響があったためか、工員の教育や環境改善、農業改善のほか、社会・文化事業にも熱心に取り組んだ。倉紡中央病院、大原美術館、大原奨農会農業研究所、倉敷労働科学研究所、大原社会問題研究所、私立倉敷商業補習学校を設立した。その大原美術館の創設も、社会貢献の一環だったようだ。しかし、開館当初は一日の来館者ゼロという日もあったほど、注目度が低かったそうだ。



 倉敷は、美術館・博物館が多いことで知られている。「大原美術館」の近くにあって、お土産屋のような建物は、「加計美術館」。

Img_4144

 昨日、目について気になっていたが、例の「もりかけ」問題で批判を浴びている加計学園の美術館らしい。あとで調べると、大学関係者の作品や学生の卒業制作などが展示されているようだ。
 

 

 ある旅行サイト「フォートラベル(株)」での、倉敷の美術館・博物館クチコミ・ランキングを引用する。

 ①大原美術館 ②大原美術館 分館 ③倉紡記念館 ④倉敷民藝館 ⑤倉敷考古館 ⑥桃太郎のからくり博物館 ⑦大原美術館 工芸・東洋館 ⑧星野仙一記念館(野球選手・監督の星野仙一は倉敷出身)

 ⑨オルゴールミュゼ・メタセコイア ⑩加計美術館 ⑪いがらしゆみこ美術館(いがらしゆみこは北海道出身) ⑫日本郷土玩具館 ⑬アイビー学館 ⑭倉敷市芸文館 ⑮大山名人記念館(将棋の大山名人は倉敷出身) ⑯倉敷市立美術館

 ⑰倉敷市立自然史博物館 ⑱ライフパーク倉敷科学センター ⑲林源十郎記念室 ⑳倉敷貯金箱博物館 ㉑倉敷科学センター ㉒真備ふるさと歴史館 ㉓まきび記念館 ㉔倉敷刀剣美術館 倉敷刀剣美術館

 

 

 

 

 

 

« 倉敷アイビースクエア | トップページ | 倉敷美観地区 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大原美術館:

« 倉敷アイビースクエア | トップページ | 倉敷美観地区 »

2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

最近のトラックバック