大村湾の風景
2018年8月17日(金)、長崎県大村市の森園公園と下波止に行く。
当日午前中から諫早市に行った後、夕方~日没後にかけて大村市の森園公園と下波止に行き、大村湾と長崎空港を望む。
長崎空港は大村湾に浮かぶ海上空港、その入り口にある「箕島(みしま)大橋」のたもとに「森園公園」がある。最近、公園の海辺に「ガラスの砂浜」という小さな人工ビーチが出来て、市民憩いの人気スポットになっているという。
●森園公園 17:20~18:05
「ガラスの砂浜」から大村湾の玖島崎と臼島(うすしま)を望む。左手は「森園公園」。砂浜は、15日未明に台風15号が通過したためか、ゴミや海藻が打ち上げられて汚れていた。
砂浜を近くで見ると、白・黄・緑・青などカラフルなガラスの粒が太陽の光を浴びてキラキラ輝いる。この砂は、一般家庭から出された空き瓶などをガラスを砕いた人工砂浜だそうだ。ガラスの角は取れていて、触った感じはガラスの粒というよりプラスチック片のようにも思えた。
「ガラスの砂浜」から対岸の長崎空港を望む。中央の塔は、航空管制塔。
「森園公園」のそばにある4人の銅像は、「天正遣欧少年使節団の像」。
右手の正使・伊東マンショが、西の方角(ヨーロッパ)を指差している。
●下波止 18:40~19:40
「森園公園」から、大村湾に面した大村市の波止場「下波止」へ行く。
夕暮れから日没後の波止場から、大村湾に浮かぶ臼島と長崎空港方面を撮影。
波止場にある海鮮レストラン「てん新」で夕食。
★ ★ ★
最初プラスチック片に見えたので、環境に問題はないのだろうかと思った。しかしこのガラスの砂浜は、大村湾の水質改善のための浅場造成事業の一環だそうだ。
アサリなどの二枚貝は海中のプランクトンを食べて、海水を浄化する働きがあるという。ガラスの粒の大きさは5mm以下、通常の砂浜の粒としては大きい。粒が大きい砂には、アサリの幼生が着床しやすいそうだ。つまりガラスの砂をまくとアサリが増えて、結果的に水質が改善されるということらしい。
足で踏んだ感じ、手で触った感触は、全く普通の砂浜と変わらない。
1582年(天正10年)、キリシタン大名の大村純忠・有馬晴信・大友宗麟の少年使節4人は、ワリアーノ神父に伴られ、ヨーロッパに向け長崎港を出航した。
副使・千々石ミゲルと中浦ジュリアン、原マルティノの3人は、地元大名の大村純忠の血縁や家臣の子であった。なお正使・伊東マンショは、大友宗麟の血縁で日向国出身。
昔は長崎港が世界の海の玄関口であった。少年使節のゆかり深い、今は世界の空を結ぶこの地に、「天正遣欧少年使節団の像」が建てられたという。
本ブログの関連記事
「長崎空港と天正遣欧少年使節」 2015年10月30日投稿
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-1820.html
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久しぶりの更新ですね!1ケ月ブランクで超ご多忙または健康面で何かあったのかと心配しておりました。「ガラスの砂浜」は人工ビーチといえども南の島の雰囲気がたっぷりですね!
投稿: ローリングウエスト | 2018年8月22日 (水) 06時05分