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2017年11月29日 (水)

紅葉の志賀高原-その1

 2017年10月11日(水)、上信国境の渋峠、志賀高原、カヤの平高原の紅葉を観に行く。

 

 深夜、車で出発。3:15関越道渋川伊香保ICを出て、国道17号から国道353号線を走る。群馬県北西部の吾妻郡中之条町からは国道145号線、吾妻郡長野原町からは国道292号線へ。

 4:30草津温泉(群馬県吾妻郡草津町)を通過し、未明の5:00渋峠に到着。

 

●渋峠の日の出(5:00~6:10)

 「渋峠」は、群馬県吾妻郡中之条町と長野県下高井郡山ノ内町の間にあり、横手山(標高2305m)と草津白根山(2171m)の間を通過する峠。志賀草津道路が有料道路として1965年に開通したが、1992年に無料になって国道292号に組み込まれた。峠の標高は2172mで、日本全国の国道最高地点。

 「渋峠」から、日の出を見る。日の出時刻は5:50頃。気温は10℃以下だろうか、寒い。

 手前は湿地帯の「芳ヶ平(よしがだいら)」、街灯りは草津温泉。中景は、高間山(1342m)などの山並みか。遠景に赤城山(標高1827m)や榛名山(1449m)の峰々が雲海に浮かぶ。

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 朝日が昇る。

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 陽が昇ると、眼下の「芳ヶ平(よしがだいら)」が明るく見えて来た。

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 雲海が赤く染まり、やがて青空が広がる。

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 6:10「渋峠」を後にして、志賀高原へ向かう。

 6:20志賀高原へ下り始める途中、西の方角に雲海と北アルプスを望む。

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 国道292号線沿いの横手山・渋峠スキー場、熊の湯スキー場を経て、「木戸池」へ。

 

●木戸池(6:35~7:25) 

 「木戸池」は、白樺やダケカンバの森に囲まれた池。秋は紅葉、夏にはボート遊びや、キャンプ、ハイキングなどを楽しむ人々で賑わう。冬は、近くに木戸池スキー場。

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 湖畔にある木戸池温泉ホテル。

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 木戸池から、国道292号線を戻り草津白根方面に向かう。

 

●平床(ひらとこ、7:30~7:57)

 木戸池から約1km、標高約1650mの平床は、名前の通り平でなだらか地形、白樺が多く新緑から紅葉まで楽しめる。

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 この平床付近の国道292号線沿いに、もうもうと白煙を上げる「平床大噴泉」がある。この源泉は、近くのほたる温泉(硯川温泉)に引き込まれている。写真は、Google Mapから転載。

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●朝の渋峠

 8:10、早朝に日の出を見た「渋峠」に戻る。国道沿いに「日本国道最高地点」の石碑が立つ。

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 標高2172mの「渋峠」からは、活火山の草津白根山(標高2,160m)の荒涼とした原野を見る。目の前には、緑豊かな湿地「芳ヶ平湿原」が広がる。
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 群馬県の北西部、中之条町と草津町に広がる「芳ヶ平湿原」のパノラマ。

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 「芳ヶ平湿原」などのある「「芳ヶ平湿原群」は、草津白根山の火山活動に影響を受けて造られた湿地、河川、池沼群をいう。草津白根山の「湯釜」をはじめ、標高約1800mの「芳ヶ平湿原」、「大平湿原」、「平兵衛池」、「大池」、「水池」、標高約1,200mの「チャッボミゴケ公園」の「穴地獄」の湿地群から成り立っている。

 湿地の保存に関する国際条約「ラムサール条約」に、2015年登録された。ここには、ワタスゲをはじめとする様々な高山植物や特別天然記念物であるニホンカモシカ、日本固有種のモリアオガエルの最高標高繁殖地、東アジア最大級のチャツボミゴケ群落など、世界的に重要な生態系が存在するという。

 

 草津白根山のすぐ近くにある「草津白根レストハウス」前まで行き、駐車場(500円)で持参のおにぎりの朝食(8:20~8:30)。

 再び志賀高原へ戻り、「木戸池」前を通過して「一沼」へ行く。

 

●一沼(9:00~9:45)

 国道292号線沿いから、「一沼」を見る。

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 国道292号線沿いの大駐車場に車を置いて、少し歩く。「一沼」は、大きな「琵琶沼」のそばにある小さな沼。 

 黄色くなったヒツジグサ(未草、スイレン科)が、水面に浮かぶ。

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 9:50、志賀高原中央部の「蓮池」前の「志賀高原 山の駅」で一時休憩。

 ここから、県道471号線で志賀高原の北部にある奥志賀高原、更に木島平村に向かう。

 

●奥志賀スーパー林道

 県道471号の志賀3号トンネルの手前、「発哺(ほっぽ)温泉」入口付近(蓮池から約3Km地点)から見る紅葉。赤く紅葉するのは、カエデ、ウルシ、ナナカマドなどか。

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 一ノ瀬スキー場を経て、奥志賀スーパー林道(県道502号線)沿道の紅葉を見ながら、長野県下高井郡木島平村へ。

 やがて「蓮池」湖畔の分岐から約25Kmほどの地点にY字路がある。野沢温泉と中野・飯山の分岐。林道(県道502号線)を直進(北上)すると野沢温泉、野沢温泉から東に向かうと、新潟県津南町や中津川渓谷(秋山郷)へつながる。Y字路の左側へ細い道を西に行くと、木島村のカヤの平高原、その先は飯山市、中野市に至る。

 

 進路を左に走ると、道の右手が「カヤの平高原牧場」。ここには、伊藤忠建材(株)の「地球樹の森」の看板が立ってる。

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 伊藤忠建材は、2013年より木島平村と森林(もり)の里親契約を締結、同村の「カヤの平高原牧場」内に「地球樹の森」を設立し、未利用の牧草地を元々あったブナの森に還す活動を展開しているという。

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●カヤの平ブナ原生林(11:00~12:35) 

 Y字路からおよそ1kmほどで、木島平村の「カヤの平高原総合案内所」前で車を駐める。

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 カヤの平の「信州大学ブナ原生林教育園」へ入り、紅葉したブナ林の自然観察路を歩く。教育園は1周700m、ここは日本有数のブナ原生林。

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 「カヤの平高原ロッジ」で昼食(12:05~12:35)。山菜そば700円を注文。

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 「信州大学ブナ原生林教育園」は、「カヤの平自然休養林」の一部。自然休養林は傾斜の緩やかな高原の広大な国有林。標高は1500m、面積1450ha。ブナ原生林やシラカバ群生林は、林齢約250年で「日本一美しい」とされている。

 高地独特の植物やカモシカなどの動物の姿も見られる。春は雪解けとともに緑が芽吹き、夏は牛の放牧、秋にはブナ林が美しく紅葉。5月下旬「南ドブ湿原」にはミズバショウの群落を、北ドブ湿原には7月下旬から8月上旬にかけ湿原を覆いつくすニッコウキスゲを楽しむことができるそうだ。ロッジやキャンプ場、遊歩道などが充実しており、子供から大人まで、家族連れまで、幅広く楽しむことができるという。

 

●丸沼(13:20~13:35)

 カヤの平から志賀高原中央部「蓮池」の分岐まで往路を戻り、国道292号を西へ800mほど行くと「丸池」。

 ナナカマド、ダケカンバ、カエデなどの広葉樹の紅葉に囲まれている。すぐそばには丸池スキー場と志賀高原サンバレースキー場があり、ホテルも点在する。

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●澗満(かんまん)滝(13:40~14:00) 

 「丸池」から、国道292号線を2kmほど西に走ると、「澗満滝展望台」の駐車場。ここから林の中を徒歩1分で、滝の絶景ポイント。

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 志賀高原最大の落差107m(幅20m)の滝を遠望。後で地図で測ると、滝は7~800mほど先にある。紅葉の頃が見頃だそうだが、まだ早い。

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 ここからは、「沓打(くつうち)名水公園」に続く遊歩道も整備され、森林浴が楽しめるという。 滝の周りは断崖で、滝の近くまでは行けない。

 
 

 国道292号線を西へ進み、長野県中野市方面へ向かう。途中、国道沿いの道の駅「北信州やまのうち」、信州中野の「小野りんご園」(シナノスイート購入)に寄る。

 14:45志賀中野有料道路(100円)、14:50上信越道中野ICから帰路へ。18:00、帰宅。

 

 ★ ★ ★

 「澗満滝」の展望台には、歌人・若山牧水の碑が立つ。旅好きで知られ、日本各地に歌碑が作られている。ここにある石碑は、「澗満瀧」と題して1920年(大正9)年5月21日の牧水の感動が書かれている。碑の最後に、「若山牧水全集第六巻 静かなる旅を行きつつ『草津より渋へ』より」とあり、牧水の紀行文を抜粋してあるそうだ。

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 「草津」は、群馬県の草津温泉。「渋」は、長野県下高井郡山ノ内町にある渋温泉(渋峠ではない)のこと。「湯田中渋温泉郷」と呼ばれる一帯の温泉郷の中にある。当然、草津温泉から渋温泉まで、自らの足で歩いたのだろう。牧水の写真や銅像を見ると、きっと頭は山高帽をかぶり、着物の裾をからげ、マントを羽織り、足にはゲートルを巻いて、手にはコウモリ傘の旅姿を想像する。

 草津温泉から草津白根山や渋峠を越え、志賀高原を経て渋温泉へのルートは、昔からあったようだ。もちろん舗装された志賀草津道路(国道292号線)ようなものでなくて、岩ゴロゴロの狭い山道だったに違いない。地図で見ると、その距離は40数Kmもある。

 江戸時代、成人男子は1日平均10里(40Km)、女子は8里(32Km)くらいは歩いたという。そうすると牧水は、草津温泉の宿から渋温泉の宿まで、標高2000m以上もある峠を越えて山道を1日で行ったのか。今のようにその途中にも、温泉宿はあったのだろうか。昔の人は、現代人より想像以上に健脚だったと改めて思う。

 そして旅の途中で、牧水は展望台に立って「澗満滝」を眺め、旅の疲れを癒したのだろう。今から97年もの前の事であった。

 

 本ブログ記事「紅葉の志賀高原-その2」に続く。

 
 関連ブログ記事

  「志賀高原の池めぐり」 2016年10月26日投稿 
   http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-ad52.html

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