日本スリーデーマーチ2017
日本最大の歩く祭典「日本スリーデーマーチ」に11月4日(土)、5日(日)の2日間参加。
11月3日(金)から3日間、埼玉県東松山市とその周辺市町で開催される「日本スリーデーマーチ」は、今回は第40回の記念大会。
●11月4日(土)、武蔵嵐山ルート20Kmコースに参加。
この日は曇、時々晴れ間が出るが、夕方にわか雨。最高気温は22℃だが、北風が冷たかった。
9:00、東松山駅前に参加者6人集合、出発。
9:15、中央会場(東松山市松葉町)を通って、しばらく住宅街を歩く。
10:00~10:10、森林公園駅前(比企郡滑川町)で小休止。ここからは10kmコースと別れる。
滑川町の市野川(荒川の支流)に沿って歩く。妙に歩いている人数が少ない。
11:20~11:35、比企郡嵐山町(らんざんまち)の「鬼鎮(きじん)神社」で休憩。ここは、全国に4社しかない鬼を祀る神社の一つ。
鬼鎮神社の創建は、1182年(寿永元年)。平安末期から鎌倉時代初期の武将・畠山重忠公が造営した「菅谷(すがや)城」の鬼門除けの守護神として、鎌倉街道に沿って建立された。
鬼が神様として祀られているため、この神社の最大の祭りである節分祭では、「福は内、鬼は内、悪魔外」と連呼する。ご利益は、悪魔祓い、家内安全、商売繁盛など。最近では試験・受験などの神様として、参拝者が後を絶たないという。
20Km、30Kmコースの出発は、中央会場を7:30~8:30。周りにウォーカーがいないと思ったら、出発が1時間遅れていた。この神社で休んでいたら、大会スタッフから急ぐように注意される。
12:07、祭神として畠山重忠が祀られている「菅谷神社」の前を通過。
12:20~12:50、「埼玉県立嵐山史跡の博物館」前に芝生で昼食、休憩。ここでも20Kmコースのウォーカーは、わずかしかいない。
菅谷館(すがや・やかた)は、比企郡嵐山町にあった中世の城で、菅谷城とも呼ばれる。1973年(昭和48年)に国の史跡に指定。菅谷館跡には、「埼玉県立嵐山史跡の博物館」が設置されている。
嵐山は鎌倉街道・上道(かみつみち)の交通の要衝だった。この道は比企郡内を縦貫していて、南下すれば武蔵国の国府(東京都府中市)から鎌倉へ、北上すれば上州から信州へ、または越後へ達する。また嵐山は、源義仲(木曽義仲)と畠山重忠という歴史上の人物を同時期に2名も輩出していることで知られる。
12:55、「国立女性教育会館」の前を通過。
広大な敷地にある「国立女性教育会館」は、文部科学省所管の独立行政法人。英語名称「National Women's Education Center」の頭文字NWECから、愛称は「ヌエック」。
女性教育指導者その他の女性教育関係者に対する研修、女性教育に関する専門的な調査及び研究等を行うことにより、女性教育の振興を図り、もって男女共同参画社会の形成の促進に資することを目的としている。
1977年(昭和52年)文部省の附属機関として「国立婦人教育会館」が設置され、2001年(平成13)年名称を「国立女性教育会館」に変更、独立行政法人となった。
13:40~13:55、「丸木美術館」で近く流れる都幾川(荒川の支流)を眺めながら休憩。
「丸木美術館」は、東松山市下唐子にある美術館。丸木位里(いり、1901-1995)と妻の俊(とし、1912-2000)の共作による原爆の惨状を描いた「原爆の図」は有名。位里は、広島出身。原爆投下後、疎開先の埼玉県浦和市から夫婦で広島の救援活動に従事した。1966年(昭和41年)東松山市に移住し、翌年美術館を開館した。
14:10~14:15、市内下唐子にある「唐子中央公園」で小休止。
15:25、箭弓神社(市内箭弓町)着。小雨が降り出したので、東松山駅で雨宿り。
16:00~18:15、そのまま駅近くのやきとり屋で、お疲れさま会。
初日の3日(金)は31,875人、この日の4日(土)は30,082人が参加したそうだ。
●11月5日(日)、唐子中央公園ルートの10Kmコースと市内パレードに参加。
9:15、スタート地点の中央会場(東松山市松葉町)。ステージでは今年も、歌手「Tomo_Yo(知世)」さんが歌でウォーカーを見送る。
9:30、中央会場近くに参加者31名集合。黄色い旗を持った幹事を先頭に、9:40ウォーキングを開始。
商店街や住宅街を抜け、やがて栗林を左に見ながら小道を歩く。
スタートから約6Kmの中間地点・第1休憩所の唐子中央公園(市内下唐子)に11:00頃到着。ここでは唐子地区商工祭が開かれていて賑わっていた。
祭りの中を通り抜け、園内にある子供広場の芝生に集まり、12:00頃まで昼食・休憩。
関越自動車道の下のトンネルをくぐると、次の第2休憩所はノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生の母校・南中学校(市内石橋)。写真は、2016/11/6に撮影したもの。
中学校を出て、再び田園の農道を歩く。
パレードに参加するため、氷川神社(市内上野本)から10Kmコースを外れ、パレードの集合場所へ。
集合場所に13:25到着。出発式の後、14:00から市内バレードに出発。1Kmほどのメインストリートを横断幕を先頭に、のぼりや提灯を掲げて行進。沿道では、市民の歓迎の拍手、和太鼓チームの演奏、山車の上から祭り囃子、比企消防本部の音楽隊や松山高校吹奏楽部の歓迎演奏が流れる。
ステージ前では、東松山観光大使(お立ち台中央)のピオニメイツが迎えてくれた。
ビールとやきとりを買おうとするが、長い行列が出来ていて、テーブルも空いてない。
東松山市のゆるキャラ「まっくん」(右)と「あゆみん」は子供たちに人気。
帰りに中央会場近くの東松山市総合会館に寄ってみた。大会40年の歩みを振り返る写真や歴代ポスターの展示のほか、ヒマラヤトレッキングの様子を撮影した写真展示やビデオ映像を流していた。
東松山市在住の登山家の大山光一氏は、本大会に先立って10月に「エベレスト展望トレッキング隊2017」の隊長を務め、第40回大会記念事業として「ウォーキングのまちからヒマラヤへ」を合言葉に、4,000m級の山々のトレッキングを行ったという。
この日の最高気温は18℃。冬型の天気配置は緩んで高気圧に覆われて、気持ちの良いウォーキング日和。今年もスリーデーマーチに参加して、歩きの楽しさを共感しながら、2日間とも完歩した。
例年「日本スリーデーマーチ」では、有名人がウォークに参加したり、トークショーなどのイベントも催されている。今年は、元NHKアナウンサーでフリーキャスターの押尾正明氏(さいたま市出身)がスペシャルゲスト。参加しなかったが、初日3日(金)の中央会場で14:00から、氏のトークショーが行われた。母親の介護の話題から健康について体力つくりの大切さを語ったそうだ。
「観歩ガイドウオーク」の観光ガイド、各コースでの交通誘導、休憩所での湯茶接待などの大勢のボランティア、大会スタッフが、この大会を大いに盛り上げている。
最終日の5日(日)は39,041人、3日間で延べ約10万1千人が参加したそうだ。
「ものみ・ゆさん」の日本スリーデーマーチ関連のブログ記事
「日本スリーデーマーチ2016」 2016/11/11投稿
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-89c3.html
「日本スリーデーマーチ2015」 2015/11/12投稿
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/2015-3fcc.html
「日本スリーデーマーチ2014」 2014/11/10 投稿
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-ba9a.html
「日本スリーデーマーチ」 2012/11/17 投稿
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-ba9a.html
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