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2017年8月31日 (木)

四阿山(あずまやさん)

 2017年8月26日(土)、上信国境の百名山「四阿山(あずまやさん)」に登る。

 
 日本百名山の「四阿山」は、長野県須坂市・上田市と群馬県嬬恋村(つまごいむら)との境にある標高2333mの山。上信国境では「浅間山」の標高2568mに次ぐ。嬬恋村では、「吾妻山(あづまやま)」とも呼ばれる。

 

 早朝に出発する頃は、曇り。パーティ5人を載せた車は、関越道を北に向かって走り、上信越道の碓氷峠を越えて長野県に入ると雨が降り霧も出ている。長野県上田地方の天気予報は、午前中は小雨や弱雨、午後から曇り。四阿山の山の天気では、登山指数C(風または雨が強く、登山に不適)、登山はあきらめムード。

 しかし雨や霧もしばらくすると止み、8:25上田菅平インターを出て上田市に入るころには青空が出て来た。この日は、予報外れの登山日和となった。菅平高原を車で走ると、ラグビー選手らしき体格の人達の朝のランニングをを見かける。

 9:05、菅平牧場へ向かう坂道の途中にある管理事務所の小屋で、入山料1人200円を払い、2、3分先の駐車場(無料)に着く。ここは、標高1590m。

 南西の方角は、「大松山」(649m)の菅平スキー場。

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 雲上には、北アルプスの峰々が連なる。

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 北アルプスの中でも、尖った山頂の「槍ヶ岳」(3180m)にはすぐ気がつく。その左の穂高連峰には雲がかかる。

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 北東の方角は、「花の百名山」と呼ばれる「根子岳」(標高2207m)がくっきりと見え、右手の樹木隠れているが「四阿山」の山頂も晴れているようだ。

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 駐車場を出ると、すぐに売店があり、トイレと登山箱が設置してある。用意した登山届を投函する。

 9:30、登山開始。

 左手の牧柵に沿った舗装道路を3~400mほど進むと、牛舎の手前に登山口がある。

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 牧場を左に見て歩いた後、右に折れて牧場から離れる。ダケカンバの林の中、水の音を聞きながら大明神沢に沿った登山道を登る。

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 沢に架かる丸太の橋を渡り、比較的緩やかな登山道を進む。樹林帯の熊笹が生い茂る道には、今朝の雨でぬかるみが所々ある。

 出発から約1時間半後の11:05、最初のピーク「小四阿」(1917m)に到着。

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 この辺りからの見晴らしは素晴らしい。

 南東の方角に、左端のピークは噴煙を吐く「浅間山」、そのすぐ右は火口丘の「前掛山」。その右手前は、外輪山の「黒斑山(くろふやま)」。南の方角(右側)に目を移すと、丸い穏やかな形の「湯の丸山」と二つの三角形のピークを持つ「烏帽子岳(えぼしだけ)」。

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 (写真をクリックすると拡大表示します)

 写真右手に、「湯の丸山」(2101m)と「烏帽子岳」(2066m)。

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 写真左手から、「浅間山」(2568m)、「前掛山」(2524m)、「黒斑山」(2404m)。

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 写真中央は、上田城築城以前の真田氏の館があった「真田の郷」(上田市真田町)、左手に「上田平」と呼ばれる上田盆地(上田市街)。

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 再び樹林の中へ。

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 樹林帯を抜け、「根子岳」を左手に眺めながら進む。

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 再び樹林中、深い熊笹の生い茂る登山道。

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 四阿山山頂までは、マツムシソウ、ウスユキソウ、リンドウ、などなど・・・・高山植物をいくつも見かけた。残念ながら、今回の登山では写真を撮ったり眺めたりする余裕はあまりなかった。

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 樹林帯を抜け、見晴らしの良い場所で休憩。「大松山」と菅平スキー場、遠景に北アルプス。

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 北アルプスに掛かる雲が去って、だいぶはっきりした来た。

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 左端のピークは女性的な山「爺ヶ岳(じいがだけ)」(2670m)、その右が立山連峰の峻険な「剱岳(つるぎだけ)」(3180m)、双耳峰の「鹿島槍ヶ岳」(2889m)。

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 左からギザギザの稜線が連なる「唐松岳」(2696m)、中央は天狗尾根、右手に「白馬三山(しろうまさんざん)」が続く。「唐松岳」の左手、「鹿島槍ヶ岳」との間にそびえる「五竜岳」(2814m)の望遠写真は撮れてなかった。

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 「白馬三山(しろうまさんざん)」は、左から「鑓ヶ岳(やりがたけ)」(2903m)、雲がかかった「杓子岳(しゃくしだけ)」(2812m)、中央の「白馬岳(しろうまだけ)」(2932m)の総称。

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 北西の方角、眼下に「善光寺平」とよばれる長野盆地(長野市街)。中央を千曲川が流れる。

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 尾根伝いに進む。

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 12:20、次のピーク「中四阿」(2106m)に到着。

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 ここからは一旦鞍部に下り、山頂に向かう。

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 鞍部を過ぎ、高度を上げて振り返ると、さっき登って来た「中四阿」が眼前に。

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 樹林帯の中、厳しい急登。

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 やがて山頂が見える緩やかな登山道がしばらく続く。。

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 13:15、根子岳との分岐点の広場。ここから四阿山の山頂までは標準で20分、根子岳へは1時間40分。

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 大きな石が連なる登山道、最後の急登。

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 四阿山の山頂近く、老朽化して一部傾いたり破損した木道の階段。鳥居峠からの登山道が右手から合流する。

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 南の方角。近景の「湯の丸山」と「烏帽子」の後方に、「八ヶ岳連峰」が現れた。右のピークが「蓼科山」(2530m)、左が「赤岳」(2899m)。

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 山頂の少し手前の南峰にある「山家(やまが)神社」の奥宮(西の宮)。上州側(東)を向いているので上州宮(上州向社)とも呼ばれる。

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 13:50、山頂(標高2,354m、北峰)に到達。北峰に建てられた「山家神社」の奥宮(東の宮)。信州側(南)を向いているので信州宮(信州向社)とも呼ばれる。

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 山頂付近から南東の方角を望む。左端の「浅間山」(2568m)、そのすぐ右隣は「前掛山」(2524m)。その右手前は「黒斑山(くろふやま)」(2404m)。山麓には、群馬県妻恋村の広大なキャベツ畑が広がる。左下は「田代湖」。

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 浅間山裾野の左手遠くに、ギザギザの奇岩の山が連なる「妙義山」(1104m)。

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 更に「浅間山」から左に目を移すと、外輪山が連なる。鼻が曲がったような独特な形の「鼻曲山」(1655m、右)、左の三角のピークは「浅間隠山」(1757m)。

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 北東の方角は、志賀高原方面。「岩菅山(いわすげやま)」(2295m、左)と国道292号線が横切る「横手山」(2305m)。

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 北西の方角、根子岳と北アルプス。

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 山頂からの360度の展望を楽しみ、遅い昼食のあと、14:20 下山開始。往路を戻る。

 14:35根子岳分岐、15:25中四阿、16:25小四阿、17:35登山口に到着。

 菅平牧場駐車場へ向かう途中、陽が落ち始め、北アルプスの美しいシルエット。中央は双耳峰の「鹿島槍ヶ岳」、右側にどっしりした「五竜岳」。

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 17:45、菅平牧場駐車場に到着。

 18:05、ペンション「プチホテル りすの森」(上田市菅平高原菅平)に到着。

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 入浴後、19時から夕食。23時前に就寝。

 明日は、上田市真田町の「真田の郷」をめぐる。

 ★ ★ ★

 「四阿山」の主な登山口は、長野県側の菅平牧場、四阿高原、群馬県側にはパルコール嬬恋、県境の鳥居峠がある。菅平牧場を出発点に、根子岳→四阿山→中四阿→菅平牧場と周回するコースが一般的。「パルコール嬬恋」はスキーリゾートで、ゴンドラリフトが夏の期間は土日祝とお盆に運行しているので、登山に利用すれば短時間で登頂できるそうだ。

 「菅平高原」は、長野県上田市の北部から須坂市にまたがる標高1,250~1,650mの高原。上信越高原国立公園に属する。夏は涼しい気候であるため、古くからラグビー合宿のメッカとして知られ、サッカー、テニス、ゴルフ、陸上競技、パラグライダー、乗馬など、冬はスキーなどのスポーツが盛ん。

 古事記によれば、日本武尊が東征から戻って、信濃に入る鳥居峠に立たれたとき、「あずま(吾妻)はや」(=我が妻よ)と嘆いて妃の弟橘姫(おとたちばなひめ)を偲び、峠のすぐ北の山を「吾妻山(あづまやま)」と名付けたと言われる。その山から上州に流れる川は「吾妻川」、山の東側は「吾妻(あがつま)郡」、そして嬬恋村(つまごいむら)の名もこの伝説による。・・・と深田久弥著『日本百名山』に書かれている。東国を東(あずま)というのも、これが謂れとされる。

 もっとも、「あずまはや」と嘆いたという地名は、静岡・神奈川県境の足柄峠、長野・群馬県境の碓氷峠や鳥居峠などといくつも説があるようだ。

 関連ブログ記事 「中山道の碓氷峠越え-その2」 2017年7月24日投稿
  http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-a467.htm

 信州側ではこの山を「四阿山(あずまやさん)」と呼ぶ。どこから見ても山の形があずまや(東屋・四阿)の屋根に似ているのでこの名がつけられたという。「四阿」の「阿」は棟の意味、四方に軒を下ろした屋根を持つ建物を意味するのだという。
 

 群馬県と長野県の県境にまたがる四阿山の山頂には南峰・北峰があり、どちらにも祠がある。二つとも里宮である上田市真田の「山家神社」の奥宮で、御祭神は「白山大権現」(大国主神、伊邪那美神、菊理媛神)とある。修験者の浄定が714年頃に加賀の国の白山から勧請し、四阿山を御神体として奥宮を置いたのが始まりだという。

 南向きの北峰の祠「西の宮」は、信州宮(信州向社、信濃社)、東向きの南峰の祠「東の宮」を上州宮(上州向社、上毛社)と呼ぶ。実際に確認出来なかったが、もう一つ石積社とも呼ばれている岩室の祠「中の宮」があると書いた資料もある。「中の宮」は最古の斎場で、大国主神(おおくにぬしのかみ)が祀られる。「東の宮」には、伊邪那美神(いざなみのかみ)が、「西の宮」は菊理媛神(くくりひめのかみ)祀られているそうだ。

 

 雨の予報だったので、半分以上はあきらめて現地に向かった。しかし菅平に着くころはすっかり晴れて、本当に運の良い登山であった。朝8時ごろに牧場に着いた登山者からは、雨の中での出発だったと聞く。ただ菅平牧場からのコースも、歩程が長くてそんなに甘くはなかった。下りではだいぶ足がふらつきながら、なんとか無事に下山。翌日は、先月の中山道碓氷峠越えハイクよりも、ひどい日焼けと筋肉痛だった。

 浅間山や八ヶ岳、北アルプスなど、最近には見ない眺望で、素晴らしかった。北アルプスは目ではなんとか眺望できたが、鮮明な写真が撮れなかったのは残念。

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コメント

久し振りの更新ですね!1ケ月以上もお声が無かったので心配しておりましたが復活されて何よりです。四阿山は20年近く前に家族登山したことが懐かしいです。涼しい秋の始まりとなりましたね。もう暑さとはサヨウナラなのでしょうか。これからは収穫・実の秋、心地よい季節をお月様を見ながら優雅な気持ちで次の季節を迎えたいものです。

>ローリングウエスト様
やっと8月末になって夏山登山に行きましたが、8月は家事や日常の活動などで忙しく、また雨が多いこともあってめずらしく、ブログネタがほとんどありませんでした。
1か月に1件以上の記事を目標にしています。ひと月に数件の記事を投稿することもありますが、たまに全然更新がないこともありますのでご了承ください。登山の翌日に行った上田市の「真田の郷」は、これからまとめます。
これから秋に向かって、いろいろと旅行を計画しています。

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