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2017年6月21日 (水)

吉見朝観音2017

 2017年6月18日(木)、今年も埼玉県比企郡吉見町の「吉見朝観音詣り」に行く。
 

 この日の恒例行事、早朝ウォーキングに参加。

 早朝5時、集合場所を出発。梅雨に入ってどんよりとした曇り空だが、蒸し暑くもなく清々しい気持ち良い早朝ウォーキング。まだ人通りのない市街地、住宅地、田園地帯の数キロの道のりを歩く。 

 古墳時代末期の横穴墓群の遺跡「吉見百穴(ひゃくあな)」の前を歩く。

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 田植えが終わった田園地帯を進む。

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 1時間後の午後6時頃、「吉見観音」に到着し、参拝。

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 本堂から境内を見下ろす。

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 埼玉県比企郡吉見町にあるこの寺は、地元では「吉見観音」と呼んで親しまれている。正式には「岩殿山 安楽寺」、坂東第11番札所。古くから毎年この日は「厄除け朝観音御開帳」が行われ、お参りが朝早いほど御利益があるとされ、深夜から早朝まで参拝客で賑わう。

 境内には名物の「厄除け団子」を売るテントの前で買い求める参拝客の行列。

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 参道には大判焼き、焼きそば、お好み焼きなどの屋台も並んでいる。

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 参加者は参拝後、近くの空き地に集合。朝食の弁当とお茶、お土産の厄除け団子が配られた。

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 朝食後、7時前に現地解散。参加者は、三々五々とまた往路を歩いて帰る。

  

 ★ ★ ★
 
 古くから吉見観音の参道で店を開いている茶店の「どびんや」は、本日分の厄除け団子が売り切れたのか、午前6時過ぎに覘いた時はすでに店が閉まっていた。

 「どびんや」をネットの「食べログ」などのグルメサイトを見ると、名物・厄除け団子のメニューとして、柚子味噌団子、みたらし(甘辛)団子、醤油団子、粒餡団子が並んでいる。

 この日に売られている「厄除け団子」を持ち帰ると、家族には美味しくないと評判が悪い。和菓子として食べ慣れているみたらしや粒餡、漉し餡の団子ではなく、焼いて醤油がかかった昔からの味付けの醤油団子だから。

 

 江戸時代にこの辺りで疫病が流行った時、貴重な米粉で作っただんごを、安楽寺の観音様に朝早くお供えしたところ、たちまち疫病が治まったというのが「厄除けだんご」の由来だという話がある。そこで、毎年6月18日の早朝に観音詣でが行われ、境内では「厄除け団子」が売られるようになったという。この団子を食べると、1年間の厄払いが出来ると言われており、地元の参拝者はこれを買い求め、家族だけでなく親戚・隣人・知人にも配ったりしている。

 現在の串団子は、様々な材料と味付けされた団子が商品化されているが、古来より団子は神仏への供え物としたようだ。供え物の団子は、祈祷を済ませた後は硬くなっているので、焼いてから醤油で味付けして食したのだと思われる。

 なお、砂糖醤油の葛餡(くずあん)をかけた「みたらし(御手洗)団子」は、京都の下鴨神社が行う「御手洗祭」が語源だそうだ。醤油だれ団子、焼き団子、醤油団子、単にみたらしとも言う。甘辛いみたらし団子を指して、甘辛団子、甘辛とも言ったりする地域もあってややこしい。

 

 

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コメント

素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。

いろいろ見て、楽しめました。
眺めて、ほっとし心安らぎました。

ありがとうございました。

>siawasekunさま
コメントありがとうございます。
毎年にイベントなので、新鮮味はありませんが、良ければ過去の関連ブログ記事を見ていただければ幸いです。

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