森林公園の早春の花
2017年3月10日(金)、「国営武蔵丘陵森林公園」(埼玉県滑川町)の早春の花見ウォーク。
東武東上線の森林公園駅北口に9時集合。お昼の弁当が配られ、主催者の挨拶の後、ウォーキングのスタート。
駅前から森林公園南口までのおよそ3Kmの遊歩道を45分ほどかけて歩く。
南口から入園、「梅林(花木園)」までは約1Km。寒桜や菜の花を見ながら15分ほど歩く。
ここは、春を一番に感じられるエリア。120品種、500本の梅の木が植えられている。
梅の木の下に咲く「水仙」。
早咲きの梅はすでに盛りを過ぎてちょっと寂しいが、遅咲きの白・桃・紅の梅の花が見ごろを迎えている。一部の木では、「樹勢回復中」の看板が立っている。
「月影枝垂れ」は、白の一重咲き大輪、枝垂れ性の品種。
見事な紅梅が広がる。
「月影」という品種の梅。花が青白く、白梅の中でも際立って目立つ梅。一重、野梅性の遅咲きの梅。池に映る月のような梅という意味があるらしい。
「見驚(けんきょう)」は、中国原産で日本へは古代に渡来した栽培品種の1つ。開花時期は3月上旬ころ。野梅性の淡い桃色をした八重咲きの大輪、花の色は咲き進むと白くなる。大輪で見て驚くというのが名の由来。
撮影した梅の説明看板で品種をチェックできなかったのが、後になって残念。
梅の品種とは違うが、花が蝋のような艶がある「ロウバイ(蝋梅、ロウバイ科)」は盛りを過ぎていた。
早春の花「マンサク(満作、マンサク科)」の花は、もう終わったのか見当たらなかった。マンサクは、花がよく咲けば豊作、花が少なければ不作など、稲の作柄を占ったとか、早春に咲くので「まず咲く」、「まんずさく」と東北地方で訛ったものともいわれている。
ミズキ科の「サンシュユ(山茱萸)」も咲いていた。江戸時代薬用植物として栽培され、今では観賞用として庭木に植えられている。
しばらく梅林の中を散策、さまざまな品種の梅の花を観賞。
(写真をクリックすると拡大表示)
11:25、次に「野草コース」に向かう。
11:35、野草コースの入口では、フクジュソウ、オオミスミソウ、キクザキイチゲなど可憐な花が咲いていた。
早春を代表する花「フクジュソウ(福寿草)」は、キンポウゲ科の毒草。
「オオミスミソウ(大三角草)」は「雪割草」とも、新潟県の花としても知られ、ピンクや紫など色や花の形の変化に富む。
「キクザキイチゲ(菊咲一華)」は、菊に似ている。紫色の花もあるそうだ。
フクジュソウ、オオミスミソウもキクザキイチゲも、キンポウゲ科である。
野草コースで「カタクリ(片栗)」の花を探したが、まだ時期が早かったようだ。
11:55、公園南口に向かう。
12:15、公園南口に戻る。ここからまた森林公園駅まで歩いて帰る。
13:05、森林公園駅着。
この日は好天に恵まれ、早春を感じながらの4時間、10Km余りのウォーキングを楽しんだ。
★ ★ ★
「雪割草」は、早春に残っている雪を割るようにして咲くのが花の名の由来だそうだ。キンボウゲ科で、オオミスミソウ(大三角草)、ミスミソウ(三角草)、スハマソウ(州浜草)、イチリンソウ(一輪草)、ニリンソウ(二輪草)などが一般に「雪割草」と総称されているという。
雪割草の中でもオオスミスソウが、最も変異のバリエーションが多く、色々な色や形の花がある。後で撮った写真を見ると、どれがそのオオミスミソウなのか、分からなくなってしまう。また様々な花を作りだすため、交配を試みる雪割草の愛好家も増えているそうだ。雪割草は、新潟県を中心に日本海側でよく見られる花で、新潟県の「県の草花」として2008年(平成20)に指定されている。
一方で、これとは別にユキワリソウというサクラソウ科の高山植物もある。また地方によってはユリ科、ナス科の中にも雪割草と呼ばれる花があったりするので、ややこしい。
« 早春の三浦半島めぐり | トップページ | 奥武蔵・天覧山と多峯主山 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 吉見百穴と武州松山城趾(2025.02.09)
- 寅さんの柴又を巡るウォーク(2025.01.16)
- 再び渋沢栄一ゆかりの地を巡る(2024.12.26)
- 再び新宿御苑と神宮外苑(2024.12.25)
- 再び紅葉の平林寺(2024.12.08)
コメント