宮崎タウン
2015年10月3日(土)、1年ぶりに宮崎を訪れ、市内の観光地をドライブ。
10:00頃、宮崎駅前で友人らとレンタカーを借りる。駆け足で4時間ほど、市内の観光地を巡る。
本記事の関連記事として、1年前の「宮崎市と神話のふるさと」を参照。
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-cca2.html
●平和の塔
30年ほど前に移転した宮崎大学の農学部跡地(宮崎総合文化公園)と工学部跡地(JAグループの敷地)を見ながら、10:50平和台公園へ行く。
平和台公園に建つ高さ37mの「平和の塔」。
正面の文字から「八紘一宇の塔」とも呼ばれる。紀元2600年記念事業として「八紘之基柱」(あめつちのもとはしら)として、1940年(昭和15年)に完成。「八紘一宇」は、「世界を一つの家のようにする」という意味だが、戦時中は日本の海外侵略を正当化する言葉として用いられていた。
平和の塔から東の方角(市街地、日向灘方面)を望む。
戦後GHQは大東亜共栄圏や国家神道を連想させるとして、「八紘一宇」の文字が削られ、名称も「平和の塔」と改められた。ただし1965年、復古主義者たちが中心となって「八紘一宇」の文字が復元された。
●栄養軒
11:20、昼食に少し早いが混まないうちに、「宮崎神宮」一の鳥居そばのラーメン専門店「栄養軒」に行く。
1964年(昭和39年)の創業以来、「学生に安くて旨いラーメンを食べさせたい」と現在の味を守り続けてきた老舗のラーメン店。
メニューは、ラーメンが570円。チャーシューが2.5倍の「肉デラ」、麺が1.5倍の「メンデラ」、麺もチャーシューもダブルでたっぷりの「Wデラ」などがある。「学割ラーメン」というのもある。メニューが少ないのも、安さの秘密か。
●シーガイア
市街地から一ッ葉有料道路を通って、シーガイアへ。
シーガイヤの正式名称は、「フェニックス・シーガイア・リゾート」。世界最大級の室内プール「オーシャンドーム」やゴルフコース、テニスや乗馬のクラブ、ホテルやコテージ、国際コンベンションセンター、温泉やリラクゼーションなどのアミューズメント施設など、総事業費2,000億円で建設され1994年10月に全面開業した。
2000年7月にはサミット外相会合も開かれた。ダンロップフェニックストーナメントの舞台となっている名門ゴルフコース「フェニックスカントリークラブ」は有名。
周辺には、「フェニックス自然動物園」や植物公園の「フローランテ宮崎」、人工ビーチやマリーナのある「みやざき臨海公園」などの施設がある。
12:00、「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」の前に立つ。高さ154m、45階建て、全室オーシャンビューの高層ホテル。
「オーシャンドーム」は、開閉式の屋根を持つ全天候型プール。シーガイアリゾートの中心的な存在で、全面開業に先立つ1993年7月に先行オープンした。
奥行き300m、幅100mで、高さは38m。長さ140mの人工ビーチや造波プールを持ち、世界最大の室内ウォーターパーク。しかし、入場客数は予想を大きく下回り、巨額な累積赤字のため経営が行き詰まり、経営破綻の一因となった。2007年9月から、ドームは閉鎖されている。
人工ビーチの「サンビーチ一ツ葉」は、夏も過ぎて閑散としていたが、砂浜でバレー、芝生の広場ではバーベキューを楽しむ人たちを見かけた。
「サンビーチ一ツ葉」の北ビーチはマリンスポーツ、南ビーチは海水浴場として利用されている。更衣室・有料シャワー棟、無料休憩施設には軽食や弁当を提供する「浜茶屋」がある。バーベキュー広場は、無料で年中ご利用できる。
隣接して、ヨットやモータボートを係留、修理する「サンマリーナ宮崎」があり、これらを合わせて「みやざき臨海公園」として整備されている。
●宮崎県総合運動公園
「宮崎県総合運動公園」は、宮崎県80周年記念事業の一環で、近代的な総合体育施設として建設。総面積154ヘクタール。自然や植栽による緑の中のスポーツ公園として広く県民に利用されているという。
スポーツ施設は、陸上競技場、サンマリンスタジアム、木の花ドーム、ひむかスタジアム、軟式野球場、武道館、自転車競技場(ホッケー場)、補助球技場、サッカー場、ラグビー場、投てき場、青少年自然の家、運動広場、テニスコート、ゲートボール場、体育館、合宿所、水泳場、屋内練習場など19施設、32の競技が可能だという。
県民スポーツの拠点としてのほか、プロスポーツ団体などのキャンプ、全国規模の大会にも利用されている。ネーミングライツ(命名権)制度が導入され、現在「霧島酒造株式会社」がスポンサー企業。
国道220号線を走る車窓から、「サンマリンスタジアム」を見る。
スタジアムは、読売ジャイアンツの春季・秋季キャンプのメイン球場として使用されている。
●青島
国道220号線を南下し、12:50青島に着く。
青島は宮崎市の南東部海岸付近に位置する奇岩「鬼の洗濯板(岩)」に囲まれた周囲1.5kmほどの小さな島。対岸の青島海水浴場とは「弥生橋」でつながっているが、陸繋島になりつつあるという。
島内にはビロウジュをはじめ、亜熱帯性植物が多く茂る。「青島亜熱帯性植物群落」として国の特別天然記念物に指定。
青島から見る対岸の青島海水浴場。右手遠くに、宮崎県総合運動公園の白い「木の花(このはな)ドーム」が見える。ドームは、読売ジャイアンツのキャンプ時には、雨天練習場となる。
島内には「青島神社」がある。古くは島全体が神聖な場所であるとして、明治になるまで一般の入島は許されなかったという。
青島神社は、「彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)」・「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」・「塩筒大神(しおづつのおおかみ)」の三神を祀る。
彦火火出見命は、「海幸彦・山幸彦」伝説の山幸彦。海幸彦の釣針を失くして海辺で悲嘆にくれる山幸彦の前に航海の神「塩筒大神」が現れ、海の中へ探しに行くよう告げたという。
この地は、山幸彦が海神宮から帰って来た際に、たどり着いた場所とされる。山幸彦と豊玉姫命(海神の娘)の夫婦神を祭るため、縁結びや安産、また航海・交通安全にご利益があるとされる。
海中で出来た水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が隆起し、長い間の波や海水の浸食より出来たもので、俗に「鬼の洗濯板」と称される。青島から南の巾着島までの約8kmの日南海岸の海岸線に見られる。
「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として、国の天然記念物に指定されている。
14:00頃、宮崎駅前に戻り、レンタカー返却。
15:00~20:00、宮崎駅東口にあるホテル「ニューウェルシティ宮崎」で開催されるイベント&パーティに参加、宿泊。
★ ★ ★
東京ディズニーランドのオープンは1983年。大都市近郊に立地したこともあり、全国からも集客して入場者数は、開園5周年で5千万人を超えた。
1987年(昭和62年)にリゾ-ト法(総合保養地域整備法)が成立し、全国各地でいろいろなリゾート計画が発表された。ディズニーランドの成功は、全国の自治体や経営者をテーマパーク作りに向かわせた。バブル経済真っただ中には、全国で数10件もの大規模パークの建設ラッシュ、開園ラッシュが起こる。
バブル崩壊時でも、自治体と結びついた計画は中止されることもなく、やがて不況が深化して、倒産・廃園が相次いだ。全国の倒産や閉鎖されたテーマパークは、指に余るほどの数であろう。
「シーガイヤ」は宮崎の観光復興を目指して、官民一体の巨大プロジェクトにより、宮崎市一ツ葉地区の防風林の松林を伐採して開発された。運営会社はフェニックスリゾート(株)で、県や市が出資する第三セクターとして設立。
需要予測を誤り、開業当初から利用客数が低迷、毎年赤字が発生した。2001年2月に、第3セクターとしては過去最大の負債3,261億円で会社更生法の適用を申請。同年6月、アメリカの投資会社が162億円で買収し、リストラを進めた。2010年(平成22年)3月期には開業以来、初の黒字を達成したが、口蹄疫や霧島・新燃岳噴火の影響もあり、2011年(平成23年)3月期は再び赤字に転落。
2012年(平成24年)3月、運営会社のフェニックスリゾート(株)の全株式を米投資会社からセガサミーホールディングス(株)が取得、完全子会社化した。セガサミーホールディングスは、パチスロ・パチンコのサミー(株)とゲームメーカーの(株)セガ、及び両社の関連会社の持株会社である。2015年(平成27)年3月期決算は、35億円の赤字、再建にはまだ遠いようだ。
一方、長崎県佐世保市にある「ハウステンボス」は、オランダの街並みを再現、東京ディズニーリゾート(ディズニーランドとディズニーシーを合わせた)敷地面積を持ち、1992年3月に開業した。シーガイヤと同様、2003年3月入場者の伸び悩みにより会社更生法の適用を申請して経営破綻に追い込まれた。2010年 1月、旅行業の(株)エイチ・アイ・エス(H.I.S.)が子会社化。澤田社長の大胆な経営方針により、V字回復を果たし、わずか3年で再建したという。
中国が今、テーマパークの建設ラッシュだという。中国バブルも破たんすることは、眼に見えている。
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 古墳群と足袋蔵のまち行田(2023.02.02)
- 嵐山渓谷の秋2022(2022.11.29)
- 三渓園と三浦半島(2022.11.28)
- 秋の赤城自然園(2022.11.27)
- 日本スリーデーマーチ2022(2022.11.27)
コメント