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2015年9月 1日 (火)

甲斐駒ヶ岳-その1

 2015年8月22日(土)~24日(月)、2泊3日の「甲斐駒ヶ岳」山行。

 

 「甲斐駒ヶ岳」は、南アルプス北端の山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる標高2,967mの山。南アルプスの中でも珍しいピラミッド形の峻険な山容で、花崗岩の白砂を敷き詰めた山肌が美しく、日本アルプス屈指の名峰。日本百名山。

 一泊目は登山口から徒歩45分の「仙水小屋」。翌日早朝から山頂を目指す。下山後、伊那市の南アルプスの玄関口「仙流荘」の温泉でゆっくり体を休め、三日目は観光して帰宅予定。

 

 8月22日(土)、6人を乗せたワゴン車は、6:40出発。夏休みの土曜日とあって、高速道路もサービスエリアも混み合っている。空いてそうなパーキングエリアを見つけて休憩、長野県伊那市へ向かう。

  途中渋滞に巻き込まれて、予定のスケジュールを30分ほどオーバー。10:05、中央道伊那インターで降り、国道361号から伊那市街、伊奈市高遠(たかとう)を経て、国道152号で伊那市長谷(はせ)方面へ。

 2006年(平成18年)、伊那市は高遠町、長谷村と合併し、新しい伊那市となった。

 

 伊那市長谷に入り、10:45美和湖(ダム湖)のほとりにある「長谷アルプスフォトギャラリー」に立ち寄る(入館料100円)。写真家・津野祐次氏の展示写真を鑑賞。

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 津野氏は、1946年長野県駒ヶ根市に生まれ。山岳写真家としてカメラ雑誌や山岳雑誌などに多くの作品を発表。1992年から「長谷アルプスフォトギャラリー」に常設展示している。

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 昨年9月27日、氏は登り慣れた木曽「御嶽山(おんたけさん)」の突然の噴火に山頂付近で遭遇、生還したという経験を持つそうだ。

 ギャラリーには、南アルプス開拓に半生を捧げた「竹沢長衛翁の足跡」のコーナーがあり、翁の写真や遺品など展示されていた。

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 竹沢長衛(ちょうえい、1889~1958年)は、伊那市長谷の出身で、山で暮らす猟師(マタギ)であった。次第に南アルプス北部の山中に足を踏み入れ、登山者と自らのため登山道を切り開き、山小屋を整備、案内人組合を結成、遭難救助にあたるなど登山者のために尽力した。

 

 フォトギャラリーを出て、更に国道152号を南下、三峰橋の手前で左折して黒川に沿ってその上流へ上る。11:15、翌日宿泊予定の「仙流荘」に到着。

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 仙流荘前の河原にある無料駐車場(350台収容)に車を駐める。仙流荘の休憩室で昼食。冷やし中華700円。車に戻って、登山の装備。

 隣接するバスのりばで登山届けを投函し、北沢峠行きの南アルプス林道バスを待つ。手回り品(ザック)含む往復運賃は、2,680円。

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 予定していた12:30発の臨時便に乗車。中型のバスは、奥深く狭い南アルプス林道を走る。携帯電話は、やがて圏外になる。

 南アルプス林道は、過去「南アルプススーパー林道」と呼ばれ、山梨県芦安村(現南アルプス市)から広河原を経て南アルプスを横断、県境の北沢峠を通り、長野県長谷村(現伊那市)に至る道路。観光などの地元振興を目的に加えたこのスーパー林道構想は、自然破壊との批判や反対運動の紆余曲折を経て、1979年に全面開通した。開通後は、山梨県と長野県がそれぞれの林道として管理し、マイカー規制により一般車両の通行が禁止されている。運転手の話だと、昔は麓から北沢峠まで8時間もかけて歩き、峠で1泊してから登山をしていたそうだ。

 

 バスは、約50分ほどかけ、12:20北沢峠に到着。

 バスのりばは、我々が来た長野県側からの南アルプス林道バス(写真下)と、山梨県側の南アルプス市営バスの2か所がある。

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 北沢峠は標高2030m。「甲斐駒ヶ岳」、「仙丈ヶ岳」の登山口である。しゃれたホテルのような外観の「こもれび山荘」(旧長衛荘、写真下)や公衆トイレがある。

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 千丈ヶ岳、双児山、北沢駒仙小屋(現・長衛小屋)方面への分岐の標識があった。

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 13:30、ここから甲斐駒ヶ岳に向けて登山開始。登りは仙水峠経由し、帰りは双児山経由とする。 まずは「北沢駒仙小屋」の方向に進む。天気は、時々陽が射す曇り。

 林道を進み北沢に下りると、竹沢長衛が最初に建てた「長衛小屋」(旧・北沢駒仙小屋)がある。

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 小屋の近くの岩場に竹沢長衛の業績を顕彰するレリーフが貼り付けてあるそうだが、確認できず。

 すぐ南側に広いキャンプ地(テント100張り設置可能)があった。

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 1987年の夏、ここにテントを張って拠点とし、甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳を往復したことを思い出す。


  北沢沿いにゆるい登りを行くと、13:55下山中の知り合いのパーティ6人と遭遇。彼らは、双児山経由で駒津峰まで行ったが、霧のため甲斐駒ヶ岳登頂はあきらめたそうだ。

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 やがて林の中の急な登山道をしばらく登ると、14:30宿泊先の「仙水小屋」に到着。ここは、北沢峠の東方、仙水峠の西方にあり、標高2130m。

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 仙水小屋の敷地の入口にはロープが張ってあり、宿泊者以外は入ることが出来ず、休憩場所とトイレは使わせないようにしている。

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 収容30人のこじんまりした小屋で、1泊2食7,000円。

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 我々6人は、奥の方にある2階建ての建物の1階に案内される。

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 そこは、定員8人の部屋。部屋の手前に3人(写真下)、奥側に5人の布団を敷きザックを置くと窮屈かと思ったが、山小屋にしては意外とゆったりしている。

 部屋の中ももちろん、屋外にあるトイレも、清潔で快適。トイレは水洗式で、便器を沢の水が常時流れている。

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 しばらくして男性2人のグループが入って来て、相部屋になる。

 夕食は16:30~、宿泊者全員が屋外の木のテーブルで頂く。

 ここは山小屋にはめずらしい刺身が出るので有名だという。まず缶ビール350m㍑(500円)で、乾杯。ご飯のお替り自由、デザートの果物もある。食後には、食べ終わったご飯茶碗でお茶をもらう。なるほど、お茶用の茶碗がいらないし、洗う時ご飯粒も落ちやすい。

 山小屋のスタッフは3人らしくて、食器洗いを出来るだけ省くためか、食器の数が少ない。

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 この小屋は、19:00消灯とのこと。

 テレビも何もなく、持って来たわずかな焼酎をみんなで分けて飲む。雑談以外にすることもなく、翌朝の準備をして、酔いに任せて布団に入る。

 19:00ちょうど、本当に部屋の照明が消灯した。日常生活でこんなに早く寝ることは、ほとんどない。真夜中に2、3回か目を覚ましたが、うつらうつらで十分睡眠は取れただろうか、不安になる。

 

 この後は、本ブログ記事「甲斐駒ヶ岳-その2」に続く。

 

 

 

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