富士山周辺の花巡り
2015年7月15日(水)、猛暑日の中、涼を求めて富士山麓の花を巡る。
河口湖畔「大石公園」、山中湖周辺「花の都公園」、朝霧高原「富士花鳥園」、富士宮市の「白糸の滝」をバスで巡る。
参加者19人を乗せたマイクロバス(貸切)は、7:30出発。中央道富士吉田線の河口湖インターから国道139号線(富士パノラマライン)、河口湖大橋を経て県道21号線。山梨県富士河口湖町の湖北にある大石地区へ。
●河口湖大石公園 9:30~10:10
「河口湖大石公園」は、河口湖の北岸湖畔に面した公園。富士河口湖町の公的施設。駐車無料。南岸にある「八木崎公園」と並んでラベンダーの公園として有名。
園内には、「河口湖自然生活館」(入館無料)の建物があり、中にはショップやカフェ、体験教室がある。
「河口湖自然生活館」の入口の右手にあるネムノ木には、薄紅色の花が咲いている。
ラベンダー畑は、北海道、特に富良野が有名だが、最近は全国のあちこちで楽しめる。平日だが結構な人出、中国人らしい観光客が目立つ。
富士山を背景にしたラベンダー畑の写真を期待したが、残念ながら雲の中。
園内には、ユリのほか多くの花が植えられている。河口湖周辺ではブルーペリー狩りが楽しめるそうだが、鉢植えのブルーベリーが実をつけていた。
次は、山中湖方面へ。富士吉田市の河口湖インター付近に戻り、東富士五湖道路(有料)、国道138号線(富士パノラマライン)を南下する。
●花の都公園 10:50~11:30。
花の都公園は、山中湖のほとり、山梨県山中湖村山中にある。標高1,000mの高原にあって、30万㎡の敷地を四季折々の花々で埋め尽くす。駐車料金は、バス1,000 円。
公園の無料エリアには、ボピーが咲く。ポピーの向うには白いカスミソウ。
富士山を背景にした絶景が広がるが、富士山には相変わらず雲がかかる。
まだ開花してないひまわり畑。花文字か迷路を作ってあるのだろうか。
木造の橋を渡って、公園有料エリアのゲートに向かう。橋の下には、蓮の花。
有料エリアへのゲートと大きな温室が見える。
有料エリア「清流の里」は、入園料500円。ゲートの前まで来たが、時間の関係で入園せず。
「清流の里内」には、全天候型の温室「フローラルドームふらら」などがあり、熱帯系植物やラン等、一年を通じて鑑賞できるそうだ。
この他、屋外には和風庭園、三連大水車、滝、水遊具広場や、富士山噴火の神秘に触れられる溶岩樹型地下体験ゾーンがあるという。
有料エリア「清流の里」を外から覘く。
富士河口湖町の市街地へ戻る。
●チョイスキッチンで昼食 11:55~12:45
「チョイスキッチン」は、国道139号線(富士パノラマライン)船津登山道入口交差点近くのビジネスホテル「登り坂」(富士河口湖町船津)にある。手作りバイキング、食べ放題のレストランで一人1,000円。
国道139号線(富士パノラマライン)で西へ移動した後、南下して朝霧高原に向かう。
筆者らは、富士花鳥園で下車。白糸の滝を見学するグループは、そのままバスに乗車して、更に国道139号線(富士パノラマライン)を南下する。
●富士花鳥園 13:15~15:10。
「富士花鳥園」(旧・富士国際花園)は、静岡県富士宮市根原、富士山西麓の朝霧高原(標高700~1,000m)にある。
駐車無料、入園料大人1,100円、シニア(65才以上)は880円。
大温室を通り抜けて、屋外会場(写真下)向かう。13:30からタカ 、フクロウやハヤブサ が登場する屋外バードショーが始まる。
大温室に戻る。球根ベゴニア1000株やフクシアを中心に、多種多様な花が咲き乱れる。
赤、ピンク、白、黄色など牡丹のような大輪の球根ベゴニア。
「女王様の耳飾」と呼ばれ、多彩な色、形のフクシア。
世界のフクロウやミミズク、約30種がいる。
ハリスフォーク(タカの仲間)、インコ、フラミンゴ、ペンギン、ウサギ、エミュー、コクチョウ、水鳥などが、飼われている。
●白糸の滝
「白糸の滝」は、静岡県富士宮市上井出にある滝。天下の名瀑として有名、日本の滝百選にも選ばれている。国の名勝、天然記念物。駐車料金1000円。
富士山の雪解け水が、上部の水を通す地層と下部の水を通さない地層から湧き出していて、高さ20m、幅150mの湾曲した絶壁から、大小数百の滝が流れ落ちる。白い絹糸を垂らしたように流れる様子からこの名がある。
写真は、ウィキメディア「白糸の滝 (静岡県)」のギャラリーより引用。出典:ウィキメディア・コモンズ 春の時期の白糸の滝 2013年7月21日 作者 Teser
全国各地に同名の滝があるが、軽井沢の「白糸の滝」も浅間山の地下水が湧き出す滝として有名。
花鳥園グループは、花鳥園駐車場に集合し、白糸の滝グループの帰りのバスを待つ。
15:10、バスは富士花鳥園グループをピックアップ、帰路は国道139号線(富士パノラマライン)から右折し、富士ケ嶺地区で、県道71号線を北上。
県道71号線沿いのビュースポットから、「本栖湖」を見下ろす。
左手の山は、「竜ヶ岳」(1485m)、右手は「烏帽子岳」(1257m)、その右手には「精進湖」が隠れている。本栖湖の手前には、「青木ヶ原の樹海」が広がり、後方には南アルプスが連なっている。
県道71号線を北上すると、山梨県鳴沢村のT字路で、国道139号線(富士パノラマライン)に合流する。河口湖インターから中央道(富士吉田線)へ。
17:40、出発地に帰着。
★ ★ ★
この日の天気は、晴れ。関東の内陸部では最高気温35℃以上の猛暑日だった。富士山麓の高原は28℃くらい。日差しは強かったが、涼しく過ごせた1日だった。
花と富士山のコラボの絶景は、終日、中腹から上に雲がかかり残念だった。
山梨県南部には、オウム真理教で有名な西八代郡「上九一色村」(かみくいしきむら)があった。1989年(平成元年)から村に進出したオウム真理教は、開拓民が手放した富士ケ嶺(現・富士河口湖町富士ケ嶺地区)を中心とした各所に、「サティアン」と呼ばれる教団施設を建設した。
1995年3月20日、オウム真理教は地下鉄サリン事件を起こし、通勤電車の乗客と乗員の多数を死傷させる。その2日後、警視庁はサティアンの強制捜査を行い、教祖・麻原彰晃を逮捕した。サティアンは取り壊され、翌年1996年10月までに教団はこの地から撤退した。
上九一色村は、「オウムの村」として全国に知られるようになった。村は、1997年にテーマパーク「富士ガリバー王国」を誘致し、オウムのイメージ払しょくを期待した。しかし入園者は伸び悩み、経営母体の経営破綻などで、2001年閉鎖された。
平成の大合併により2006年(平成18年)3月、村は分割されて北部は甲府市、富士ケ嶺地区などの南部は富士河口湖町に編入、上九一色村は消滅した。
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