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2015年6月28日 (日)

小田原方面の旅

 2015年6月25日(木)、神奈川県にある2つの工場を見学する日帰り研修旅行に行く。

 

 見学先は、アサヒビールの神奈川工場(南足柄市)と、国立印刷局の小田原工場(小田原市)。

 このところ不安定な天気が続いていたが、この日は梅雨間の晴れ。30名ほど参加者を乗せたバスは、7:30出発。早々とお茶にビール、つまみが配られ、車中はにぎやかにカラオケも始まる。

 東名高速の大井松田ICで降り、9:55には最初の訪問先「アサヒビール神奈川工場」(神奈川県南足柄市怒田)に到着。

 広大な敷地の緑の中に、工場とは思えぬしゃれた建物が並んでいる。

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 消費地を関東エリアとする神奈川工場は、「地球・地域・人との調和を考えた21世紀の環境創造工場」と謳う。アサヒビールの中では、2002年に操業した最も新しい、自動化が進んだ工場。

 工場内は、仕込み釜や濾過室、巨大な発酵・熟成タンク、びん詰・缶詰などのビール製造工程や品質管理室など、案内のおねえさんについて見学コースを歩く。環境への取り組み、自然との調和についても説明を受けた。ビールの原料である麦芽やホップの展示品に、実際に触れてみた。工場内は、残念ながら撮影禁止。

 見学後はゲストホールに移り、お楽しみのビールの試飲。出来立ての美味しい生ビールをタンブラーグラスで3杯まで無料で飲める。ただ時間が限られているので、2杯くらいが限度だった。バスの中で配られた発泡酒を飲むのを、止めとけば良かった。

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 発酵・熟成タンクの直径は8.5m、高さは大きいもの約20m。タンク1本には、500㎘のビールが入っている。神奈川工場には、この巨大なタンクが50本あるそうだが、見えてるのはその一部。

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 11:25アサヒビールを退出し、小田原市へ。

 

 小田原市は神奈川県西部に位置し、人口約20万人。戦国時代は北條氏の、江戸時代は小田原藩の城下町として栄えた。東海道の宿場町、箱根の玄関口、小田原ちょうちんやかまぼこが有名。

 

 12:05から1時間ほど、「鈴廣かまぼこの里」(小田原市風祭)で昼食と買い物。ここは、買い物や食事処、かまぼこ博物館や体験教室などの施設が集まったところ。お店では50種類以上のかまぼこや、干物や塩からなどが販売されている。

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 次の見学先の「国立印刷局小田原工場」(小田原市)には、13:25到着。

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 ここでは、事前に見学者の氏名・住所の名簿を提出し、入門の時にチェックを受ける。門から先は、撮影禁止。

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 まず印刷局の仕事の説明があり、ここは日本銀行の発注に基づきお札(日本銀行券)を製造するところ。ほかに官報、旅券、切手、証紙などの印刷もしているそうだ。コインを製造する造幣局と、よく間違えられるという。

 参加者は2グループに分かれ、それぞれの案内者について見学。紙幣の原材料のミツマタを見せてもらい、製造現場では2階廊下にある印刷機の模型で説明を聴いた後、廊下のガラス窓越しに、巨大な印刷機からお札が次々と出てくる様子を見学。

 展示室では、お札の製造工程、お札の歴史、小田原工場の歴史、偽造防止技術について学び、1億円の札束を手に抱えて重さを実感する。身近なお札の話とあって、参加者は案内者には質問攻めだった。

 15:40印刷局を出て、16:00~16:20小田原漁港・小田原魚市場のすぐそばにある「小田原さかなセンター」で海産物の買い物。

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 帰りは、小田原厚木道路から東名、圏央道、関越へと、カラオケやゲームを楽しみながら、午後6時半に出発地に無事帰着。

 

 ★ ★ ★ 

 アサヒピールで会社の沿革のパネルを見て、その歴史を学ぶ。

 1889(明治22年)に「朝日麦酒(株)」の前身である「大阪麦酒会社」が創業。1906(明治39年)には、大阪麦酒(株)、日本麦酒(株)、札幌麦酒(株)の3社合同により、「大日本麦酒(株)」が設立されたが、戦後の1949(昭和24年)に分割されて「朝日麦酒(株)」が創立された。

 1989(昭和64年)に「朝日麦酒(株)」から「アサヒビール(株)」に社名を変更。ニッカウヰスキー、三ツ矢サイダー、バャリース、カルピスなどのブランドが、アサヒビールの販売だとは知っていたが、最近はブランディーやワインなどの洋酒、焼酎、チューハイ、お茶飲料などの分野にも参入し、総合飲料メーカーであることに改めて気づく。

 酒類事業、飲料事業、食品事業、国際事業、その他の事業を吸収したアサヒビール(株)は、2011年商号変更を行い、「アサヒグループホールディングス(株)」に移行した。グループ会社は、連結子会社がアサヒビール(株)、アサヒ飲料(株)、ニッカウヰスキー(株)をはじめとして50社以上、関連会社も50社以上あるという。

 

 NHK連続テレビ小説『マッサン』は、2014年9月末から2015年3月末まで放送され、好評を博した。

 理想のウイスキーつくりの夢を追い続けた主人公と、その夢を支えて共に生きたスコットランド生まれの妻との夫婦愛の物語。ニッカウヰスキーの創業者である実在の竹鶴政孝とその妻リタがモデル。リタは、夫のことを「マッサン」と呼んでいた。

 ヒロインの 女優シャーロット・ケイト・フォックスが、日本の習慣に戸惑いつつも異文化を学び奮闘する姿を演じ、コメディタッチだが、筆者も含め多くの視聴者の共感を得たのだった。ドラマの結末では、多くの人が涙した。

 マッサンこと竹鶴政孝は、(株)寿屋 (現サントリー(株)の前身)でウイスキー製造に従事していたが、スコットランドに近い気候の北海道で、本物のウイスキー作りたいと退社する。1934年 (昭和9年)、北海道余市町に「ニッカウヰスキー(株)」の前身となる「大日本果汁(株)」を設立、同社の略称「日果 (にっか)」のカタカナ名をブランド名とした。

 2001年 (平成13年)、筆頭株主のアサヒビール(株)が全株式を取得して完全子会社化され、ニッカウヰスキー(株)が製造する商品の販売は、アサヒビール(株)が行なっている。

 マッサン人気で、ニッカの「竹鶴ピュアモルト」の売り上げが急増し、一時品薄になったと聞く。

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コメント

工場見学、参加すればよかったですね。
印刷機より、次々出てくる1万円札や1億円の札束抱えてみたかったです。

吉見観音。厄除け団子最高でした。18日、妻沼へゴルフ。朝からの雨にガッカリしながら
行き、スタート前、15人でお団子のおすそ分けをたべました。
なんと、雨はすっかり止み、暑くなく、最高のゴルフ日和となりました。
ちなみに、47,48 厄除け団子の後利益と思い感謝で~す。

雪だるま様
一億円の札束は、約10Kgだそうです。
意外と軽かったです。

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