ブラッドムーン
2014年10月8日(水)は、日本で3年ぶりの皆既月食。
この日の天気は、晴れだったが、夕方頃から雲が多くなる。
日の入りは17:16、月の出はそれより早く17:07。
自宅近くの見晴らしの良い場所に行って、月の出を待つ。やがて、ほぼ満月に近い大きい月が、東の空の送電鉄塔の間から昇る。
日が沈んだ後、17:25と7:30のうす暗くなった空の月。赤みかかった月は、高く昇るにつれ黄色くなっていく。
18:02、ちょうど飛行機が月を横切った。シャッタータイミングが惜しい。
18:14ころ~部分月食が始まる。月が昇る行く手には、雲が広がっていて、皆既月食が見られるか心配。
だいぶ月が空高く昇って来たので、自宅の2階ベランダに撮影場所を移す。
18:44と19:04の部分月食(シャッター速度が異なる)。
月は、だんだん雲が広がる空へと向かい、19:24ころ皆既月食が始まる。雲に隠れたり出たりで、完全な形の皆既月食が、思うように撮れない。
19:27、雲間に透けて見える皆既月食。
19:39、やっと完全な皆既食の「ブラッドムーン」が撮れたが、ややピントが甘い。
皆既食中の月は、赤銅(しゃくどう)色と呼ばれる赤黒い色に見え、「ブラッドムーン」(Blood Moon、血の月)と呼ばれる。太陽光が地球の周りの大気の中を通過する時、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱されるが、波長の長い赤い光は大気中を通過することができる。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ原理。
また、大気がレンズのように太陽光を屈折させて、地球の影の内側に入り込み、このわずかな赤い光が皆既食の月面を照らすので、赤黒く見えるのだ。
20:24ころ皆既月食が終わり、部分日食は21:34ころまで続いた。
20:49と21:12の部分月食(シャッター速度が異なる)。高度も上がり、太陽が反射する月面は、白っぽい色に変わっている。
半年前の2014年4月15日、アメリカからハワイなど太平洋の一部では、皆既食のブラッドムーンが見られた。
この時日本から見れたのは、部分食のみだった、地平線からほんの数分間だけ部分月食で昇って来た。この時の赤い月は、朝日や夕日と同じ原理の赤で、本当の皆既月食の「ブラッドムーン」ではないそうだ。
本ブロクで、月についての関連記事は、以下の通り。
「スーパームーン」
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-6715.html
「赤い月」
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-66f6.html
次に日本で見られる皆既月食は、2015年4月4日だそうだ。
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