八ヶ岳・赤岳-その1
2014年8月2日(土)~4日(月)、八ヶ岳連峰の主峰「赤岳」に登る。2泊3日の宿泊山行。
八ヶ岳連峰は、南北30kmにわたって2,000m級の峰が連なる。「赤岳」は、その八ヶ岳連峰の最高峰で、標高2,899m。日本百名山のひとつで、長野県南牧村、原村、茅野市、山梨県北杜市にまたがる。山頂は、南峰(一等三角点)と北峰に分かれている。 山名は、山肌が赤褐色であることに由来する。
8月2日(土)、参加者は6名はワゴン車1台に同乗して、6:30出発。上越道を経て、中部横断道終点の佐久南ICを降りる。国道142号で西へ走り、県道40号と白樺湖から国道152号で南下して、県道17号の柳沢交差点で左折、美濃戸口へ。
9:55、美濃戸口(標高1490m)に到着。茅野駅からの諏訪バスの終点で、「八ヶ岳山荘」の駐車場がある。駐車場の係らしい人に、美濃戸の駐車場が空いているかどうか聞くと、大丈夫のようだ。登山補導所で、登山計画書を提出する。
車で美濃戸まで行くことに。美濃戸口~美濃戸のカラマツ林の林道は、道幅狭くて未舗装、凸凹路面で車の腹をこする。歩いている登山客も多い。徒歩なら1時間かかるところ、車で15分あまり。10:22、美濃戸(標高1,720m)に着く。「赤岳山荘」駐車場にかろうじて空があり、駐車する(駐車料1,000円×2日)。登山準備、有料トイレあり。
10:45、登山開始。柳川に架かる木橋を渡ると、「美濃戸山荘」前に北沢と南沢の分岐点がある。柳川の北沢に沿って林道を歩く。11:35、最初の堰堤(えんてい)のすぐ上流に開けた河原があった。ここが「堰堤広場」だと思って、20分ほど休憩、昼食。
ここから15分ほど先にある次の堰堤の手前が、 「堰堤広場」(標高1940m)らしい。赤岳鉱泉や行者小屋の山小屋専用の駐車場がある。林道はここで終わり、この先から本格的な登山道となる。
沢に架かる橋を何度か渡りながら、沢に沿った樹林の中の登山道を行く。
「堤防広場」から約1時間10分後の13:22、テント場のある「赤岳鉱泉」(標高2,210m)に到着。
受付で、 1泊2食付9,000円+弁当800円、個室代5,000円を前金で払う。
館内は、個室や大部屋、所狭しと通路にも布団がある。250人を収容できるという通年営業の山小屋。トイレは水洗で清潔。酒類も販売、碁盤・碁石も貸し出していた。
14:00~19:00の間、鉱泉の沸かし湯を利用できる。4~5人で一杯になる風呂場で、列に並んで順次入浴。石鹸は使えないので、汗を流すだけ。入浴後は、生ビール800円を部屋に持ち込んで、喉を潤す。
夕食は、18:00~。一人用卓上コンロと鍋で豚しゃぶ、ホッケの焼魚、味噌汁、デザートのスイカなど、ボリュームのある豪華な食事。これに、缶ビール500円を付けた。
20:30、就寝。同行の一人は、深夜目が覚めて外を見たら、星空が見えたという。明日の好天を期待したい。
★ ★ ★
8月3日(日)、まだ暗い4:30ころ起床。空は曇っているが、明るくなるにつれて青空が見えてくる。5:30、食堂はすでに混んでいて、行列に15分ほど並んで、やっと朝食にありつける。
6:25、山小屋を出発。
6:40頃、峻険な横岳大同心(左)と小同心(右)の岩場を仰ぐ。
7:00頃、中山乗越で休憩。ここから中山展望台に行けるが、止めて先を急ぐ。
やがて7:10、「行者小屋」(標高2,350m)に到着、休憩。水場、有料トイレあり。
7:17、行者小屋の屋根の向うの赤岳主稜線から日の出。
赤岳から右手に視線を移せば、中岳と阿弥陀岳(2,825m)。
行者小屋から硫黄岳(標高2,742m)を仰ぐ。
7:23、行者小屋を出発。いよいよ標高差372mの地蔵尾根までの急登を行く。
途中、見晴らしの良い場所で、槍ヶ岳(3,180m、右手)、奥穂高(3,190m、中央)などの北アルプスを展望。眼下に、茅野市街。やがて雲が広がり、見えなくなった。
岩場が近くなり、ストックをしまう。クサリとはしごのある急峻な岩場が続く。
振り返ると、行者小屋(中央)、赤岳鉱泉が(右)が、はるか下の方に見える。
下山する人もいて、狭い登山道が混み合う。道を譲りながら登る。夏休みとあって家族連れ、子供も見かける。
登山道に立つお地蔵様に出会うと、「地蔵の頭(あたま)」は近い。
8:48、「赤岳展望荘」と赤岳山頂が見えてきた。
8:50、「地蔵の頭(あたま)」に到着。ここは、八ヶ岳の主稜線、標高2,722m。
眼下には、雲の間から清里方面が広がる。
地蔵の頭~赤岳山頂までは、標高差177m。最後の急登は、ザレ場や浮石、クサリがあって、注意しながら登る。
長い急峻な岩場を登りつめると、9:50「赤岳頂上山荘」前の北峰。南峰は、この先すぐ。
9:57、赤岳山頂(南峰、標高2899m)に立つ。山頂には一等三角点、赤嶽神社の祠があるが狭い。
山の天気は変わりやすい。ここまで何とか天気はもったが、朝方に比べて雲や霧が多くなってきた。赤岳山頂からの展望は良くない。記念写真を撮って、4分ほどで下山する。
予定した「文三郎尾根」の下りは、登山道が荒れていて滑りやすいため、もと来た「地蔵尾根」を戻ることにする。
この後は、本ブログ記事「八ヶ岳・赤岳-その2」に続く。
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