赤い月
2014年4月14日、満月に火星が最接近した。19:25頃、東の空に月の左手に火星が出ている。火星は、2年に一度地球に最接近する。
その翌日の4月15日、月の出から数分くらい間、部分月食で満月の上部が少し欠けるらしい。
東の方角の低い位置、近所の住宅の屋根の下に、「赤い月」が昇る。
ほんの数分のチャンスだったが、住宅や電線にさえぎられて、もたもたしているうちに月食は終了。写真は18:41頃、赤い月を撮影したが、ピントが甘い。
アメリカ大陸やハワイは皆既月食だそうだが、日本は部分月食。東京では18:15、30%ほどの部分月食で月の出、18:33頃に月食は終わった。
この時の月は、赤みがかったオレンジ色に変化することから、「赤い月」(Blood Moon)と呼ばれる。
その10分後の18:53頃の満月は、うまく撮れたが赤みはなくなっていた。
新聞やTVニュースでは、スカイツリーと赤い月の写真が出ていた。
満月の一部が欠けたまま東の空から昇ってくる現象は、「月出帯食」(げっしゅつたいしょく)というらしい。
★ ★ ★
月や星をうまく撮影したいと思うが、なかなか満足するものが撮れない。
2012年09月1日に、信州の「入笠山」(にゅうかさやま)のマナスル山荘本館に宿泊した時、初めて星空を撮影した。
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-f470.html
23:00ごろから24:00ころまで、夏の大三角形を試行錯誤でやっと写せたが、まだピントがうまく合ってない。
昨秋は、「世紀の彗星」になるはずと注目された「アイソン彗星」は、11月29日未明に太陽に最接近して太陽熱で蒸発・消滅したのは残念だった。
昨年暮れの2013年12月5日、細い三日月と金星が接近したのを何とか撮影した。18:30頃の日の入り直後、南西の空に「宵の明星」と呼ばれる金星が明るく輝いた。
17:22頃撮影。三日月(月齢2.5)の左下が金星。
翌日の12月6日も金星が三日月のそばで輝き、また7日には金星が最大光度となって、一段と輝きを増したという。
この時も天気も良好だったが、撮影の機会を失してしまっていた。
今後も、月や星空の天体ショーに注目したい。次の皆既月食は、10月8日。
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