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2013年12月14日 (土)

利根川サイクリングロード

 2013年12月8日(日)、埼玉県熊谷市の利根川沿いの自転車道をサイクリング。

 

 10:51、熊谷駅前6番バス停で、朝日バス乗車に乗車、10:28聖天宮前バス停着。
妻沼聖天山の参道前にある、妻沼名物の稲荷寿司「聖天寿し」 (\430)を 昼食用に購入。   
 

 「めぬま・ちよだ周遊ポタリングマップ」というパンフレットがある。ポタリング(Pottering)は初めて聞くが、「自転車で散歩」という意味の和製英語だそうだ。市民団体と熊谷市の協働による無料レンタサイクルが、聖天山周辺の「藤川屋青春館」に設置されている。 ここがポタリングの出発点。

 利根川の堤防上の「利根川サイクリングロード」に着くと、そこは河川敷に広がる「妻沼ゴルフ場」。その向うには、国道407号が通る刀水橋(とうすいばし)と赤城山が見える。

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 利根川の下流の南東の方向に自転車を走らせると、河川敷には「妻沼サッカー場」、さらにポタリングの出発点から約5Kmほど走った所に「妻沼グライダー滑空場」がある。土手に腰かけ、聖天寿司を食べながらグライダーを見学 。

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 ウインチ曳航により上昇中のグライダー。東海大学航空部が所有する複座練習機ユビ/アレキサンダー・シュライハー式ASK13(登録番号JA2312)。

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 旧西ドイツのアレキサンダーシュライハー社のライセンスで、ユビ社が生産。1966年が初飛行で、すでに半世紀も経っている。新入生は、後ろに教官を乗せ練習する。2007年10月、ウインチ曳航中に落着し、練習生・教官の2名は重症、機体は中破した。1年間の修理後、復活した。

 
 慶応大学航空部所属のシェンプヒルト式ディスカス-b型(登録番号JA68MK)の離陸の様子。

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 西ドイツのシェンプヒルト社製のスタンダードクラスの高性能単座機。1997年製造で、15年以上経っているが、比較的新しいほうの機体だ。

 通りがかり学生に聞くと、関東学生大会が近々あるので、各大学の航空部が集まって練習しているとのこと。グラーダーは、ドイツ製が多く1機が数百万円するが、何十年も使うそうだ。

 はるか遠くに独立峰の筑波山が見える。

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 13:20、熊谷市立の「荻野吟子記念館」に到着。入館料無料。 このあたり(熊谷市俵瀬、旧俵瀬村)が、吟子の生誕地。ポタリングの出発点から、ここまで自転車で約7Km。

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 館内の様子。

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 日本女医第1号の荻野吟子(1851~1913)は、渋沢栄一(明治の実業家)、塙保己一(はなわ・ほきいち、江戸時代の盲目の国学者)とともに、「埼玉県の三大偉人」としても知られている。

 渡辺淳一作の伝記的小説「花埋(うず)み」、 NHKテレビ「風雪」などで紹介された。舞台化され、山本陽子や三田佳子などの女優によりその生涯演じられた。また先日11月20日  22:00~、NHK総合TV「歴史秘話ヒストリア」で「あなたを助けたい~女医第1号 荻野吟子の恋~」が放映され、視聴した。

 

 14:00 荻野吟子記念館を出発、利根川の「赤岩の渡船」に向かう。 

 赤岩渡し(または葛和田の渡し)は、熊谷市葛和田(くずわだ)と群馬県千代田町赤岩の対岸同士を5分で結ぶ渡し船。埼玉・群馬の県道83号(熊谷-館林線)の代替渡船であるため、運賃は無料。自転車や原付バイクも乗船可能。渡し舟は千代田町側に待機していて、葛和田側から乗る場合にはポールに黄色の旗(写真下)を揚げて合図する。

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 対岸の千代田町側から、葛和田に迎えに来る渡し船。

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 14:18、自転車とともに乗船。対岸の千代田町赤岩に5分で到着。

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 千代田町側から川越しに妻沼方面を見る。グライダーが着陸態勢に入る。左手の山は浅間山。

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 千代田町側から川越しに榛名山を見る。

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 赤岩の渡しは、戦国時代の上杉謙信の文献にもあるそうで、歴史は古い。江戸時代には水運が発達、利根川を利用して江戸や房総方面との交通が盛んに行われ、多くの渡船場も栄えた。特に赤岩は水深もあり立地にも恵まれ、江戸からの大型船の終点という河川交通の要所として繁栄。しかし、鉄道等の交通機関が発達するにつれ水上交通は急速に衰退、各地の渡船場も廃止の一途をたどるが、この赤岩渡し船は人々に利用され、今に伝わっている。県委託事業として群馬県千代田町が、管理運営を行っている。

   
 渡し場から0.5Kmほど千代田町を自転車で走り、14:32 「光恩寺」に到着。

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 光恩寺は、約1200年前に開かれたと伝わる古刹。荻野吟子の生家は、残念ながら現存していないが、明治の中ごろ、生家の長屋門が何故か光恩寺に移築された。平成11年に国の登録有形文化財に指定されている。その長屋門のそばに、吟子の石像がある。

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 光恩寺に建つ吟子の石像は、以前見たことのある東京・雑司ヶ谷霊園の荻野家墓所や、熊谷市内「めぬま道の駅」にあるものとと同じ像だ。調べてみると、吟子が北海道で医院を開業した瀬棚(現せたな町)にも同じものがある。これは2001年(平成13)、吟子生誕150周年を記念して、熊谷市内「野口石材店」の社長野口孝氏より寄贈されたものだという。

 

 14:40、光恩寺を出発。赤岩の渡しで対岸のサイクリングロードに戻り、往路を帰る。

 15:40、出発点の藤川屋青春館に到着 、ポタリング終了。

 平地だったので問題ないと思ったが、帰りの向い風ではギア無しの自転車はきつい。走行距離は16Kmほどだったが、久しぶりの自転車で尻が痛くなる。

 
 15:43、妻沼仲町バス停(藤川屋青春館前)で朝日バスに乗車、16:20 熊谷駅前着。

 
   
 16:30~18:40、熊谷駅ビル5F「鉄八はっかい」で、忘年会。和牛・豚しゃぶしゃぶなど、あがりにラーメン。

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 20:00頃、自宅着。

 ★ ★ ★
 

 

 荻野吟子に関する関連ブログ記事は、以下の通り。

  「池袋周辺の史跡めぐり-その1」
   http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-e97a.html

  「妻沼聖天山」
   http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-8470.html


   
   
   

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