すばる望遠鏡の巨大デジカメ
2013年2月2日(土)、横浜パシフィコで開催されているカメラと写真映像の総合展示会「CP+2013」に行く。
CP+は、国内最大級の写真映像関連のショーで、最新の製品や技術を紹介し、産業と写真映像文化の発展に貢献するという。主催はカメラ映像機器工業会、協賛は日本写真映像用品工業会。
カメラメーカー、レンズメーカーやカメラ用品メーカーの展示、イベント、セミナー、写真家のトークショー、写真展などなど。来場者が実際に手で触れたり、写真を撮影できるデモ機がそろえられている。コンパニオン&モデルの周りには、カメラ小僧(いやカメラおじさん?)たちが取り囲む。土曜日のこの日の登録来場者数は約2万人、会場は熱気と人混みであふれている。
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この中の関心のあった展示の中から一つだけ、「すばる望遠鏡を支えるキヤノンの光学技術展示」を記す。
キヤノンのブースの一角に簡単な説明パネルやビデオ、すばる望遠鏡を納めるドーム模型(写真下)。技術者と思われる説明員が1人立っていた。
国立天文台は、東大国際高等研究所と長期の共同開発を進め、新型の超広視野カメラ「Hyper Suprime-Cam」(略称HSC)を昨年の2012年7月に「すばる望遠鏡」に搭載した。8月から性能試験観測を開始している。
すばる望遠鏡には、口径8.2mの反射鏡の上16mの位置に、主焦点と呼ばれる焦点がある。HSCは従来の主焦点カメラに比べ、視野角を更に拡大した新しいカメラで、これほどの広視野の光学系では世界最高性能だという。
莫大な数の銀河を、広い天域で短時間に観測して銀河の形を精密に測定し、謎の物質ダークマター、謎の現象ダークエネルギーの正体の解明が強く期待されている。
国立天文台ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」については、昨年4月にブログを書いた。この記事を書いた時には、新型カメラというものがどういうものか、よくは分からなかった。
http://otsukare-sama.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-e2e0.html
HSCは、巨大なデジタルカメラである。大きく分けて、カメラ部、補正光学系(レンズ鏡筒)、主焦点ユニットの3つの要素で構成されている。
写真下は、主要な部分の組み上げが完了した 高さ3mのHSCの巨大なデジタルカメラ。(クレジット: 国立天文台・HSC プロジェクト)
カメラ部は焦点面に116個のCCD(撮像素子)を配置しており、計8億7000万画素を持つ。このCCD素子は、国立天文台と浜松ホトニクスで新規に共同開発された。
カメラ部や補正光学系などを保持し望遠鏡に取り付けるための機械部品である主焦点ユニットは、三菱電機が開発、製造を担った。
光学収差や大気分散を補正するための補正光学系は、キヤノンによって開発・製作された。
展示パネルによると、望遠鏡の広視野を実現するためには、レンズ口径を大きくし、枚数を増やす必要がある。しかしHSCでは、すばる望遠鏡の既存設備に搭載されるため、質量や寸法の面で厳しい制約が要求された。この制約内で、非球面レンズを使用して視野角を3倍(1.5度、満月3個分)にしながら、総レンズ枚数は従来と同じ7枚に、レンズ口径は約1.6倍(有効径820mm)に抑えたそうだ。
また、補正光学系全体の軽量化を実現するために、レンズ群を支持する鏡筒を、軽量で高剛特性を持つセラミックスを採用した。
写真は、展示パネルの一部。
すばる望遠鏡を納めるドーム模型の隣には、直径50cmほどの実物大のレンズのレプリカも展示されていた。
キヤノンは、同社の高度な光学設計、計測、加工技術が、世界トップレベルの宇宙・天文研究を支えているという。
近年の天文観測の急激な進歩は、デジタルカメラやCCDセンサやコンピュータ処理技術など、デジタル信号処理技術の進歩にあると、あらためて実感する。
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JR桜木町前のクロスゲートビル、3Fの台湾料理「青龍門」でオフ会。
JR桜木町駅前から見るランドマークタワーやみなとみらい方面。20:30頃解散。
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コメント
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私も行きたかったのですが、先約が有りいかれませんでした。
皆さんのブログやFBを読ませていただくと行かれなかったのがとても残念でした。
追伸・・・スバルのレポートとても参考になりました。
投稿: 石井 勝美 | 2013年2月 5日 (火) 09時42分