赤城山の冬景色
2012年12月11日(火)早朝、上州の「赤城山」に行く。
この日は冬型の天気で、各地で降雪の予報が多い。群馬県では、南部は晴れだが北部は雪の予報が出ていた。
まだ真っ暗な午前4:00、友人の車に同乗して出発。赤城山に向かう。
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赤城山は群馬県の中央に位置し、カルデラとカルデラ湖を持つ火山。榛名山、妙義山と並んで上毛三山の一つ、日本百名山。
中央のカルデラの周囲を1,200m~1,800mの外輪山が取り囲む。その外側は、広くて緩やかな裾野をなしている。最高峰は、黒檜山(くろびさん)1,828m。中央部のカルデラ内には、3つの湖沼がある。
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午前6:00、赤城山「鳥居峠」(標高約1,400m)の駐車場に到着。雪は降っていない。いつ降ったのか、数cm積っている。気温は-7℃。
「鳥居峠」から望む桐生市街の夜景。月は、有明月(この日は月齢27日)。その左下に光るのは、明けの明星か。東の空が茜色に染まり、夜明けはもうすぐ。
鳥居峠駐車場で少し時間をつぶし、夜明け直前を待って、「覚満淵」(かくまんぶち)に行く。「覚満淵」は、標高1,360m、周囲800mほどで、カルデラ湖の一部だが高層湿原化している。湿原の向かいには県立赤城高原ビジターセンターと駐車場がある。
木道に沿って湿原にいくと、水面は全面氷結している。
日の出は6時半だが、6:39時点ではまだ薄暗く、ここでまで朝日は昇っていない。防寒具を準備しているが、手足の指先がしびれる。写真は、鳥居峠のある南東方向。
6:44、赤城山の「駒ヶ岳」(1,685m)の山頂付近の樹氷が、やがて朝日を受けピンク色に染まる。駒ケ岳は外輪山で、黒檜山(くろびさん)に次いで2番目に高い。
北の方角を望む。
山頂に電波中継局が置かれている「地蔵岳」(1,674m)は、西の方向にあって、朝日を浴びて明るい。
北西を望む。この方向には見えないが「大沼」があり、その向こうの外輪山の「薬師岳」(1,528m)などの五輪尾根が見える。
駒ケ岳に、朝日が当たり湖面に映り込む。
7:35ころ鳥居峠の方向からやっと太陽が昇り、覚満淵に陽が射してきた。
次に、「小沼」(こぬま、この)に行く。北西に位置する地蔵岳(1,674m)が、目の前に。
駐車場から小沼平に降りると、岸の近くが凍っているが、中央部は静かな水をたたえている。「長七郎山」の火山活動でできた火口湖で、標高1,470m。周囲は1Kmほど。
左手は、「小沼」を囲む火口壁の一部である「長七郎山」(1,579m)と「小地蔵岳」(1,574m)がある。朝日が昇っている。
反対方向(右手)には、「地蔵岳」。
中央部のカルデラ内には、カルデラ湖の「大沼」(おおぬま、おの)がある。この大沼の「小鳥ヶ島」に、「赤城神社」が鎮座している。
「赤城神社」は、赤城山と湖の神様「赤城大明神」を祀る。1970年(昭和45年)に地蔵岳の中腹から、この地に遷宮された。このほか、本社を主張している前橋市三夜沢町の「赤城神社」、前橋市二之宮町の「二宮赤城神社」がある。
しかし群馬県内から関東一円、全国各地に「赤城神社」は多数ある。山岳信仰により自然的に祀られたものと、江戸時代に分祀されたものがあるそうだ。
「大沼」湖畔のキャンプ場に車を止め、湖岸に降りる。
朝日で湖面が光る。右の「地蔵岳」の左手には、「小地蔵岳」、谷の部分が鳥居峠。
「大沼」は、標高1,345mにある周囲4km。キャンプやボート、散策、サイクリング、釣り、スケートなどのレジャーの中心地。例年9月1日~翌年3月31日、ワカサギ釣りが解禁される。全面氷結する1月~3月頃は、朝6時から氷上ワカサギ釣りでにぎあう。
鳥居峠の左手には覚満淵で見た「駒ケ岳」。
駒ケ岳の更に左手には、赤城山最高峰の「黒檜山」(くろびさん、1,828m)。
所々に透き通った氷があって、湖底が見える。
キャンプ場に戻り、大沼を一周して帰路へ。
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赤城山から前橋市街地に向かう途中、「道の駅ふじみ」の農産物直売所「風ラインふじみ」に立ち寄る。道の駅は、赤城山の中腹を東西に走る国道353号沿いにある。
ここには、ほかに日帰り温泉「富士見温泉見晴らしの湯ふれあい館」、ふれあい公園、展望台などの施設があった。
昼食に、国道407号線沿いにある「元祖田舎っぺうどん」熊谷北店(熊谷市代1061)に入る。
「元祖田舎っぺうどん」は創業38年で、埼玉県では結構有名な武蔵野うどんチェーン店。熊谷市とその周辺に10店ほどある。
温かいつけ汁の肉ねぎ汁(もり630円)と名物きんぴら(210円)を食べる。一番少ない「もり」だが、けっこう食べ応えが量だ。
うどんの量は、もりのほか、大盛り、特大盛り(もりの1.5倍)、重ね盛り(もりの2枚分)、1kg(もり+大盛りの量)、2Kg・・・・があった。
13:30ごろ帰宅。山の雪の中を歩いたのは、何年ぶりだろうか。朝早く起きたので眠い。
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