宮崎県木城町
2012年9月30日(土)、台風が去り、気持ちの良い秋晴れ。宮崎県木城町に行く。
宮崎市青島から路線バスで移動、宮崎駅前で友人A君らと待ち合わせ。車で約45分、午前11時ごろ木城町に住むN君宅を訪問。
木城町(きじょうちょう)は、宮崎県のほぼ中央部に位置する内陸の町。武者小路実篤が大正7年に訪れ「日向新しき村」を開村、また孤児救済事業に生涯を尽くした石井十次の「石井記念友愛社」があることで知られている。人口約5千人。
N君は、長年空き家だった農家の土地・家屋、畑・山林を数年前に買い取り、退職を機会に宮崎市から移り住んでいる。作物を育て、山林の植物を採取したり、鹿狩りをしたりと、自然を相手に暮らしている。
道路に面した畑と樹木。この先に住宅と作業小屋がある。
周りの林や畑の前に立つと、なぜか気持ちが癒される。
作業小屋の一部。前の農家が、廃校の小学校の古材で作った牛舎だったそうだ。小屋の中には、いろいろな面白いものを発見、興味が尽きない。
もちつきの杵。昔の暮らしの道具も使ったりして、田舎暮らしを楽しんでいるようだ。
小屋の中に作った10人ほど入るゲストルームに、いろいろな素朴な田舎のご馳走が並ぶ。写真中央は、シイタケや真竹のたけのこなどの煮物。右は、果肉が厚くて柔らかい「南高梅」の梅干し。
地元の人に教わったという「イチイガシのこんにゃく」には、びっくり。普通の芋こんにゃくに、ドングリをすりつぶして混ぜたのかと思ったが、ドングリの粉だけで作ったもので、味や歯触りはこんにゃくそのもの。
こんにゃくの下にあるのは、里芋の茎。
ちなみに宮崎県の男性を例えて「いもがらぼくと」と言う。里芋の茎で作った木刀のことで、中身が無くて役に立たないという意味。外見は頼もしいが、九州男児のイメージとは異なり、実はお人好しで柔らかい人柄を指している。女性は「日向かぼちゃ」と言い、色は黒いが気立ての優しい日向女を指す。
焼酎「百年の孤独」をいただく。
「百年の孤独」は、宮崎県高鍋町に本社がある「黒木本店」から発売されている麦焼酎。容量720ml、アルコール度数40%。
樫樽の長期熟成による薄い琥珀色で、香りも焼酎というよりもウイスキーに近い。深い風味を楽しむため、ストレートやロックで飲むと良いらしい。生産本数が少なく人気があるために、通常の店頭で入手は困難。プレミアム価格で抽選販売などで取り扱われているようだ。定価2,900円だが、ネット販売の価格を調べると、1本9,400円だった。
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再び宮崎市街地に戻り、友人の一人のマンション6階から、18:15ころ夕闇の迫る大淀川と宮崎大橋を見下ろす。この方向に遠く「霧島山」が見えることがあるという。
北の方向に目をやると平和台大橋の向こうに、先ほど行ってきた木城町と隣接する都農町(つのちょう)の町境にある「尾鈴山」(おすずやま、1405m、日本二百名山)が望めた。
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宮崎市内で1泊した翌日10/1(月)、7:14宮崎駅前発の高速バスに乗り、早朝の宮崎の中心街を走る。
8:10、高速宮崎道の車窓から、すぐ目の前の鹿児島県との県境にある「霧島山」(日本百名山、最高峰の韓国岳は1700m)を眺めながら、高速バスは一路長崎に向かう。
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