鶴岡の史跡巡り
2012年7月28日(土)~30日(月)、2泊3日の鶴岡・月山・羽黒山の旅。
1日目の7月28日は、山形県鶴岡市内の名所・旧跡をめぐる。
鶴岡は、庄内藩酒井家が統治した城下町。東北で唯一現存する藩校や、明治・大正期の白亜の洋館など、史跡や文化財・伝統が残る歴史の町である。直木賞作家・藤沢周平がこよなく愛した故郷で、藤沢映画のロケも行われた。
6:00、6人乗りワゴン車で出発。日本海道を北上、11:55鶴岡西ICで国道7号に降り、県道47号(羽黒山街道)を東に進む。
12:12、鶴岡市役所(写真下)の駐車場に車を止める。市役所は、鶴岡公園の東隣にある。
12:20~12:50、市役所裏の食事処で昼食。普通の「冷し中華」(750円、写真左下)もあるが、御当地の「冷しラーメン」(650円、写真右下)というのがあり、スープや麺、具は、全く普通のラーメンが冷えている。
歩いてすぐの「鶴ヶ岡城址」は、「鶴岡公園」(写真下)となっている。本丸部分には「荘内神社」がある。
13:05、鶴岡公園内にある「藤沢周平記念館」に入館(入館料300円)する。鶴岡市立の施設で、2010年4月に開館した。9月30日までの会期で、「『義民が駆ける』の世界」の企画展が開催中。『義民が駆ける』は、庄内藩を長岡に、長岡藩を川越に、川越藩を庄内に移す三方領地替えという天保義民事件を材をとった、藤沢周平の時代小説。
13:50移動の途中で、公園園内にある「大寶館」を覘く。大正天皇の即位を記念して建てられた洋館で、鶴岡の著名人の資料を展示。
14:00、市役所の向かい側にある「致道館」に入館(入館料無料)する。 「致道館」は、徂徠学を教学とした庄内藩の藩校。9代藩主酒井忠徳が、藩政の振興を図るために、1805年に創設した学校。国指定史跡。この藩校建築は、歴史的、文化的にも価値が高い。
移動の途中、物産大店「でがんす」でお茶のサービス、観光パンフをもらう。
「致堂館」から徒歩15分、14:50に「丙申堂」に入館(入館料400円)。「丙申堂」は、御用商から鶴岡一の豪商となった旧風間家の住宅。4万個の石を乗せた石置屋根が特徴。国指定重要文化財にも指定。映画「蝉しぐれ」のロケ地にもなった。
15:20、「無量光苑・釈迦堂」は、「丙申堂」の別邸として約50m北に建てられた建物。主に来客の接待などに使われていた。
途中、鶴岡公園の南隣りに慶応大学先端生命科学研究所があった。
15:55、鶴岡公園の西隣りにある「致道博物館」へ入館(入館料700円)する。公益財団法人「致道博物館」は、重要文化財の洋館「旧西田川郡役所」(7月から保存修復工事のため閉鎖中)が、シンボルとなっている。洋館「旧鶴岡警察庁舎」、多層民家の「旧渋谷家住宅」、「旧庄内藩主酒井氏の御隠殿(ごいんでん)」、「酒井氏庭園」などの貴重な歴史的建築物や庄内地方の民具などが公開展示、鶴岡の歴史文化の殿堂となっている。美術展覧会場では、「新作名刀展」が開催中。
致道博物館にある白亜の洋館「旧鶴岡警察庁舎」。 明治17年に建てられ、昭和32年に移築された。
致道博物館の「民具の蔵」には。北前船の模型が展示されていた。
酒井氏庭園(国指定名勝)は、旧庄内藩主御隠殿の奥座敷の北側にある。
16:53、鶴岡市役所駐車場に戻る。
県道47号鶴岡羽黒線(羽黒山街道)を東に走ると、大鳥居があり、やがて羽黒山の門前町約1キロに渡って宿坊街が続く。宿坊は、出羽三山参拝の修験者や、信者が大勢利用するという。
17:30、羽黒山神社宿坊「神林勝金」(鶴岡市羽黒町手向3、写真下)に到着。宿泊7,500円。明日昼の弁当(おにぎり420円)を注文。19:00~精進料理の夕食。
疲れて20:30頃には就寝。明日は、月山(がっさん 1,984m)に登る。
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夏らしい写真、素敵です。
投稿: akki | 2012年8月15日 (水) 20時10分