荒船山
2012/4/28(土)、西上州の「荒船山」に登る。
荒船山は、巨大な航空母艦を思わせる異様な山容をしている。展望の良い艫(とも)岩までは急な稜線、そこから山頂までは平坦な森に変化する。
2009年9月、漫画「クレヨンしんちゃん」の作者・臼田儀人さんが、この艫岩から滑落して亡くなった。日本200名山の名峰である。
◆ ◆ ◆
6:15自宅を出発。上信越道の下仁田ICから、国道254号を佐久方面に向かって走る。途中コンビニで、弁当とお茶を購入。
内山トンネルを過ぎたらすぐ、鋭角に左折し旧道を走ると、内山峠(標高1,070m)の駐車場に8:20着。
駐車場奥に登山口があり、8:35登山開始。登山道に入れば、すぐアップダウンが続く。梯子、ロープあり、危険箇所にはロープや柵がある。荒船山の三角形の山頂?(写真下)が顔を出す。
9:25水が滴る巨大な岩壁の直下(写真下)に着き、休憩。ここが、「鋏(はさみ)岩修験道場跡」。
緩やかな下り坂に水場「一杯水」があり、小休止。急登の岩場に、梯子や手摺りを使ってとりつく。平坦部に上がると視界が開け、やがて休憩所(トイレあり)が見えてくる。
休憩所近くの艫岩展望台に10:25到着。艫(とも)とは、船尾のこと。200mの断崖絶壁から妙義山、浅間山、佐久平、北アルプスなどが展望。
国道254を眼下に見下ろす。
艫岩展望台から、真正面に見える浅間山。
浅間山のズームアップ。
浅間山の左側。左から蓼科山、北アルプス方面、佐久市街を遠望。
浅間山の右手。左から白根山、浅間隠山、谷川連峰、榛名山、妙義山を遠望。
展望台を離れ、平坦な木立と笹原の溶岩台地を進む。台地には、沢も流れる。経塚山入口で小休止。最後の急登10分で、主峰の「経塚山」(「行塚山」とも書く)1422.5mに、11:15到達。
山頂は、船首に当たる。狭く、木立に囲まれて展望は良くない。三角点と石の祠がある。
11:25下山開始、往路を戻る。
途中「皇朝最古修武之地」の細長い石碑(写真下)が、登山道の右側の笹原の中にあり、小休止。この碑は、昭和初期(9年5月)に地元の人達によって建てられた。文字の意味は、神話の時代の信州諏訪神社の神が、香取神宮と鹿島神宮の神たちと争い、荒船山の溶岩状台地が戦場になりそうだった。国が荒れると心配した天照大神は、孫であるニニギノミコトをこの地へ遣わし、三神に和議を結ばせたという言い伝えによる。
展望の良い「艫(とも)岩展望台」に、12:00に戻り、昼食。
展望台を12:40に出る。「一杯水」上部の岩場は、濡れていて慎重に下る。途中小休止。
13:20、鋏岩修験道場跡に着き、休憩。
木々の間から、荒船山の絶壁、艫岩方面を望む。
この先のアップダウンの最後の登りは、疲れていて結構きつい。14:05、内山峠駐車場着。
14:15、駐車場を出発。車窓から荒船山を振り返りながら、国道254号を下仁田へ向かう。。
国道沿いに「荒船の湯」の看板あり。西下仁田温泉「荒船の湯」で汗を流し、1時間ほど滞在。この温泉は、町営の日帰り入浴施設で安い。町外の大人500円、町民は300円。
「荒船の湯」で1時間程過ごし、下仁田ICから上信越・関越道で帰路へ。自宅には、17:15着。
◆ ◆ ◆
快晴で、初夏のような暑さだったが、山の木々の新緑はまだ早い。下仁田では、満開の桜が見られた。連休初日で高速は混まなかったが、登山客は結構いた。
標高差は350mしかないが、アップダウンと岩場が厳しい山だった。浅間隠山、黒斑山からに続いて、今回も浅間山を仰ぐことができた。"
【データ】
歩行タイム=4:05(登り2:15、下り1:50) 標高差=350m 歩数計=17,000歩、10Km
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 吉見百穴と武州松山城趾(2025.02.09)
- 寅さんの柴又を巡るウォーク(2025.01.16)
- 再び渋沢栄一ゆかりの地を巡る(2024.12.26)
- 再び新宿御苑と神宮外苑(2024.12.25)
- 再び紅葉の平林寺(2024.12.08)
コメント