雲仙・普賢岳
帰省中の2011年10月27日(木)、普賢岳登山のために友人の車で雲仙に行く。
雲仙は豊富に湧きだす温泉と、春はピンクのミヤマキリシマ、夏はヤマボウシの白い花、秋は紅葉、冬は霧氷などの四季の自然が有名。日本初の国立公園のひとつ。
雲仙岳は、長崎県島原半島にある火山で、千々石カルデラの外輪に位置する。普賢岳、国見岳、妙見岳の三峰と、野岳ほかの五岳からなる山の総称。狭義では三峰を「雲仙岳」ともいう。
1990年11月、主峰「普賢岳」1,359mが198年ぶりに噴火し、火砕流が世界で初めて鮮明な映像として記録された。噴火活動は、特に島原市と深江町に大きな被害をもたらし、1991年6月の火砕流では、死者・行方不明者43名と9名の負傷者を出す大惨事となった。
現在では、その火山活動で形成された「平成新山」1,486mが主峰より高くなり、長崎県の最高峰となっている。新山は、地熱が高く猛毒ガスが噴出しているので、登山禁止。
15:00過ぎに、雲仙湯守の宿「湯元ホテル」にチェックインする。
翌日のホテルの朝食は7時からで、仁田峠のゲートが開くのは8時、なんとも山の時間にしては遅い。車は仁田峠でなく、その下にある池の原園地駐車場に置き、仁田峠まで30分くらい歩くという方法もある。
明日の下見に、仁田峠に車で出掛ける。宮崎から車で来た4人と合流、仁田峠第2展望所に行くと、「平成新山」(中央)と「普賢岳」(その左の小さな山)が間近に見える。
平成新山のズームアップ。 なんとも荒々しく、草木も生えてない。
夕方でや光りも陰ってきたので、火砕流の流れた斜面、眼下の島原市街や有明海は、明日機会があると思い、カメラで撮らなかった。(翌日雨になるとは、思いもしなかったので。)
仁田峠第1展望所で、沈む夕陽を見る。
17:30「湯元ホテル」に戻る。1泊2食\8,800、昼の弁当¥500を注文しておく。18:30~夕食。小学生が修学旅行で大勢来ていて、大浴場は夜6時から9時の間、入浴不可だという。貸切り風呂が8時から9時だが、女性陣に譲り、夜9時から大浴場に入る。22:30就寝。
翌日10月28日(金)5:40起床、ホテルは6:40から早めに朝食を準備してくれた。しかし、朝から雨。登るかどうか判断に迷う。
7:45ホテルを車で出発、仁田峠循環線の入口ゲート(環境保全協力金¥100)で、ゲートが開く7:55まで待つ。
8:05仁田峠に到着。第1展望台は、標高1,100m。小雨と霧で山並みは見えない。ロープウェイ仁田峠駅もまだ閉まっている。登山口には、鳥居と普賢神社拝殿があった。
8:24とりあえず雨の中を 登山開始。 しばらくゆるい下りが続くが、やがてゆるやかに登る。途中、こんな木の実が水滴で光っている。
9:10 紅葉茶屋で、 5分休憩。昔ここに茶屋があったのか、今は無い。
ここから、普賢岳へは急登だ。
山頂のすぐ真下に、祠があった。
9:42普賢岳標高1,359mの山頂に到着する。霧のため、下界も眼前にあるはずの平成新山1,486mも、何も見えず。
晴れていれば、大村湾、橘湾、有明海の三海や諫早干拓が見渡せるという。さらに視界が良ければ、遠く阿蘇山、桜島も見えるらしい。
10:05下山開始。10:30紅葉茶屋に戻る。
ここから国見岳へは、急登が続く。だいぶ雨や霧が晴れてきて、紅葉が美しい。
その中に、春に咲くピンク色のミヤマキリシマだろうか、1本だけ狂い咲きしていた。
10:56国見別れの分岐。ここから国見岳まで15分だが、すべりやすい石があるそうで、時間の関係もあり、省略して妙見岳へ尾根伝いに下る。
尾根には、ミヤマキリシマが群生している。ところどころ、こんな青や赤い木の実も。
11:28 妙見神社。ほんのすぐそばに妙見岳1,333mがあるらしいが、スキップ。
道標の後ろのピンクの花は、何だろうか?
急な下りが続くき、11:37ロープウェイ妙見駅の乗車口。ここでトイレ休憩。
この天候だと、観光客はチラホラ。しかしだいぶ霧が晴れ、仁田峠が見下ろせる。
正面に電波塔のある野岳1,142mが見える。右下はロープウェイ仁田峠駅と駐車場。
仁田峠駐車場のズームアップ。
12:10仁田峠に到着。雨は止んでいる。仁田峠のベンチでで昼の弁当を食べ、ホテル代と飲食代、弁当代を清算(一人\11,000)。
13:00に仁田峠を出発、14:15諫早ICから高速道路に乗る。13:10 大村湾SAで30分ほど休憩して、OB会会場の「ホテルグランティア大宰府」に16:20到着。
その夜は18:30から、40年ぶりの再会もあり、24名が参加して恒例のOB会が開かれた。部屋に戻って2次会、24:00ごろ就寝。明日は、大宰府をOB会で観光する予定。
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